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よくある問題と解決策

このトピックでは、ArcGIS Server を使用する際に発生する可能性がある疑問または問題点と、考えられる解決策を提示します。 探している問題が見つからない場合は、Esri Support Center の Web サイトで記事を検索してみてください。

インストール

管理

ArcGIS Server Manager

サービス

インストール

インストールのログまたはサマリーがどこかに格納されていて、後から表示できるようになっていますか?

インストールは自動的にログに記録されませんが、コマンド ラインからインストールを実行すれば、ログ ファイルを作成するパラメーターを指定することができます。 インストールのログの作成方法については、『ArcGIS Server (Windows) インストール ガイド』をご参照ください。

Windows の [プログラムと機能] ダイアログ ボックスを使用して、インストールされている ArcGIS Server の機能を表示することができます。 [ArcGIS Server] > [アンインストールと変更] > [変更] の順に選択して、インストールされているコンポーネントのリストを表示または変更します。

コンピューター名にアンダースコア文字が含まれているため、ArcGIS Server をインストールできませんでした。

いくつかの一般的に普及しているインターネット ホスト名に関する仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。 Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。 このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは ArcGIS Server のインストールは実行されません。

アンインストール後に一部のフォルダーが残るのはなぜですか?

ArcGIS Server をアンインストールすると、一部のフォルダーとファイルがディスク上に残ります。 これらのファイルが残されているのは、ArcGIS Server を再インストールまたはアップグレードするときに使用するためです。 再インストールする予定がない場合は、これらのファイルを削除できます。

残されるファイルは、<ArcGIS Server インストール ディレクトリ>\arcgisserver に置かれています。ここには、次のフォルダーがあります。

  • サーバー ディレクトリ
  • 構成ストア
  • ログ ファイル

これらのフォルダーを残すと、マップ キャッシュ、インストール構成、および再インストールのするときに必要になるその他のサーバー リソースが保存されます。 自身で作成して登録したサーバー ディレクトリも、アンインストールの影響を受けません。

ライセンスが失効しているというエラー メッセージが表示されます。

ライセンスが失効しているというメッセージが表示される場合は、Esri カスタマー サービスに連絡して新しいライセンスを取得してから、[ArcGIS ソフトウェア認証ウィザード] を使用して ArcGIS Server を再認証します。

注意:

ライセンス情報も ArcGIS Data Store のリレーショナル データ ストアに保存されているため、この ArcGIS Server サイトが ArcGIS Enterprise ポータルのホスティング サーバーとして機能する場合は、リレーショナル データ ストア内のライセンスも更新する必要があります。 これを行うには、プライマリのリレーショナル ArcGIS Data Store がインストールされているコンピューターから updatelicense ユーティリティを実行します。

ArcGIS Server のインストール後、[ユーザー/ロール]: [IP アドレス]:3268 の検索中にエラーが発生しました。

ArcGIS Server は、Microsoft Active Directory で管理されているユーザーとロールを使用してセキュリティを適用するように構成されている場合、Active Directory のグローバル カタログを使用してユーザーとロールの情報を取得します。 ただし、ArcGIS Server は、グローバル カタログとして動作しないドメイン コントローラーとバインドされている場合、セキュリティを適用できません。 この場合、インストールの実行後に、ArcGIS Server が使用するドメイン コントローラーを手動で指定する必要があります。 詳細な手順については、「ArcGIS Server が使用するドメイン コントローラーの構成」をご参照ください。

公開の失敗、同期の失敗、ジオプロセシングの失敗、およびその他の技術的な問題が発生しています。

公開、同期、およびジオプロセシングの失敗の問題が発生している場合は、ArcGIS Server の構成ストアまたはディレクトリ パスの長さが 260 文字を超えていないことを確認してください。

注意:

Microsoft による Windows 10 Anniversary Update バージョン 1607 のリリースに伴い、NTFS (New Technology File System) のパスに関する 260 文字の制限を拡張できるようになりました。 これは Windows 10 Anniversary Update のオプションの挙動ですが、この文字数制限の拡張は、ArcGIS Server で予期しない挙動を引き起こすおそれがあるためサポートされておらず、推奨されません。

管理

ArcGIS Server アカウントを変更するにはどうすればよいですか?

