IIS の Microsoft .NET 信頼レベルについて

インターネット インフォメーション サービス (IIS) では、アプリケーションの信頼レベルによって .NET のコード アクセス セキュリティ (CAS) ポリシーで付与される権限が決まります。デフォルトでは、IIS は Full の信頼レベルで構成され、アプリケーションに無制限の権限が付与されています。しかし、セキュリティ制約の厳しい一部の組織では、アプリケーションに部分信頼だけが付与されます。部分信頼には、High、Medium、Low、Minimal の 4 つのレベルのいずれかを割り当てることができます。

ArcGIS Web Adaptor での Microsoft .NET 信頼レベルの使用について

ArcGIS Web Adaptor をインストールすると、アプリケーションに割り当てられる信頼レベルは、ArcGIS Web Adaptor が配置されている IIS の Web サイトから継承されます。この振舞いは、IIS でバージョン 2.0 または 4.0 に設定されている ArcGIS Web Adaptor アプリケーション プールに関係なく同じです。

Web サイトの信頼レベルが Full に割り当てられている場合、ユーザー側では何もする必要はありません。通常どおり、ArcGIS Web Adaptor を ArcGIS Server で構成できます。ArcGIS Web Adaptor に割り当てられる信頼レベルが High または Medium に設定されている場合、構成ページにアクセスすると、次のエラーが表示されます。

Low および Minimal レベルは、ArcGIS Web Adaptor アプリケーションではサポートされていません。構成ページにアクセスしたり、ArcGIS Server と通信したりできなくなります。Low および Minimal レベルでは ArcGIS ソフトウェアと通信できないため、IIS のエラー ページだけが表示されます。

最初に ArcGIS Web Adaptor を ArcGIS Server で構成するときは、信頼レベルを Full に設定する必要があります。構成したら、ArcGIS Web Adaptor を変更して、信頼レベルを High または Medium に設定できます。ArcGIS Web Adaptor を使用したリクエストの転送は、High または Medium の信頼レベルでサポートされています。信頼レベルを変更するには、次の手順に従います。

ArcGIS Web Adaptor の信頼レベルの変更