ArcGIS Web Adaptor のサイレント インストール
このトピックの内容
- インストール要件
- 以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor のアップグレード
- ArcGIS Web Adaptor の Web サイトと名前を指定するコマンド ライン パラメーター
- 他のコマンド ライン パラメーター
次に示すように、Windows インストーラー コマンド ライン パラメーターを使用してセットアップを実行すると、ArcGIS Web Adaptor をインストールできます。または、Setup.exe を使用してユーザー インターフェイスからインストールすることもできます。
インストール要件
ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、使用している ArcGIS Server のバージョンと常に一致する必要があります。
10.2.1 以降のバージョンの ArcGIS Web Adaptor は、以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor とともに同じコンピューター上にインストールできます。たとえば、同じ Web サーバー上にバージョン 10.1 SP1 とバージョン 10.3.1 の ArcGIS Web Adaptor をインストールできます。
それぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前は、一意である必要があります。1 つの Web サーバー上に同じ名前を持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはできません。インストール中に名前の重複が検出されると、警告メッセージが表示されます。競合を解決するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。あるいは、一方の ArcGIS Web Adaptor の名前を変更してインストールを続行できます。
クロス ドメイン ポリシー ファイル フィーチャを追加する必要がある場合は、既存のインストールの ADDLOCAL コマンドを実行できます。
Microsoft IIS (インターネット インフォメーション サービス) が必要です。サイレント インストールのみでは、IIS が見つからない場合、ArcGIS Web Adaptor セットアップは続行されません。IIS および必要なコンポーネントをインストールしてから、ArcGIS Web Adaptor をサイレント インストールする必要があります。
Microsoft .NET Framework 3.5 Service Pack 1 (SP1)、4.0、または 4.5 が必要です。サポートされているバージョンの .NET Framework が見つからない場合、ArcGIS Web Adaptor のセットアップは続行されません。
ArcGIS Web Adaptor は、インストールが終了した後に構成する必要があります。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor の構成」をご参照ください。
以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor のアップグレード
ArcGIS Web Adaptor を以前のバージョンから 10.3.1 にアップグレードするには、以前のバージョンをアンインストールして、10.3.1 セットアップをインストールする必要があります。10.3.1 のインストール中に、以前の ArcGIS Web Adaptor と同じ名前を指定します。これにより、ArcGIS Web Adaptor の URL が以前のバージョンと同じままになります。
10.3.1 のインストール中に名前の重複が検出されると、警告メッセージが表示されます。アップグレードを実行するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。
10.3.1 をインストールしたら、ArcGIS Web Adaptor を対応する ArcGIS Server サイトで構成する必要があります。
レガシー:
10.2 以前のバージョンでは、セットアップを実行すると、すべての既存の ArcGIS Web Adaptor が最新バージョンにアップグレードされました。
ArcGIS Web Adaptor の Web サイトと名前を指定するコマンド ライン パラメーター
IIS を設定する際に使用するコマンド ラインを以下に示します。サイレント インストール時に、これらのコマンド ライン パラメーターが呼び出されない場合、デフォルト名の arcgis を使用して、ArcGIS Web Adaptor Web アプリケーションがデフォルトの Web サイトに作成されます。
- WEBSITE_ID=<Web サイトの数値>
WEBSITE_ID パラメーターは、ArcGIS Web Adaptor Web アプリケーションが作成される Web サイトを指定するために使用されます。WEBSITE_ID の値は、サーバー上の各 Web サイトに固有の数値で、IIS によって割り当てられます。サーバー上の Web サイトの ID は、IIS Manager で見つけることができます。デフォルトの Web サイトでは、Web サイト ID が 1 になります。デフォルトでは、(複数の Web サイトが存在する場合でも) WEBSITE_ID パラメーターは [既定の Web サイト] の値に設定されます。パラメーター WEBSITE_ID は大文字と小文字を区別します。
- PORT=<ポート番号>
また、複数のポートで 1 つの Web サイトを保有している場合、PORT パラメーターを使用して、WEBSITE_ID の指定されたポートにインストールします。
たとえば、パスは <path to ArcGIS Web Adaptor (IIS) setup download>\setup.exe /qb VDIRNAME=arcgis_external WEBSITE_ID=4059640 PORT=82 です。
- PORT=<ポート番号>
- VDIRNAME=<ArcGIS Web Adaptor の名前>
このコマンド ライン パラメーターはオプションです。デフォルトでは、VDIRNAME プロパティは arcgis に設定されます。コマンド ラインで VDIRNAME パラメーターを呼び出さない場合、ArcGIS Web Adaptor が arcgis として作成されます。VDIRNAME パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。ArcGIS Web Adaptor 名にスペースを含めることはできません。
たとえば、パスは <path to ArcGIS Web Adaptor (IIS) setup download>\setup.exe /qb VDIRNAME=arcgis_external WEBSITE_ID=4059640 です。
他のコマンド ライン パラメーター
デフォルトでは、クロスドメイン ポリシー ファイル フィーチャはインストールされません。このフィーチャをインストールするには、インストールのコマンド ラインにパラメーターを追加する必要があります。以下のコマンド ライン パラメーターにより、クロスドメイン ポリシー ファイル フィーチャがサイレント インストールされます。
- ADDLOCAL=ALL
たとえば、パスは <path to ArcGIS Web Adaptor (IIS) setup download>\setup.exe /qb ADDLOCAL=ALL VDIRNAME=arcgis_external WEBSITE_ID=4059640 です。
ADDLOCAL コマンド ライン パラメーターが呼び出されない場合、クロスドメイン ポリシー ファイル フィーチャはインストールされません。ADDLOCAL コマンド ライン パラメーターでは、大文字と小文字が区別されます。