ArcGIS Server をインストールした後、ArcGIS Server アカウントの構成ユーティリティを使用してアカウントを変更できます。 このユーティリティは ArcGIS Server インストールに付属しており、[スタート] > [ArcGIS] > [ArcGIS Server] > [ArcGIS Server アカウントの構成] の順にクリックして起動できます。

ArcGIS Server アカウントを手動で変更するためにオペレーティング システムのツールを使用しないでください。 ユーティリティは、配置内のすべてのコンピューターのさまざまなディレクトリにアクセス権を適用するように設計されています。 アカウントを手動で変更すると、サーバー エラーが発生してシステムのダウンタイムを発生させる可能性があります。

ユーティリティを使用して ArcGIS Server アカウントを変更する詳細な手順については、「ArcGIS Server アカウント」をご参照ください。

プライマリ サイト管理者のパスワード リセット (PasswordReset.bat) スクリプトのセキュリティへの影響が心配です。 どのように対処すればよいでしょうか?

高度なセキュリティで保護された環境では、構成ストアに対するファイル権限の制限と、プライマリ サイト管理者アカウントの無効化を行います。 これらの 2 つのタスクを実行することで、プライマリ サイト管理者アカウントのパスワード リセット スクリプトが、サイトのセキュリティに影響を与えることはなくなります。

詳細については、「安全な環境を構成するためのベスト プラクティス」をご参照ください。

ArcGIS Server はネットワークに接続していない状態で動作しますか?

複数のコンピューターが ArcGIS Server サイトに参加している場合、サイトが動作するためにはネットワークが必要です。

1 台のコンピューターの環境、つまり 1 台のコンピューターだけが ArcGIS Server サイトに参加している環境を使用している場合には、GIS サービスで参照されるすべてのデータがそのコンピューターにローカルに格納されていれば、ArcGIS Server はネットワークから切断されても正しく動作します。 さらに、そのコンピューターがドメインの一部で、コンピューターをそのドメインから切断している場合は、ローカル アカウントを ArcGIS Server アカウントとして指定する必要があります。

ArcGIS ProArcGIS Web Adaptor を通じてサーバーに接続しようとしていますが、接続に失敗します。

サーバー管理者がサーバーへの管理者アクセスを遮断するように ArcGIS Web Adaptor を構成している場合は、ArcGIS Pro で、管理者または公開者接続を使用し、ArcGIS Web Adaptor URL を使用してサーバーに接続することはできません。 その代わりに、URL 形式 https://gisserver.domain.com:6443/arcgis を使用して ArcGIS Pro で GIS サーバーに直接接続できます。 詳細については、「ArcGIS Pro から ArcGIS Server への接続」をご参照ください。

ArcGIS Server サイト内の GIS サーバー コンピューターの名前を安全に変更できますか?

はい。 ArcGIS Server はコンピューター名の変更を自動的に検出して、新しい名前を使用するようにサイトを再構成します。 オペレーティング システムのツールを使用してコンピューターの名前を変更すると、サーバー ログに次のメッセージが記録されます。

ArcGIS Server は、サーバー コンピューター [古いコンピューター名] が [新しいコンピューター名] に変更されたことを検出しました。 ArcGIS Server は新しいホスト名を使用するように自動的に更新されます。

サイトの配置に応じて、いくつかの手順を実行して、新しいコンピューター名を使用するようにサイトを正しく構成しなければならない場合があります。

  • サイトで HTTPS を有効にしていて、証明書で以前のコンピューター名が使用されていた場合は、新しい証明書を生成して、これを使用するようにサイトを構成する必要があります。 詳細については、「ArcGIS Server 通信のセキュリティ保護」をご参照ください。
  • 以前のコンピューター名を使用するように ArcGIS Web Adaptor を構成していた場合は、更新されたコンピューター名を使用する新しい URL を使用して、ArcGIS Web Adaptor を構成する必要があります。 手順の詳細については、「ArcGIS Web Adaptor のインストール後の設定」をご参照ください。

ArcGIS Server サイトで HTTP ベースの通信を無効にしましたが、インストールしたショートカットを使用してヘルプにアクセスできなくなりました。

インストールされたショートカットは、URL に HTTP を使用するように構成されているため、HTTP ベースの通信を無効にすると、インストールされたショートカットからローカル ヘルプ ドキュメントにアクセスできなくなります。 回避策として、HTTPS を使用するようにショートカットを手動で変更することができます。 これは、Esri が Web 上でホストしているコンテンツではなく、ローカル ヘルプ リソースのみに適用されることを念頭に置いてください。

ArcGIS Server サイトのコンピューターの現在のハードウェア仕様は、どのようにして表示できますか?

