ArcGIS には、Python を使用してデータ ストア アイテムを管理しサービス定義を公開するために使用できる ArcPy サイト パッケージが用意されています。ArcPy では、ArcGIS Pro から実行できる Python を使用して ArcGIS Server コンピューターから同じジオプロセシング ツールのほとんどを実行することもできます。 デフォルトでは、ツールセットは /arcgis/server/framework/runtime/ArcGIS/Resources/ArcToolBox/Toolboxes にあります。
ArcPy は、ArcGIS REST API のサーバー管理操作を補足します。 たとえば、ArcPy を使用すると、マップ ドキュメントをサービス定義に変換してサーバーにアップロードしたり、マップ ドキュメント内のレイヤーのパスを変更したり、レイヤーをさらに追加してサービスを公開したりすることができます。
ArcGIS Server で ArcPy を使用する例を次に示します。
- データベースとフォルダーを ArcGIS Server に登録します。
- マップ ドキュメントを解析し、サービス定義の作成に使用します。
- 画像またはジオプロセシング モデルの結果を解析し、サービス定義の作成に使用します。
- ArcGIS Server サービスとしてサービス定義を公開します。
- フォルダー内のすべてのサービス定義を ArcGIS Server に公開します。
ドキュメントのこのセクションには、ArcGIS Server でさまざまなタスクを実行する ArcPy コードの例が用意されています。
ヒント:
ArcGIS Server での Python 3.x のインストールの場所は <arcgis_server_installation_directory>/arcgis/server/tools/python3 です。 ArcGIS Server をインストールしたユーザーとして接続し、コマンド プロンプトを開いてディレクトリを python3 の場所に変更します。 次に、./python3 と入力し、ArcGIS Pro ランタイムを使用するアクティブな Python 3 環境を起動します。
10.9.1 以前から ArcGIS Server サイトをアップグレードした場合、以前のインストール場所とスクリプトはそのままになりますが、以前のスクリプトは python3 スクリプトを直接参照するシンボリック リンクとして機能します。
パッケージのバージョンが競合していない限り、ArcPy を既存の Python 3 環境に追加できます。
Python 3 ランタイムの管理を簡略化するには、arcgis-server-py3 パッケージをインストールします。 詳細については、「Linux での ArcGIS Server の Python 3 ランタイム」をご参照ください。