arcgis-ami-linux.template.json Amazon Web Services (AWS) CloudFormation テンプレートは、Linux オペレーティング システムとユーザーが選択した ArcGIS Enterprise コンポーネントを使用して、Amazon Machine Image (AMI) を作成します。
サポートされている Linux オペレーティング システムのリストは、「CloudFormation を使用して AWS に ArcGIS を配置する際にサポートされているオペレーティング システム」をご参照ください。
前提条件
CloudFormation テンプレートを実行する前に取得する必要があるアイテム (ファイル、アカウントなど) や、実行する必要があるタスクごとに、前提条件がグループ化されています。
必須アイテム
このテンプレートを実行するには、以下が必要です。
- Amazon Web Services アカウント。
アカウントを使用して、CloudFormation、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)、Amazon Virtual Private Cloud (VPC)、Systems Manager、Amazon CloudWatch、AWS Identity and Access Management (IAM)、Secrets Manager などの基本的な AWS サービスにアクセスできる必要があります。
- Amazon Virtual Private Cloud (VPC) とサブネット。
2 つのパブリック サブネットを含む VPC、または NAT ゲートウェイを備えた 2 つのパブリック サブネットおよびプライベート サブネットを含む VPC のいずれかの CloudFormation テンプレートを使用して VPC を作成できます。
ユーザーが選択した、Linux オペレーティング システムの AMI ID (サポートされている Linux オペレーティング システムを記載した上記のリストを参照)。 AMI ID は Amazon Web Services Management Console から取得できます。 AWS Marketplace の AMI を使用している場合、この CloudFormation テンプレートでそれを使用する前に、CloudFormation の使用登録が必要です。
- arcgis-ami-linux.template.json CloudFormation テンプレート
必須タスク
この CloudFormation テンプレートを使用して ArcGIS Enterprise AMI を作成する際に使用する予定の基本 AMI に、AWS Systems Manager エージェントがインストールされていることを確認してください。 AWS Systems Manager エージェントは、AWS の基本 Ubuntu AMI にデフォルトでインストールされています。 AWS の基本 Ubuntu AMI 以外の AMI を使用する予定の場合は、基本 Linux オペレーティング システムの AMI に AWS Systems Manager エージェントを構成する必要があります。 以下の手順を実行して、基本 Linux オペレーティング システム AMI に AWS Systems Manager をインストールします。
- AWS Management Console を使用して、基本の AMI から Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを作成します。
- 前の手順で作成した EC2 インスタンスに AWS Systems Manager エージェントをインストールします。
手順は、AWS のドキュメントをご参照ください。
- AWS Management Console を使用して EC2 インスタンスから AMI を作成します。
- 前のステップでこの CloudFormation テンプレートに作成した AMI を使用して、ArcGIS Enterprise AMI を作成します。
パラメーター
この CloudFormation テンプレートで使用されるパラメーターの説明については、次の表をご参照ください。 表はパラメーターのタイプ別に分けられています。
Amazon EC2 の構成
| パラメーター名 | 必須 | パラメーターの説明 |
|---|---|---|
Source Amazon Machine Image (AMI) ID | 必須 | ソースの Amazon Machine Image (AMI) ID を指定します。 サポートされている Linux オペレーティング システムのリストは、「CloudFormation を使用して AWS に ArcGIS を配置する際にサポートされているオペレーティング システム」をご参照ください。 AWS Marketplace の基本 AMI を使用する場合は、このテンプレートで使用する前に、その AMI の使用登録が必要です。 AWS Systems Manager がソース AMI に構成されていることを確認してください。 |
Target AMI name | 必須 | AMI の名前を指定します。 英字で始まらなければなりません。 名前には必ず英数字を使用します。アンダースコア (_) またはダッシュ (-) も使用できます。 最小長は 6 文字、最大長は 127 文字です。 AMI の名前も一意でなければなりません。 |
Target AMI description | 必須 | AMI の説明を入力します。 英字で始まらなければなりません。 説明には必ず英数字を使用します。アンダースコア (_)、中括弧 ({})、またはコロン (:) も使用できます。 最小長は 6 文字、最大長は 255 文字です。 デフォルトの AMI の説明は [EsriLinuxAmi_from_{{SourceAmiId}}_on_{{global:DATE_TIME}}] です。 デフォルトの説明を使用すると、{{SoureAmiId}} は [Source Amazon Machine Image ID] パラメーターの値に、{{global:DATE_TIME}} は AMI の作成日時に置き換えられます。 |