ArcGIS Server Administrator Directory のハードウェア構成リソースに、ArcGIS Server サイトの指定したコンピューターについて、CPU およびオペレーティング システムの仕様、システム メモリの容量、物理プロセッサおよび論理プロセッサの数などのハードウェア情報が表示されます。 コンピューターの構成変更が検出された場合や、コンピューターが再起動された場合は、情報が更新されます。

ArcGIS Server にデータベースを登録しようとすると、「データベース接続が無効です」または「データ アイテムにアクセスできません」というエラーが表示されます。

データベース クライアント ソフトウェアやライブラリがサーバー コンピューターで見つからない場合にこれらのエラーが表示されることがあります。 ArcGIS Server サイトの各コンピューターには、ArcGIS Server がデータベースにアクセスできるように、64 ビット バージョンのデータベース クライアント ソフトウェアがインストールされている必要があります。 データベースを ArcGIS Server に登録する前に、これらのクライアントをインストールする必要があります。 詳細については、「データベース クライアント」をご参照ください。

クライアント ソフトウェアをインストールしたら、ArcGIS Server サービスをもう一度開始してください。

ArcGIS Web Adaptor は、利用できないコンピューターやサイトに追加した新しいコンピューターを認識しません。

デフォルトでは、ArcGIS Web Adaptor は 1 分ごとに新しいコンピューターや利用できないコンピューターがないかサイトをチェックします。 コンピューターを追加、削除、または無効にしてから 1 分以上待機し、それでも ArcGIS Web Adaptor が変更を認識しない場合は、ArcGIS Web Adaptor をサイトに登録した本来のユーザーのプロパティを変更したことが原因である可能性があります。

たとえば、ArcGIS Web Adaptor をサイトに登録するために使用したアカウントを無効にしたり、パスワードを変更したり、ロール タイプを、管理者権限のないロールに降格させたりした場合、ArcGIS Web Adaptor は新しいコンピューターや利用できないコンピューターのサイトのステータスを確認できなくなります。 この問題を解決するには、ArcGIS Web Adaptor を再構成する必要があります。 手順の詳細については、「ArcGIS Web Adaptor のインストール後の設定」をご参照ください。

ArcGIS Server の 10.0 以前のバージョンで使用したサーバー構成ファイルはどこにありますか?

ArcGIS Server の 10.0 以前のバージョンで使用されたプレーン テキストのサーバー構成ファイルは、バージョン 10.1 以降はサーバー アーキテクチャに含まれなくなりました。 似たようなファイルが構成ストアで見つかることがありますが、それらのファイルは手動での編集を想定したものではありません。それらのファイルを直接変更すると、サーバーが動作しなくなる可能性があります。 その代わりに、ArcGIS Server Manager を使用して、サーバーのプロパティを調整する必要があります。 ArcGIS Server は ArcGIS REST API を公開しています。この API を使用して、サーバー構成変更のスクリプトを安全に作成できます。 この手順を開始するには、「ArcGIS Server Manager へのログイン」および「ArcGIS Server 管理のスクリプト作成の概要」をご参照ください。

同じ ArcGIS Web AdaptorArcGIS Server および Portal for ArcGIS の両方と連動するように構成できますか?

ArcGIS Web Adaptor をそれらの両方と動作するように構成することはできません。 個別の Web Adaptor を構成して、ArcGIS Server または Portal for ArcGIS のみと動作するようにする必要があります。

HTTPS を使用して ArcGIS Server Manager、ArcGIS Server Administrator Directory、および ArcGIS Server Services Directory にアクセスする場合、アプリケーションを Internet Explorer に読み込むのに、ある程度 (最大 1 分) 時間がかかります。

デフォルトでは、ブラウザーで HTTPS URL にアクセスした場合、Internet Explorer はインターネットに接続しようとします。 インターネットにアクセスできない環境では、ブラウザーは、一定時間 (通常は 1 分間) インターネットに接続しようとします。 たとえば、ブラウザーは 1 分後にタイムアウトし、正常に URL に接続します。 この挙動は、タイムアウト値に達するまでブラウザーがハングアップしているように見えるため、よく接続不良と誤解されます。

ブラウザーのこの挙動を防ぎ、直ちにアプリケーションにアクセスできるようにするには、Internet Explorer がインストールされている各コンピューターのタイムアウト値を小さくします。 これを行うには、次の手順に従います。

