R スクリプト ツールをジオプロセシング サービスとして正しく使用するには、サーバーがサービスを正しく実行できるように R を使用して設定される必要があります。
配置モード
配置モードに関係なく、ArcGIS Server を使用するすべてのサーバーは個別に設定する必要があります。 たとえば、ArcGIS Server コンピューターのクラスターの前に ArcGIS Web Adaptor がある場合、ArcGIS Server のコンピューターを個別に設定する必要があります。
R のインストール
サーバー上に、ArcGIS Server アカウントで最新の R をインストールします。
管理者としての R のインストール
管理者として R をインストールする場合、インストール ディレクトリに ArcGIS Server アカウントでアクセスできることを確認します。 ほとんどの場合、ArcGIS Server アカウントには、デフォルトのインストール ディレクトリ (C:\Program Files) に対するアクセス書き込み権がありません。
ArcGIS Server アカウント ユーザーとしての R のインストール
サーバーにログインするには ArcGIS Server アカウントの認証情報が必要です。 その後、以下で説明するように RIntegration.conf ファイルを作成します。
一般ユーザーとしての R のインストール
無料インストール バージョンは、サーバー コンピューター上へのインストールが制限されている場合または管理者権限が付与できない場合の代替方法です。 管理者権限があるコンピューターに R をインストールし、インストールしたファイルを、ArcGIS Server アカウントによる読み取り/書き込みアクセスが可能なサーバーにコピーできます。 その後、以下で説明するように RIntegration.conf ファイルを作成します。
パッケージの考慮事項 (サーバーおよびインターネット アクセス)
スクリプトに追加パッケージが必要な場合は、ArcGIS Server アカウントでパッケージを R ディレクトリにインストールできる必要があります。 パッケージを正常にインストールするには、CRAN (Comprehensive R Archive Network) にアクセスできるインターネット接続も必要です。 サーバーがインターネットに接続できない場合、R が必要とするすべてのパッケージとその依存関係を ArcGIS Server コンピューター上の R に手動でインストールする必要があります。
arcgisbinding のインストール
arcgisbinding をインストールするには、次の手順に従います。
- 最新バージョンの arcgisbinding を GitHub の r-bridge のダウンロードからダウンロードします。
- \[R install directory]\R-[version]\bin\x64\Rgui.exe を起動して、ArcGIS Server コンピューター上で R を開きます。
- 上部メニューで、[パッケージ] を選択し、[ローカル ファイルからパッケージをインストール] を選択して、ダウンロードした .zip ファイルを指定します。
構成ファイルの設定
ArcGIS Server アカウントのユーザー フォルダー (\[ArcGIS Server Account User]\AppData\Local\ESRI) に、「RIntegration.conf」という名前のファイルを作成します。 R_HOME=[R Installation directory] をこの構成ファイルに追加します。
たとえば、C:\Users\arcgis\AppData\Local\ESRI\RIntegration.conf に R_HOME=C:\R_Installation\R-3.5.0 を追加します。
既知の制限
次のような既知の制限があります。
サーバー コンピューター上の R 内でのスクリプトの実行
サーバー コンピューター上で R を実行し、以下のコードを実行すると、エラーが発生します。 ただし、これは R スクリプトを実行しているジオプロセシング サービスには影響しません。
サンプル コードでエラーが発生します。
> library(arcgisbinding)
> arc.check_product()分散環境を利用するスクリプト
分散環境でスクリプトに高度なデータ科学関数が使用される場合や、スクリプトに R_SERVER が使用される場合は、特別な構成を設定する必要があります。 詳細については、Esri Support にお問い合わせください。