EC2 Instance Type | 必須 | EC2 のインスタンス タイプを指定します。 デフォルトは m5.2xlarge です。 このインスタンス タイプには最低 4 つの vCPU と 8 GB の RAM が必要です。 |
Device Name for EBS Volume | 必須 | イメージに含まれる EBS ボリュームのデバイス名を選択します。 [Source Amazon Machine Image ID] パラメーターで指定した AMI によって使用される、同じデバイス名を選択する必要があります。 使用可能な値は以下のとおりです。
|
EBS Volume Size | 必須 | イメージに含まれる EBS ボリュームのサイズ (GB) を指定します。 このサイズは必ず、Source Amazon Machine Image (AMI) ID パラメーターに指定したソース AMI に添付されるスナップショットのボリューム サイズ以上にします。 |
EC2 Instance Keypair Name | 必須 | EC2 インスタンスへのリモート アクセスを許可するため、EC2 キーペア名を選択します。 |
VPC ID | 必須 | VPC ID を選択します。 VPC を作成する必要がある場合は、VPC のサンプル テンプレートのいずれか (パブリック サブネットを持つ VPC またはパブリックおよびプライベート サブネット、および NAT Gateway を持つ VPC) を使用できます。 |
Subnet ID | 必須 | サブネット ID を選択します。 選択したサブネット ID は、上記で選択した VPC 内に含まれている必要があります。 Esri CloudFormation テンプレートを使用して VPC を作成した場合は、そのテンプレートの出力パラメーターからサブネット ID を取得できます。 |
ArcGIS ソフトウェアの構成
| パラメーター名 | 必須 | パラメーターの説明 |
|---|---|---|
ArcGIS Enterprise Component | 必須 | AMI にインストールされる ArcGIS Enterprise コンポーネントを選択します。 使用可能な値は以下のとおりです。
注意:[ArcGIS Enterprise の基本] を選択すると、ポータルのコンテキスト名を持つ ArcGIS Web Adaptor を含む Portal for ArcGIS、コンテキスト名サーバーを持つ ArcGIS Web Adaptor を含む ArcGIS Server、および ArcGIS Data Store が、AMI にインストールされます。 |
ArcGIS GeoEvent Server | オプション | ArcGIS GeoEvent Server をインストールするかどうかを選択します。 選択できる値は [true] または [false] です。 注意:このパラメーターは、[ArcGIS Enterprise コンポーネント] パラメーターが、[ArcGIS Enterprise の基本配置] または [ArcGIS Server] に設定された場合に使用できます。 |
ArcGIS Web Adaptor | オプション | ArcGIS Web Adaptor をインストールするかどうかを選択します。 選択できる値は [true] または [false] です。 注意:このパラメーターは、[ArcGIS Enterprise コンポーネント] パラメーターに以下のいずれかが設定された場合、無視されます。
|
ArcGIS Web Adaptor Name | 条件 | ArcGIS Web Adaptor のコンテキスト名を指定します。 これは、ポータル、ArcGIS Server、または ArcGIS Mission Server の URL に表示されます。 名前の先頭は文字で、英数字のみで指定する必要があります。 このパラメーターは、[ArcGIS Web Adaptor] パラメーターが [true] に設定された場合に必要です。[ArcGIS Web Adaptor] パラメーターが [false] に設定された場合は無視されます。 |
出力
スタックの作成が成功した場合は、AWS Management Console の CloudFormation スタックの [Outputs (出力)] タブに、次の出力パラメーターが表示されます。
| 出力名 | 出力の説明 |
|---|---|
TargetAMIName | この CloudFormation テンプレートを使用して作成された AMI の名前。 AMI の名前を使用して、AWS Management Console で AMI ID を取得できます。 |
DeploymentLogsURL | これは、すべての配置ログが格納される Amazon CloudWatch ログの URL です。 配置が失敗した場合は、これらのログをトラブルシューティングの際に参照できます。 |
検討事項
カスタム AMI の CloudFormation スタックを作成した後に検討すべき重要な点は次のとおりです。
- このテンプレートは CloudFormation スタックとカスタム AMI を作成します。
- CloudFormation スタックの作成後、TargetAMIName CloudFormation 出力パラメーター値を使用して、AWS Management Console から AMI ID を取得します。
- AMI が作成された後は、CloudFormation スタックを削除できます。 これによって、CloudFormation スタックを使用して作成された AMI が削除されることはありません。 スタック (または AMI) を削除するには、AWS Management Console を使用します。
トラブルシューティング
この CloudFormation スタックの作成時に障害が発生した場合は、「AWS における ArcGIS デプロイメントのトラブルシューティング」をご参照ください。