  1. [開始] > [実行] の順にクリックします。
  2. [開く] ダイアログ ボックスに「mmc」と入力して、[OK] をクリックします。
  3. [ファイル] > [スナップインの追加と削除] の順にクリックします。
  4. [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー オブジェクト エディター] スナップインを選択し、[追加] をクリックします。
  5. [グループ ポリシー オブジェクトの選択] ダイアログ ボックスで [完了] をクリックします。
  6. [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
  7. [コンソール ルート] で、[ローカル コンピューター ポリシー] > [コンピューターの構成] > [Windows 設定] > [セキュリティ設定] の順に展開し、[パブリック キー ポリシー] を選択します。
  8. [オブジェクト タイプ] で、[証明書のパスの整合チェック設定] をダブルクリックします。
  9. [ネットワーク検索] タブをクリックし、[これらのポリシー設定を定義] を有効にします。
  10. [デフォルトの検索タイムアウト設定] の値を 1 秒に変更します。
  11. [OK] をクリックします。
  12. [コンソール ルート] で、[ローカル コンピューター ポリシー] > [コンピューターの構成] > [管理テンプレート] > [システム] > [インターネット通信管理] の順に展開し、[インターネット通信設定] を選択します。
  13. [ルート証明書の自動更新をオフにする] をダブルクリックして、[有効] を選択します。
  14. [OK] をクリックしてコンソールを閉じます。

ArcGIS Server Manager

ArcGIS Server サイトの作成またはサイトへの参加に失敗しました。 どのようにして問題をトラブルシューティングすればよいですか?

ArcGIS Server サイトの作成またはサイトへの参加中に障害が発生した場合は、サイトの作成またはサイトへの参加のサマリー パネルに報告されたエラー メッセージを利用して、問題をトラブルシューティングできます。 また、イベントのログはディスクの <ArcGIS Server インストール ディレクトリ>\ArcGIS\Server\usr\logs\<コンピューター名>\server にも記録されています。 ログに記録されたメッセージも、問題の原因を判断する際に役立ちます。 ログを表示するには、ログ ディレクトリを参照して、ログをテキスト エディターで開きます。

ArcGIS Server Manager にログインできません。

ArcGIS Server Manager にログインするには、ArcGIS Server サイトに対する管理者権限または公開者権限が付与されたユーザー名とパスワードを入力する必要があります。 ユーザー名とパスワードは小文字と大文字が区別されます。 ArcGIS Server Manager にログインするには、大文字と小文字を正確に入力する必要があります。 使用するユーザー名とパスワードについては、サーバー管理者にお問い合わせください。 サーバー管理者の場合は、サイトを作成するときに指定したユーザー名とパスワードを入力します。 詳細については、「ArcGIS Server Manager へのログイン」をご参照ください。

ArcGIS Server Manager ではどのブラウザーがサポートされていますか?

サポートされている Web ブラウザーArcGIS Server Manager を使用することをお勧めします。

バージョン 10 では、ArcGIS Server Manager から Bing Maps キーを取得できました。 11.0 ではどのようにして取得できますか?

ArcGIS Server Manager を使用して Bing Maps キーを取得する機能は、10.1 から削除されました。 キーについての情報を得るには、My Esri の Web サイトにアクセスするか、Esri カスタマー サービス担当者にお問い合わせください。

ArcGIS Server Manager でサービス定義ファイル (SD) を公開するときに、ローカル ファイル システムしか参照できません。 なぜサーバーのファイル システムを参照できないのですか?

設計上、ArcGIS Server Manager はユーザーがサービス定義 (.sd) ファイルを参照したときに、ローカル コンピューターのファイル システムだけを参照可能にします。

ArcGIS Server Manager は Web アプリケーションであるため、サービス定義ファイルを含むコンピューターで ArcGIS Server Manager にサイン インし、公開します。

サービス

キャンセルしたいジオプロセシング サービスで実行中の非同期ジョブがあります。

10.6.1 では、サーバー管理者は一連のリソースおよび操作により、ジオプロセシング サービスによって実行されている非同期ジョブの検索、監視、介入ができます。 これらの各ジョブは、ArcGIS Server Administrator Directory (URL 形式 https://server:port/arcgis/admin/services/[<folder>]/<serviceName.serviceType>) でのサービスのページにアクセスすることで操作できます。

