Skip To Content

AWS 上の ArcGIS Mission Server サイトのアップグレード

アップグレード方法は、Amazon Web Services (AWS)ArcGIS Mission Server サイトを作成した方法と時期に応じて異なります。

アップグレードする前に

使用するアップグレード方法にかかわらず、デプロイメントをアップグレードする前に次の情報を確認します。

  • 11.3 にアップグレードするには、新しいライセンス ファイルを入手する必要があります。
  • アップグレードを行う前に、ArcGIS Mission Server サイトのバックアップを作成します。
  • ArcGIS Mission Server サイトをアップグレードする前に、ArcGIS Mission Server がフェデレートされている ArcGIS Enterprise ポータルをアップグレードする必要があります。

手動アップグレード手順によるアップグレード

AWS 上の ArcGIS Mission Server サイトの手動アップグレード手順は、オンプレミスのアップグレードとほぼ同じです。 したがって、サイトのアップグレードは ArcGIS Mission Server インストール ガイドの指示に従ってください。 EC2 インスタンスで使用しているオペレーティング システムに固有の指示をご参照ください:

Chef スクリプトによるアップグレード

ArcGIS Mission Server サイトの作成に 10.8 または 10.8.1 Esri Amazon Web Services CloudFormation テンプレートを使用している場合は、Chef スクリプトを使用してアップグレードできます。

デプロイメントのアップグレード手順は、Microsoft WindowsUbuntu で異なります。 デプロイメントに使用しているオペレーティング システムに応じた手順に従ってください。

Windows 上のサイトのアップグレード

次の 2 つのセクションにある手順に従って Chef を使用し、ArcGIS Mission Server サイトと、その Windows Amazon EC2 インスタンス上の ArcGIS Web Adaptor をアップグレードしてください。

ArcGIS Mission Server のアップグレード

最初に、サイトの EC2 上の ArcGIS Mission Server をアップグレードします。

  1. ArcGIS Mission Server サイトの EC2 インスタンスへのリモート デスクトップ接続を作成します。
  2. サポートされている Chef または Cinc クライアントをダウンロードしてインストールします。

    サポートされているバージョンについては、「ArcGIS Cookbook の互換性マトリックス」をご参照ください。

  3. 次に示すインストール ファイルのバージョン 11.3My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスの C:\Software\Archives フォルダーにアップロードします。

    • ArcGIS_Mission_Server_Windows_113_190267.exe
    • ArcGIS_Web_Adaptor_for_Microsoft_IIS_113_190234.exe

  4. ArcGIS Mission Server 11.3 の認証ファイルを入手し、EC2 インスタンスのローカル フォルダー、または EC2 インスタンスからアクセス可能なファイル共有に置きます。
  5. ArcGIS Cookbook バージョン 5.0.0 (arcgis-5.0.0-cookbooks.zip) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を C:\chef フォルダーに置きます。
  6. 次のフォルダーを削除します。

    • C:\chef\nodes
    • C:\Users\Administrator\.chef\local-mode-cache

  7. アップグレードに使用する mission-server.json ファイルは、手順 5 でダウンロードして抽出した Cookbook に含まれています。 このファイルは、C:\chef\templates\arcgis-mission\11.3\windows\ にあります。
  8. ディレクトリを、Cookbook を抽出した先の chef サブフォルダーに変更し、テキスト エディターで mission-server.json ファイルを開いて、次のパラメーターを変更します:

    • ArcGIS Mission Server サービスの実行に使用する Windows アカウントのパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "run_as_password": "<password>",
    • ArcGIS Mission Server 認証ファイルを置いた場所を指定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
              "authorization_file": "<drive>\\<folder>",
    • ArcGIS Mission Server サイト管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • ルート サーバー ディレクトリの場所を設定します。 デフォルトの場所は C:\arcgismissionserver\directories ですが、別のドライブやパスを使用している場合はその場所を設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "directories_root": "<drive>\\<folder>",
    • ArcGIS Mission Server 構成ディレクトリの場所について、接続文字列を設定します。 この URL は、ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 この文字列を見つけるには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [configStore] に移動します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "config_store_connection_string": "<drive>\\<folder>",
    • Web ソケット コンテキスト URL を設定します。 この URL は、ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 URL をコピーするには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [プロパティ] > [REST] に移動します。 この URL は、wss://<fully qualified machine name>/<ArcGIS Mission Server web adaptor name> の形式です。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "system_properties": {
              "WebSocketContextURL": "<URL>"
    • hostname ノードを追加し、空白のままにします。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
          "hostname": ""

  9. mission-server.json ファイルを保存して閉じます。
  10. 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\templates\arcgis-mission\11.3\windows\mission-server.json

次に、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

ArcGIS Web Adaptor のアップグレード

前のセクションの手順 5 でダウンロードした Cookbook に含まれている mission-server-webadaptor.json ファイルを使用して、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

  1. テキスト エディターで mission-server-webadaptor.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:

    • ArcGIS Mission Server サービスの実行に使用する Windows アカウントのパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "run_as_password": "<password>",
    • ArcGIS Mission Server サイト管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission-server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • PKSC12 キーストア ファイル (.pfx) の場所を、IIS の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "iis": {
          "keystore_file": "<drive>\\<folder>\\<file name>.pfx",
    • キーストア ファイルのパスワードを、IIS の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "iis": {
          "keystore_password": "<password>"

  2. 管理者としてコマンド ライン ウィンドウを開き、ディレクトリを C:\chef に変更して、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j c:\chef\templates\arcgis-mission\11.3\windows\mission-server-webadaptor.json

Ubuntu 上のサイトのアップグレード

次の 2 つのセクションにある手順に従って Chef を使用し、ArcGIS Mission Server サイトと、その Ubuntu Amazon EC2 インスタンス上の ArcGIS Web Adaptor をアップグレードしてください。

ArcGIS Mission Server のアップグレード

最初に、サイトの EC2 上の ArcGIS Mission Server をアップグレードします。

  1. Ubuntu ユーザーとして、ArcGIS Mission Server サイトの EC2 インスタンスへの SSH (セキュア シェル プロトコル) 接続を確立します。
  2. 次のいずれかのコマンドを使用して、サポートされている Chef または Cinc クライアントをダウンロードしてインストールします。

    サポートされているバージョンについては、「ArcGIS Cookbook の互換性マトリックス」をご参照ください。 以下の記述のバージョン番号を、インストールするクライアント バージョン (例: 18.30) に置き換えます。

    • Chef クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.chef.io/install.sh | sudo bash -s -- -v <version_number>
    • Cinc クライアント: sudo curl -L https://omnitruck.cinc.sh/install.sh | sudo bash -s -- -v <version_number>
  3. 次に示すインストール セットアップ ファイルのバージョン 11.3My Esri の自分のアカウントからダウンロードし、EC2 インスタンスの /opt/software/archives ディレクトリにアップロードします。

    • ArcGIS_Mission_Server_Linux_113_190339.tar.gz
    • ArcGIS_Web_Adaptor_Java_Linux_113_190319.tar.gz

  4. ArcGIS Mission Server 11.3 の認証ファイルを入手し、EC2 インスタンスのローカル フォルダー、または EC2 インスタンスからアクセス可能なファイル共有に置きます。
  5. ArcGIS Cookbook バージョン 5.0.0 (arcgis-5.0.0-cookbooks.tar.gz) を EC2 インスタンスにダウンロードし、ファイルを展開して、内容を /opt/chef ディレクトリに置きます。
  6. アップグレードに使用する mission-server.json ファイルは、前の手順でダウンロードして抽出した Cookbook に含まれています。
  7. ディレクトリを /opt/chef/templates/arcgis-mission/11.3/linux に変更し、テキスト エディターで mission-server.json ファイルを開いて、次のパラメーターを変更します:

    • インストール ディレクトリを /home に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
              "install_dir": "/home"
    • ArcGIS Mission Server 認証ファイルを置いた場所を指定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
              "authorization_file": "/<folder>/<subfolder>",
    • ArcGIS Mission Server サイト管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",
    • ルート サーバー ディレクトリの場所を /gisdata/arcgismissionserver に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "directories_root": "/gisdata/arcgismissionserver",
    • ArcGIS Mission Server 構成ディレクトリの場所の接続文字列を /gisdata/arcgismissionserver/config-store に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "config_store_connection_string": "/gisdata/arcgismissionserver/config-store",
    • ログ ディレクトリを /home/arcgis/mission/usr/logs/ に設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "log_dir": "/home/arcgis/mission/usr/logs/",
    • Web ソケット コンテキスト URL を設定します。 この URL は、ArcGIS Mission Server サイトの作成時に設定されたものです。 URL をコピーするには、サイト管理者として ArcGIS Mission Server サイトの ArcGIS Mission Server 管理者ディレクトリにサイン インし、[システム] > [プロパティ] > [REST] に移動します。 この URL は、wss://<fully qualified machine name>/<ArcGIS Mission Server web adaptor name> の形式です。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "system_properties": {
              "WebSocketContextURL": "<URL>"
    • hostname ノードを追加し、空白のままにします。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
          "hostname": ""

  8. mission-server.json ファイルを保存して閉じます。
  9. Ubuntu ユーザーとして次のコマンドを実行します: sudo chef-client -z -j /opt/chef/templates/arcgis-mission/11.3/linux/mission-server.json

次に、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

ArcGIS Web Adaptor のアップグレード

前のセクションの手順 5 でダウンロードした Cookbook に含まれている mission-server-webadaptor.json ファイルを使用して、ArcGIS Web Adaptor をアップグレードします。

  1. テキスト エディターで mission-server-webadaptor.json ファイルを開き、次のパラメーターを変更します:

    • PKSC12 キーストア ファイル (.pfx) の場所を、Apache Tomcat の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "tomcat": {
          "keystore_file": "/<folder>/<subfolder>/<file name>.pfx",
    • キーストア ファイルのパスワードを、Tomcat の SSL 証明書とともに設定します。
      "arcgis" : {
          "tomcat": {
          "keystore_password": "<password>"
    • ArcGIS Mission Server サイト管理者のユーザー名とパスワードを設定します。
      "arcgis" : {
          "mission_server": {
      	       "admin_username": "<username>",
              "admin_password": "<password>",

  2. mission-server-webadaptor.json ファイルを保存して閉じます。
  3. Ubuntu ユーザーとして、ディレクトリを /opt/chef に変更し、次のコマンドを実行します: chef-client -z -j /opt/chef/templates/arcgis-mission/11.3/linux/mission-server-webadaptor.json

CloudFormation テンプレートを使用したアップグレード

Esri が提供する 10.9、10.9.1、11.0、11.1、または 11.2 CloudFormation デプロイメント テンプレートを使用して ArcGIS Mission Server サイトを作成している場合は、対応する 11.3 アップグレード テンプレートを使用してアップグレードできます。

以下の表で、対応するデプロイおよびアップグレード テンプレートをリストし、アップグレード テンプレートを使用するための手順へのリンクを示します。

10.9、10.9.1、11.0、11.1、または 11.2 デプロイメント テンプレート11.3 アップグレード テンプレートアップグレード テンプレートの使用手順

arcgis-mission-server-singlemachine.template.json

arcgis-mission-server-singlemachine-upgrade.template.json

CloudFormation を使用した、単一コンピューターの ArcGIS Mission Server サイトのアップグレード

arcgis-mission-server-ha.template.json

arcgis-mission-server-ha-upgrade.template.json

CloudFormation を使用した、複数コンピューターの ArcGIS Mission Server サイトのアップグレード