Esri arcgis-enterprise-allinone-upgrade.template.json Amazon Web Services (AWS) CloudFormation テンプレートは、1 つの Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンス上と、「CloudFormation を使用した単一コンピューター上への ArcGIS Enterprise のデプロイ」で説明したテンプレートを使用して作成されたファイル サーバー用の 1 つの EC2 インスタンス上の ArcGIS Enterprise 11.0、11.1、11.2、11.3、11.4、または 11.5 デプロイメントをアップグレードします。
arcgis-enterprise-allinone-upgrade.template.json テンプレートは、AWS の 1 台のコンピューター上で、次のコンポーネントをアップグレードします。
- Portal for ArcGIS
- ArcGIS Server
- ArcGIS Web Adaptor
- ArcGIS Data Store
注意:
タイル キャッシュ データ ストアはサポートされなくなりました。 ArcGIS Enterprise デプロイメントに、シーン レイヤー キャッシュをまだ含んでいるタイル キャッシュ データ ストアが含まれている場合、12.0 にアップグレードすることはできません。 まず 11.5 にアップグレードして、オブジェクト ストアを追加し、そのオブジェクト ストアに既存のホスト シーン レイヤー キャッシュを移行する必要があります。 その後、11.5 から 12.0 にアップグレードできます。 アップグレードおよび移行手順については、ArcGIS Enterprise 11.5 のドキュメントをご参照ください。
前提条件
CloudFormation テンプレートを実行する前に取得する必要があるアイテム (ファイル、アカウントなど) や、実行する必要があるタスクごとに、前提条件がグループ化されています。
必須アイテム
このテンプレートを実行する前に、次のアイテムが必要です。
- アップグレードするデプロイメントにアクセスできる Amazon Web Services アカウント。
- Portal for ArcGIS、ArcGIS GIS Server、任意の ArcGIS Server ライセンス ロールの Esri ライセンス ファイル。 すべてのライセンス ファイルは、同じ ArcGIS バージョンを使用する必要があります。
- SSL 認証ファイルまたは証明書 (.pfx ファイル) およびそれに対応するパスワード。 証明書は証明局から取得する必要があります。
- Esri Amazon Web Services CloudFormation テンプレート arcgis-enterprise-allinone.template.json を使用して作成した、既存の ArcGIS Enterprise デプロイメント。
- CloudFormation アップグレード テンプレートの arcgis-enterprise-allinone-upgrade.template.json。
注意:
デプロイメントをアップグレードするには、この CloudFormation アップグレード テンプレートを実行します。これにより、新しい CloudFormation スタックが作成されます。 このテンプレートを使用して、既存のデプロイメントの CloudFormation スタックを更新しないでください。
必須タスク
このテンプレートを実行する前に、次のタスクを実行する必要があります。
- AWS アカウントにデプロイメントの Amazon Simple Storage Service (S3) バケットを準備します。 スタックを起動するときに、テンプレートのバケット名を指定します。
- バケットを作成するか、既存の S3 バケットを使用します。 ユーザーはバケットの所有者でなくてはなりません。
- バケットに ArcGIS ソフトウェア認証ファイルをアップロードします。
- SSL 証明書ファイルをデプロイメント バケットにアップロードします。
- AWS Secrets Manager でのパスワードの構成 (オプション、推奨)
サイト管理者のユーザー名や Windows の ArcGIS ユーザー アカウントのパスワードなどのアカウントのパスワードは、AWS Secrets Manager で構成できます。 これにより、シークレットの Amazon Resource Name (ARN) が提供されます。 スタックを起動するときに、テンプレートのパラメーターにパスワードの代わりに ARN を使用します。 パスワードの格納に AWS Secrets Manager を使用しない場合は、スタックの起動時にテンプレートのパラメーターにパスワードをプレーン テキストで入力する必要があります。
注意:
Esri CloudFormation テンプレートで使用するパスワードのために AWS Secrets Manager でシークレットの ARN を作成する場合、シークレット タイプに [Other type of secrets (他の種類のシークレット)] を使用し、[Plaintext (プレーンテキスト)] オプションを使用する必要があります。 パスワード用の Amazon Resource Name を作成する方法については、「AWS CloudFormation および ArcGIS」をご参照ください。
ヒント:
デフォルトでは、スタックの作成に失敗すると、CloudFormation は部分的に作成されたリソースを削除します。 これにより、使用できないデプロイメントがアカウントから削除されるため便利ですが、トラブルシューティングが難しくなる可能性もあります。 スタックを失敗した状態で保持するには、スタックを起動する前に CloudFormation スタック作成オプションの [Rollback on failure (失敗時にロールバックする)] を無効にします。 詳細については、AWS ヘルプの「Setting AWS CloudFormation options (AWS CloudFormation オプションの設定)」をご参照ください。
パラメーター
次の表に、このテンプレートで使用されるパラメーターと、各パラメーターの説明を示します。
ArcGIS Enterprise Configuration
| パラメーター名 | 必須かどうか | パラメーターの説明 |
|---|---|---|
Platform Type | 必須 | 既存の ArcGIS Enterprise 配置のプラットフォーム タイプを選択します。
|
ArcGIS Enterprise EC2 Instance ID | 必須 | 既存の ArcGIS Enterprise 配置の EC2 インスタンスの ID を選択します。 既存のデプロイメントが、Esri CloudFormation テンプレートまたは ArcGIS Enterprise Cloud Builder for AWS を使用して作成されている場合は、AWS Management Console の既存の CloudFormation スタックの [リソース] セクションでインスタンス ID を確認できます。 リソースの論理 ID は AllInOneEC2Instance です。 |
Deployment Bucket Name | 必須 | ソフトウェア ライセンス ファイルと SSL 証明書を含む Amazon S3 バケットの名前を指定します。 このバケットがすでに存在することと、配置用のライセンス ファイルおよび SSL 証明書が含まれていることが必要です。 ユーザーはバケットの所有者でなくてはならず、バケットは配置と同じ AWS アカウントにある必要があります。 |
Portal License File Name | 必須 | Portal for ArcGIS 認証ファイル オブジェクト キー名を指定します。 このスタックを起動する前に、配置バケットにライセンス ファイル (.json) をアップロードする必要があります。 AWS S3 コンソールの配置バケット内にあるファイルを参照することで、ファイル オブジェクト キー名を取得できます (portal.json や resources/licenses/portal/portal.json など)。 ライセンス ファイル名では大文字と小文字が区別されます。 正しい名前を、大文字と小文字の区別を付けて入力します。 |
Server License File Name | 必須 | ArcGIS Server 認証ファイル オブジェクト キー名を指定します。 このスタックを起動する前に、配置バケットにライセンス ファイル (.ecp または .prvc) をアップロードする必要があります。 ファイル オブジェクト キー名を取得するには、Amazon S3 コンソールのデプロイメント バケットでファイルを参照します (server.prvc や resources/licenses/server/server.prvc など)。 ホスティング サーバーのライセンスに使用されるため、ArcGIS GIS Server ライセンスを使用する必要があります。 ライセンス ファイル名では大文字と小文字が区別されます。 名前が正しく入力されていることを確認します。 |
Portal and Server Administrator User Name | 必須 | 既存のデプロイメントの、初期ポータル管理者と ArcGIS Server プライマリー サイト管理者のユーザー名を指定します。 |
Portal and Server Administrator User Password | 必須 | 既存のデプロイメントの、初期ポータル管理者と ArcGIS Server プライマリー サイト管理者のパスワードを指定します。 プレーン テキストのパスワードを入力することも、AWS Secrets Manager のシークレット ID の ARN を入力することもできます。 |