[ジョブ] ページから、指定した条件に合致するジョブの [クエリ]、現在のステータスが NEWSUBMITTEDWAITING のすべてのジョブのキューの消去、サービスの現在のジョブに関する統計情報の表示を行うことができます。

特定ジョブのページから、ステータスが SUBMITTEDEXECUTING の場合にジョブをキャンセル (ジョブの情報はシステムに維持されます) したり、現在のステータスに関係なくジョブを削除したりできます。ジョブを削除すると、サービスからそのジョブのすべてのトレースが削除され、ジョブがキャンセルされます (該当する場合)。

なぜマップ ドキュメント、住所ロケーター、およびその他の GIS リソースを、ArcGIS Server Manager を使用して ArcGIS Server サイトに公開できないのですか?

ArcGIS Server で公開する GIS リソースに対しては、Web で公開する準備が整っていることを確認するために、厳格な分析プロセスが適用されます。 公開前に GIS リソースを分析する必要があるため、ArcGIS Pro は、ArcGIS Server にサービスを公開するために使用する主要なツールになっています。

ただし、クラウド環境または極めて安全な環境にあるときは、ArcGIS Server Manager を使用して ArcGIS Server で公開できるサービス定義ファイルを作成できます。 サービス定義ファイルにより、GIS リソースとデータのスナップショットを取り、後でそれらをサービスとして ArcGIS Server で公開することが可能になります。 あらゆる GIS リソースを分析し、サービス定義ファイルとしてカプセル化できます。 サービス定義 (SD) ファイルを作成したら、ArcGIS Server Manager で参照し、サービスとして公開できます。

ArcGIS Server サイトを作成した後に、ArcGIS Server Manager のサービス リストにサービスが表示されていることに気付きました。 これは何ですか? これらの一部はなぜ削除できないのですか?

ArcGIS Server は、次のような一般的なタスクの実行に役立つ、事前構成されたさまざまなサービスとともにインストールされます。

  • マップおよびイメージ サービスのキャッシュ (CachingTools、ReportingTools)
  • サービスの公開 (PublishingTools)
  • Web マップの印刷 (PrintingTools)
  • ジオメトリ演算の実行 (Geometry)
  • ArcGIS Server の機能のプレビュー (SampleWorldCities)
  • クライアントと ArcGIS Server 間のデータの同期 (SyncTools)

重要性の高いサービス (CachingTools、PublishingTools、ReportingTools など) はデフォルトで起動され、削除することはできません。 これらのサービスを停止すると、ArcGIS Server のパフォーマンスや機能に悪影響を与える可能性があります。

重要性の低いサービス (Geometry や PrintingTools など) はデフォルトで停止されています。 それらのサービスを使用する必要があるときは、ArcGIS Server Manager で明示的に起動できます。 SampleWorldCities マップ サービスはデフォルトで起動され、いつでも削除可能です。

サーバーのリソースが使用されるのは、サービスが起動され、タスクの実行を要求されたときのみです。 詳細については、「ArcGIS Server の構成内容」の構成済みサービスのセクションをご参照ください。

Web アプリケーションにサービスを追加しましたが、サービスを使用できません。

Web アプリケーションがリモート サーバー (Web アプリケーションがホストされているサーバーとは別のサーバー) からサービスを参照している場合、Web アプリケーションをホストしているサーバーは、そのサービスにアクセスする権限をリモート サーバーから取得する必要があります。 多くの場合、Web アプリケーションをホストしているサーバーは ArcGIS Web Adaptor でインストールされたサーバーであり、サービスをホストしているサーバーは GIS サーバーです。 これらの 2 つのサーバーが別のドメインに置かれている場合、Web アプリケーションを実行する Web ブラウザーのプラグインは、セキュリティのためにサービスへのアクセスを許可されません。 Web ドメインをまたいでサービスにアクセスするには、クライアント アクセス ポリシー ファイルが、サービスをホストする Web サーバーのルート ディレクトリに存在する必要があります。

サーバー管理者が ArcGIS Server サイトでセキュリティを有効にしている場合は、このファイルを編集して、Web アプリケーションをホストしているサーバーのドメインを含めることが必要になります。 詳細については、「ArcGIS Server へのクロス ドメイン リクエストの制限」をご参照ください。

マップ ドキュメントを更新し、サービスを停止してから起動しましたが、マップ サービスでその更新を確認できません。

サービスが参照する GIS リソースに変更があった場合は、クライアントが GIS リソースおよびそのソース データに対する変更を確認できるよう、サービスを上書きする必要があります。

