ArcGIS Enterprise Builder は ArcGIS Enterprise をオンプレミスの 1 台のコンピューター上に配置します。 ArcGIS Enterprise Builder の実行に必要なシステム要件とハードウェア要件を次に示します。 Linux のみ: セットアップ時に実行される診断ツールで、お使いのコンピューターが最小システム要件を満たしているかどうかを確認できます。
また、ArcGIS Enterprise を通じて ArcGIS Pro、ArcGIS Pro エクステンション、または ArcGIS Drone2Map のライセンスを取得する場合、ArcGIS License Manager 2020.0 でライセンスを構成し、これらのアプリを使用できるメンバーを指定する必要があります。 詳細については、「Portal for ArcGIS 管理者ガイド」、「License Manager リファレンス ガイド」、および「License Manager のシステム要件」をご参照ください。
ArcGIS Enterprise Builder を使用して ArcGIS Enterprise の配置を実装またはアップグレードする前に、サポート終了情報を参照して、お使いのハードウェア コンポーネントやソフトウェア コンポーネントに最新リリースの ArcGIS Enterprise Builder との互換性があるかどうかを確認することをお勧めします。 個々の製品コンポーネントについても、すべての現在のシステム要件を確認してください。 この情報には、「ArcGIS Enterprise インストール ガイド」からアクセスできます。
Linux オペレーティング システム要件
以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。 32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。
ArcGIS Enterprise は、x86_64 アーキテクチャ (64 ビット) に準拠した CPU を搭載し、サポートされている Linux のリリースを使用した Linux x86_64 上のみでサポートされています。
アンダースコア (_) が含まれているコンピューター名はサポートされていません。 コンピューター名にアンダースコアが含まれていることが検出されると、セットアップが実行されません。
このソフトウェアは、変更された OS (バイナリ) にインストールすることができません。 Esri では、開発者向けのバージョンのオペレーティング システムにインストールされている製品のサポートを提供していません。
root ユーザーとして、このソフトウェアをインストールできません。 インストールしようとしてもインストールは開始されず、root ユーザーではインストールできないことを示すエラー メッセージが、ソフトウェア診断ツールによって表示されます。
メモ:
Java アプリケーション サーバーおよび Java Linux Web Adaptor は ArcGIS Enterprise Builder の前にインストールして、セットアップと構成を完了する必要があります。サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux Server 8 (10.8.1 でのみサポート) | Update 1 |
Red Hat Enterprise Linux Server 7 | Update 8 |
Red Hat Enterprise Linux Server 6 | Update 10 |
SUSE Linux Enterprise Server 15 (10.8.1 でのみサポート) | Service Pack 1 |
SUSE Linux Enterprise Server 12 | Service Pack 5 |
Ubuntu Server 20.04 LTS (10.8.1 でのみサポート) | 20.04.1 |
Ubuntu Server 18.04 LTS | 18.04.4 |
Ubuntu Server 16.04 LTS | 16.04.6 |
特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
メモ:
サポート対象の Red Hat Enterprise Linux Server と同じバージョンで完全なバイナリ互換性のある CentOS、Scientific Linux、および Oracle Linux のバージョンに関しては、Esri テクニカル サポートをご利用いただけます。 ソフトウェアの不具合をログに記録するための前提条件として、Esri サポートは Red Hat Enterprise Linux Server で問題の再現を試みます。 Oracle Linux の場合、サポートは Red Hat Enterprise Linux Server との互換性があるカーネルの使用を前提とします。
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
CentOS Linux 8 | 8.1 |
CentOS Linux 7 | 7.8 |
CentOS Linux 6 | 6.10 |
Scientific Linux 7 | 7.7 |
Scientific Linux 6 | 6.10 |
Oracle Linux 8 | Update 1 |
Oracle Linux 7 | Update 8 |
Oracle Linux 6 | Update 10 |
ヒント:
コンピューター上でオペレーティング システムのグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) を使用して次を実行するには X Window System パッケージ グループが必要です。
- ArcGIS Enterprise Builder インストール ウィザード
- ArcGIS ソフトウェア認証ウィザード
- [更新の確認] ツール
ハードウェア要件
必要なディスク空き容量
ArcGIS Enterprise Builder (Linux) には 25 GB の使用可能なディスク領域が必要です。 インストールを続行するには、インストール ドライブとしてセットアップ中に指定した場所に最低 23 GB の使用可能なディスク領域がある必要があります。 加えて、セットアップを展開できるように、システムの /tmp フォルダーに 2 GB の使用可能な領域がある必要もあります。
メモリ要件
ArcGIS Enterprise Builder をインストールするには、16 GB 以上のメモリを設定することを強くお勧めします。
ファイアウォールの設定
ArcGIS Enterprise の基本配置のコンポーネントは、特定のポートで通信します。 ソフトウェアをインストールする前に、ファイアウォール上でこれらのポートを開く必要があります。
ArcGIS Web Adaptor は、ポート 80 および 443 上で通信します。 ArcGIS Enterprise Builder を使用してインストールされた各追加コンポーネントで使用されるポートの情報については、以下をご参照ください。
信頼できる証明書
ArcGIS Enterprise の配置では、基本配置がインストールされているコンピューターで HTTPS が有効化されている必要があります。 詳細については、「Web サーバーで HTTPS を有効化」の手順をご参照ください。
サポートされる Web ブラウザー
ArcGIS Enterprise 構成ウィザードは、次の Web ブラウザーをサポートします。
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
- Microsoft Internet Explorer 11*
- Microsoft Edge (新規) および Edge Legacy (これは、Edge Legacy がサポートされている最新リリースです)
*Internet Explorer 11 の使用は、このリリースで廃止されました。 Esri では、上記の他のブラウザーのいずれかに移行することを強くお勧めします。 現在のリリースでは Internet Explorer 11 が引き続きサポートされていますが、Internet Explorer 11 の使用は一般的にお勧めしません。サポートも今後のリリースで廃止される予定です。 サポートが終了する前に、再度お知らせします。
サポートされている仮想化環境とクラウド プラットフォーム
仮想化環境とクラウド環境のサポート内容は、ArcGIS Enterprise の基本配置の全コンポーネントで同じです。 詳細については、ArcGIS Enterprise システム要件の「クラウド プラットフォーム上の ArcGIS Enterprise」および「サポートされている仮想化環境」をご参照ください。