ArcGIS ユーザー アカウント名 | オプション | ArcGIS ソフトウェアを実行するローカル ログインのユーザー名を指定します。 これは、デプロイメントの作成時に指定した名前です。 名前を指定しなかった場合のログイン名は arcgis です。 |
Windows arcgis user password | 条件 | このパスワードは、Windows に配置した場合にのみ必須です。 既存の配置の arcgis ユーザーのパスワードを指定します。 プレーン テキストのパスワードを入力することも、AWS Secrets Manager のシークレット ID の ARN を入力することもできます。 パスワードは AWS Secrets Manager で管理することをおすすめします。 パスワード用の Amazon Resource Name を作成する方法については、「AWS CloudFormation および ArcGIS」をご参照ください。 |
Domain Name | 必須 | 既存の ArcGIS Enterprise 配置の完全修飾ドメイン名を指定します。 |
Portal Web Adaptor Name | 必須 | 既存の ArcGIS Enterprise 配置の Portal for ArcGIS の Web Adaptor の名前を指定します。 |
Server Web Adaptor Name | 必須 | 既存の ArcGIS Enterprise 配置の ArcGIS Server の Web Adaptor の名前を指定します。 |
SSL Certificate File Name | 必須 | 証明機関から取得した SSL 証明書 (.pfx ファイル) を指定します。 既存の配置の作成時に使用したのと同じ (または更新した) SSL 証明書を使用します。 このスタックを起動する前に、配置バケットに証明書をアップロードする必要があります。 AWS S3 コンソールのデプロイメント バケット内にあるファイルを参照することで、ファイル オブジェクト キー名を取得できます (domainname.pfx や resources/sslcerts/domainname.pfx など)。 |
SSL Certificate Password | 必須 | SSL 証明書のパスワードを指定します。 プレーン テキストのパスワードを入力することも、AWS Secrets Manager のシークレット ID の ARN を入力することもできます。 パスワード用の Amazon Resource Name を作成する方法については、「AWS CloudFormation および ArcGIS」をご参照ください。 |
出力
スタックの作成が成功した場合は、AWS Management Console の CloudFormation スタックの [Outputs (出力)] タブに、次の出力パラメーターが表示されます。
| 出力名 | 出力の説明 |
|---|---|
PortalHomeAppURL | ポータルへのアクセスに使用する URL。 |
ServerManagerDirURL | |
ServerRestDirURL | |
DeploymentLogsURL | これは、すべての配置ログが格納される Amazon CloudWatch ログの URL です。 配置が失敗した場合は、これらのログをトラブルシューティングの際に参照できます。 |
検討事項
ArcGIS デプロイメントを含む CloudFormation スタックを作成する際は、次の点を検討してください。
- スタックが問題なく作成された場合 (スタック ステータスが [CREATE_COMPLETE] の場合)、ArcGIS Enterprise デプロイメントが問題なくアップグレードされたことを意味します。 ポータル Web サイト、ホスティング サーバーの ArcGIS Server Manager、または REST サービス ディレクトリーにサイン インして、これを確認できます。
- CloudFormation スタックの作成に失敗した場合 (スタック ステータスが [CREATE_FAILED] の場合)、後述のトラブルシューティング セクションからリンクされたページの内容に従ってトラブルシューティングします。 エラーの根本原因を特定して必要な対応を行った後、失敗したスタックを削除して新しいスタックを作成し、既存の ArcGIS Enterprise デプロイメントをアップグレードすることができます。
- アップグレード後にポータルにサイン インしたときにライセンスに関する通知を受信した場合は、現在のライセンス構成に適合するライセンス ファイルをインポートしていないか、ユーザーにテンポラリー ユーザー タイプが割り当てられている可能性があります。 Portal for ArcGIS インストール ガイドの「Portal for ArcGIS をアップグレードした後の注意事項」をご参照ください。
トラブルシューティング
この CloudFormation スタックの作成時に障害が発生した場合は、「AWS における ArcGIS デプロイメントのトラブルシューティング」をご参照ください。