ArcGIS Video Server のシステム要件とハードウェア要件を次に示します。
ハードウェア要件
ビデオ サービスの最適な公開、エンコーディング、使用、配信には、NVENC (エンコーディング) と NVDEC (デコーディング) に対応した NVIDIA GPU 環境に ArcGIS Video Server をインストールすることを強くおすすめします。 ビデオのエンコーディングとデコーディングに対応した GPU カードの完全なリストについては、NVIDIA のサポート マトリックスをご参照ください。
運用環境では、このソフトウェアのユーザーおよびビジネス要件が異なる場合があるため、最小ハードウェア要件が記載されていません。 これらの要件は、パフォーマンスとスケーラビリティの要求を満たすハードウェア要件を決定する際に検討する必要があります。
ポートの利用可能性
ArcGIS Video Server コンピューターでポート 21443 が利用可能であることを確認します。 ポート 21443 は、ArcGIS Web Adaptor (使用している場合) または外部クライアントからアクセス可能である必要があります。 ファイアウォールが ArcGIS Web Adaptor または外部クライアントの間にある場合、ファイアウォールでポート 21443 を開きます。
注意:
このコンポーネントは、ArcGIS Enterprise デプロイメントの一部にすぎません。 ダイアグラムおよび Enterprise ポータル内の他のコンポーネントとの通信に必要なポートに関する情報へのリンクについては、「ArcGIS Enterprise のシステム要件」をご参照ください。
Windows オペレーティング システム要件
いくつかのインターネット ホスト名に関する仕様では、アンダースコア文字を規格外と定めています。 Microsoft Windows ではコンピューター名にアンダースコアを使用できますが、これにより、他のサーバーやプラットフォームを操作するときに問題が生じる可能性があります。 このため、ホスト名にアンダースコアが含まれるサーバーでは ArcGIS Video Server はインストールされません。
ArcGIS Video Server コンピューターのオペレーティング システムが ArcGIS Enterprise 配置内の他のコンピューターのものと異なる場合があります。
ArcGIS Video Server はドメイン コントローラー上ではサポートされません。 ArcGIS Video Server をドメイン コントローラー上にインストールすると、機能に悪影響が出る可能性があります。
以下の 64 ビット オペレーティング システムは、最低限必要なオペレーティング システム要件を満たしています。 32 ビット オペレーティング システムはサポートされていないため、セットアップが実行されるのは、オペレーティング システムが 64 ビットの場合のみです。
サポートされているオペレーティング システム | 最新の更新内容またはテスト済みサービス パック |
---|---|
Windows Server 2022 Standard および Datacenter | |
Windows Server 2019 Standard および Datacenter | 2022 年 5 月更新 |
Windows Server 2016 Standard および Datacenter | 2022 年 5 月更新 |
特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。 ArcGIS は x86-64 アーキテクチャの 64 ビット CPU でのみサポートされています。 Windows Server のすべてのバージョンで、デスクトップ エクスペリエンス オプションが必要です。
Windows 11、10、および 8.1 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。 運用環境へのデプロイは推奨されません。
クラウドの導入
ArcGIS Video Server は、Microsoft Azure および Amazon Web Services に手動で配置できます。 Microsoft Azure および Amazon Web Services Cloud Formation テンプレートのフル サポートは、現在サポートされていません。
SSL 証明書
ArcGIS Video Server には、自己署名証明書が事前に構成されています。これを使用してサーバーで初期テストを行い、インストールが成功したことをすばやく確認できます。
信頼された認証機関 (CA) からの証明書を要求し、それを使用するように ArcGIS Video Server を構成する必要があります。 これには、組織が発行したドメイン証明書または CA 署名証明書を使用できます。 証明書は SAN (Subject Alternative Name) を構成する必要があります。構成しない場合、ArcGIS Video Server は正常に動作しません。
注意:
IIS を使用して作成された証明書には、SAN を含めるオプションがありません。 「ドメイン証明書の作成」のスクリプトを使用します。この場合、作成される証明書に SAN が含まれます。
Portal for ArcGIS には、事前に構成された自己署名証明書も付属しています。 ArcGIS Video Server サイトをポータルとフェデレートするため、信頼された CA に証明書を要求し、それを使用するようにポータルを構成する必要があります。
ソフトウェアの前提条件
ArcGIS Video Server は、単独または他の ArcGIS Enterprise 11.2 コンポーネントと組み合わせてインストールできます。
注意:
新しいデプロイメントをインストールするのか、旧バージョンからアップグレードするのかにかかわらず、すべてのソフトウェア コンポーネント (ArcGIS Enterprise ポータル、ArcGIS Server サイト、および ArcGIS Data Store) がインストールされ、ArcGIS Enterprise 11.2 を実行していることを確認してください。
ArcGIS Video Server のセットアップ中に、新しい ArcGIS Video Server サイトを Enterprise 11.2 ポータルとフェデレートします。
ドメイン名システムと完全修飾ドメイン名に関する推奨事項
組織のドメイン名システム (DNS) は、ArcGIS Video Server サイトの完全修飾ドメイン名 (FQDN) エントリを含むように構成することをお勧めします。 ArcGIS Enterprise ポータルは、フェデレートの際にサーバー サイトの FQDN を要求します。
サポートされる Web ブラウザー
ArcGIS Video Server インストール ウィザードは、次を含むがこれらに限定されない、すべての Web ブラウザーでサポートされています。
- Google Chrome バージョン 111 以降
- Microsoft Edge バージョン 111 以降
- Mozilla Firefox バージョン 113 以降
- Mozilla Firefox バージョン 102 (ESR)
- Safari バージョン 15 以降