サービスを上書きする手順については、「Web レイヤーの上書き」をご参照ください。

ArcGIS Server Manager でサービス定義 (SD) ファイルを公開しようとすると、ブラウザーが強制終了します。

ソース GIS データセットを含むサービス定義 (SD) ファイルでは、データをサーバーに転送する必要があるため、公開に長い時間がかかる場合があります。 ただし、ArcGIS Server Manager を Internet Explorer または Firefox Web ブラウザーで実行している場合は、サイズが 2 GB を超えるサービス定義 (SD) ファイルを公開できないという制限があります。 ArcGIS Server Manager を Google Chrome で実行している場合は、2 GB を超えるサービス定義 (SD) ファイルでも公開できます。

サービス定義 (SD) が 2 GB を超えるかどうかが不確かな場合は、サービス定義 (SD) を作成した直後に Windows エクスプローラーでサービス定義 (SD) のプロパティを確認します。 デフォルトのステージング場所を変更していなければ、サービス定義は C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\ESRI\ArcGISPro\Staging\SharingProcesses に配置されます (Windows コンピューター)。

Windows ファイル共有にあるデータを参照する GIS リソースを公開しようとしましたが、ArcGIS Pro でエラーが発生しました。

GIS リソースが参照するデータが Windows ファイル共有にある場合、公開時に ArcGIS Pro で次のエラーが発生することがあります。

パッケージ化は正常に作成されましたが、公開できませんでした。 ERROR 001369: サービスを作成できませんでした。

このエラーは、Windows のファイル ロック機能である、oplocks が原因である可能性があります。 指定したファイル共有で oplocks を有効にすると、Windows コンピューターはファイルをローカルでキャッシュできます。 通常、このコンピューターはサービスの公開に使用されているコンピューターです。 2 台目のコンピューターがデータにアクセスする必要がある場合、ファイルを 2 台目のコンピューターと同期する前にコンピューターは Windows コンピューターから oplocks break を受け取る必要があります。 通常、このコンピューターはサービスの公開先のコンピューターです。 公開中に Windows コンピューターが break を受け取った場合、以降のデータ同期で公開が失敗することがあります。

便宜的ロック (oplocks) に関連するその他のよくある問題:

  • 複数コンピューターのサイトの 1 台または複数のコンピューターにより、構成ストアとディレクトリのロックが有効になり、他のコンピューターからのアクセスができなくなります。
  • 上記の理由が原因の公開エラー
  • 共有場所の登録済みデータへのアクセスに関する問題
  • oplocks のある場所に保存されているキャッシュされたタイルへのアクセスに関する問題

これらの問題を回避するには、構成したファイル共有ごとに oplocks を無効にする必要があります。

oplocks の詳細については、Microsoft ドキュメントの「Opportunistic Locks」をご参照ください。

ArcGIS Server で公開できる OGC 互換サービスは何ですか?

ArcGIS Server を使用して、WCS (Web Coverage Services)、WFS (Web Feature Services)、WMS (Web Map Services)、WMTS (Web Map Tile Services)、WPS (Web Processing Services) を公開することができます。 さらに、要求されたときに KML (Keyhole Markup Language) を返すようにマップ サービスを構成できます。

ArcGIS Server での OGC サポートの詳細

CA 発行の証明書を使用する ArcGIS Server サイトでサービスを公開できません。

CA 発行の証明書を使用して HTTPS が有効になっている場合、証明書に定義されている CRL 配布点 (CDP) が有効で、ArcGIS Server をホストしているコンピューターからアクセスできる必要があります。 証明書に定義されている CDP が無効だったり、ネットワークやファイアウォール設定のためにアクセスできなかったりする場合、ArcGIS Pro での公開は失敗し、ArcGIS Server ログに次の重大なエラー メッセージが表示されます。

Error while using HTTPS security, URL = https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/services, HTTP Status Code = 0 and Status Text = (WinInet error code = 12057)

