ArcGIS Server を 10.9.1 から 11.0 以降にアップグレードすると、ArcMap ランタイムベースのマップ、画像、ジオデータ サービスがアップグレード処理によって自動的に移行され、ArcGIS Pro ランタイムが使用されるようになります。 ArcGIS Server サイトが 11.1 以降にアップグレードされると、ArcMapServiceCheck ツールを使用し、アップグレード処理前に存在した ArcMap ベースのランタイムの状態の詳細を示す HTML レポートを生成できます。 このレポートでは、正常に移行したサービスと、ArcGIS Pro サービス ランタイムを使用するには追加手順が必要なサービスについての情報が提供されます。
HTML レポートには、次の情報が含まれます。
- ArcGIS Pro ベースのランタイムに正常に移行されたマップ、画像、ジオデータベース サービス
- 無効なレイヤー、無効なデータベース、追加手順が必要な SOE と SOI を参照するサービス
- 移行できないため、ArcGIS Pro に再公開する必要があるジオプロセシング サービスとジオコード サービス
注意:
HTML レポートは、Web ベースのヘルプ トピックを参照します。 これらのリンクは、コンピューターがオフラインの場合は使用できません。
注意:
ArcMapServiceCheck は、アップグレード処理中に ArcMap ランタイムから ArcGIS Pro ランタイムに自動的に移行されるサービスについてのみレポートを生成します。 このツールは、11.x へのアップグレード前に ArcGIS Pro ランタイムを使用するよう手動で移行されたサービスについてはレポートを生成しません。 また、アップグレード前に ArcGIS Pro ランタイムをすでに使用していたサービスや、アップグレード後に公開されたサービスについてもレポートを生成しません。
ArcMapServiceCheck の使用
ArcMapServiceCheck は、お使いの ArcGIS Server コンピューター上の <ArcGIS Server installation location>\tools\ArcMapServiceCheck フォルダーでホストされます。 ArcMapServiceCheck.bat はこの場所から直接実行することも、ディレクトリのフル パスを参照して実行することもできます。
注意:
このツールは、ArcGIS Server がインストールされているコンピューターで実行する必要があります。
| パラメーター | 説明 | 例 |
|---|---|---|
-h、--help | ユーティリティのヘルプ情報の出力 | |
-d | HTML レポートが生成されるディレクトリを定義します。 定義しないと、ツールのレポートは、ユーティリティを実行するコンピューター上の一時ディレクトリに生成されます。 | |