この問題を回避するには、次の手順に従って CDP の検証を無効化します。

  1. ArcGIS Server をホストしているコンピューターに、ArcGIS Server アカウントを使用してログインします。 これは、ArcGIS Server サービスを実行しているアカウントです。
  2. [スタート] > [コントロール パネル] > [管理ツール] → [サービス] の順にクリックし、[ArcGIS Server] サービスを停止します。
  3. [スタート] > [コントロール パネル] > [インターネット オプション] の順にクリックします。
  4. [詳細設定] タブをクリックし、[セキュリティ] セクションまでスクロールします。
  5. [サーバーの証明書失効を確認する] オプションをオフにして [OK] をクリックします。
  6. [スタート] > [ログオフ] の順にクリックして、現在のユーザーをログオフします。
  7. コンピューターに再びログインして、ArcGIS Server サービスを開始します。
  8. ArcGIS Server サイト内にあるその他すべてのコンピューターで、この手順を繰り返します。

データベースまたはジオデータベースのレイヤーが含まれているサービスをうまく作成できません。

データベースおよびジオデータベース データに必要な権限を適切に設定する方法については、「データを ArcGIS Server でアクセス可能にする」をご参照ください。

マップ キャッシュの作成を開始しましたが、かなり時間がかかっています。 これはいつ終わりますか?

マップ キャッシュを作成するための所要時間は、選択された縮尺レベル、キャッシュの生成に割り当てられたサーバー リソースの量、および選択された設定 (タイル形式、格納形式など) に依存します。 これらの要因については、「マップ キャッシュの計画」で詳しく説明しています。

マップ キャッシュを更新しました。 クライアント アプリケーションは更新されたタイルが利用できることを自動的に認識しますか?

マップ キャッシュのエリアが更新された場合、そのエリアや範囲にすでにアクセスしている ArcGIS Pro ユーザーは、ローカル イメージ キャッシュを削除するまで更新データを表示できなくなります。 サーバー管理者は、更新されたデータが利用できる場合に、キャッシュを削除するようユーザーに知らせる必要があります。 ローカル キャッシュを削除する方法については、お使いのクライアント アプリケーションのヘルプ システムをご参照ください。

ジオプロセシング サービスの公開が制限されていることを示すエラー メッセージを受信します。 どうすればこのエラーを解決できますか?

このエラー メッセージは、「エラー コード 001862: ジオプロセシング サービスの公開は、管理者のみに制限されています。」に関するものです。 バージョン 10.4 以降、管理者のみがジオプロセシング サービスを公開し、サービス エクステンション (SOE または SOI) を配置できるようになりました。 この制限は管理者が変更できます。 詳細については、「ジオプロセシング サービスとサービス エクステンションの公開権限の変更」をご参照ください。

ユーザーがシーン レイヤーを ArcGIS Enterprise 10.6 以前のリリースのポータルに公開するときに、「Publishing Tool がタイル キャッシュ データ ストアに接続できませんでした」というメッセージが表示されます。 ホスティング サーバーとタイル キャッシュ データ ストアとの通信方法に影響を及ぼすセキュリティ設定が原因である可能性があります。」というメッセージが表示されます。 同じメッセージがホスティング サーバーの ArcGIS Server ログにも表示されます。 どうすればこのエラーを解決できますか?

タイル キャッシュ データ ストアが SSLv3 暗号化を使用するように構成されているが、ホスティング サーバー内のコンピューターで SSLv3 が有効化されていない場合、ユーザーが ArcGIS Pro または ArcGIS Enterprise ポータルからシーン レイヤーを公開すると、このメッセージが返されます。

この問題を解決するには、ホスティング ArcGIS Server サイトにあるすべてのコンピューターで SSLv3 を有効にするか、ArcGIS Data Store 管理者がタイル キャッシュ データ ストアでの暗号化を無効にします。 タイル キャッシュ データ ストアでの SSLv3 暗号化を無効にする方法については、ArcGIS Data Store ヘルプまたは Portal for ArcGIS 管理者ガイドの「ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティ リファレンス」をご参照ください。

ホスティング サーバーで SSLv3 を有効にする場合は、以下の手順に従います。

  1. ArcGIS Server アカウントを使用して、ホスティング ArcGIS Server サイトの最初のコンピューターにログインします。 これは、ArcGIS Server サービスを実行しているアカウントです。
  2. Internet Explorer を開き、[インターネット オプション] を開きます。
  3. [インターネット オプション] ダイアログ ボックスの [詳細設定] タブをクリックします。
  4. [セキュリティ] オプション リストを下へスクロールして、[SSL 3.0 を使用する] の横にあるチェックボックスをオンにします。
  5. [OK] をクリックして変更内容を適用し、ダイアログ ボックスを閉じます。
  6. ホスティング ArcGIS Server サイト内にあるコンピューターごとに、これらの手順を繰り返します。