ArcGIS Web Adaptor は、ここで説明する手順を使用してインストールするか、コマンド ライン パラメーターを使用してインストールをサイレント実行できます。
インストール要件
ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、使用している Portal for ArcGIS のバージョンと必ず一致しなければなりません。
ArcGIS Web Adaptor は他のバージョンと一緒にインストールできます。 ArcGIS Web Adaptor をインストールするために ArcGIS Web Adaptor をアンインストールする必要はなく、ArcGIS Web Adaptor は旧バージョンのアップグレードではありません。
それぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前は、一意である必要があります。1 つの Web サーバー上に同じ名前を持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはできません。 インストール中に名前の重複が検出された場合、警告メッセージが表示されます。 競合を解決するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。 あるいは、一方の ArcGIS Web Adaptor の名前を変更してインストールを続行できます。
ブラウザーを通じて ArcGIS Web Adaptor をポータルで使用できるように構成する場合、ArcGIS Web Adaptor と Tomcat を同じコンピューター上にインストールする必要はありません。 しかし、configurewebadaptor.sh ツールを使用して ArcGIS Web Adaptor を構成する場合、ArcGIS Web Adaptor と Tomcat は同じコンピューター上にインストールする必要があります。
以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor のアップグレード
ArcGIS Web Adaptor を以前のバージョンから 10.9 にアップグレードするには、以前のバージョンをアンインストールして、10.9 セットアップをインストールする必要があります。 10.9 のインストール中に、以前の ArcGIS Web Adaptor と同じ名前を指定します。 これにより、ArcGIS Web Adaptor の URL が以前のバージョンと同じままになります。
10.9 のインストール中に名前の重複が検出された場合、警告メッセージが表示されます。 アップグレードを実行するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。
10.9 をインストールしたら、ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS で構成する必要があります。
レガシー:
10.2 以前のバージョンでは、セットアップを実行すると、すべての既存の ArcGIS Web Adaptor が最新バージョンにアップグレードされました。
ArcGIS Web Adaptor をインストールする前に
- システムがすべてのシステム要件を満たしていることを確認します。 Portal for ArcGIS で構成できる ArcGIS Web Adaptor は 1 つだけです。
- 管理者権限のあるユーザーでログインします。
- Web サイトがポート 80 で稼働しており、HTTPS がポート 443 で有効化されていることを確認します。これは、Portal for ArcGIS へのさまざまな暗号化された呼び出し、および暗号化されていない呼び出しに対応するためです。 HTTPS の設定と使用の詳細については、「Web サーバーで HTTPS を有効化」をご参照ください。
注意:
大多数のユーザーには、デフォルトの HTTPS ポート 443 を使用することが適切です。 まれに、組織特有の理由から、ArcGIS Web Adaptor インスタンスが Web サーバー上でポート 443 を使用できない場合があります。 組織がこれに該当する場合は、回避策を構成する追加手順の詳細について、「ポータルの ArcGIS Web Adaptor にデフォルト以外のポートを使用する」をご参照ください。
- ArcGIS Web Adaptor セットアップをダウンロードしたフォルダーに移動します。 適切なドライブに Portal for ArcGIS メディアを挿入して、自動的にセットアップを起動することもできます。
これで、Web Adaptor をインストールする準備が整いました。
ArcGIS Web Adaptor のインストール方法
- ArcGIS Web Adaptor のインストール プログラムを開始して、[はじめに] ダイアログ ボックスに表示される内容を確認します。 準備が整ったら、[次へ] をクリックします。
- 使用許諾契約書を読み、同意します。 [次へ] をクリックして、インストールを続けます。
- [次へ] をクリックしてデフォルトの場所を使用するか、[選択] をクリックしてインストール フォルダーを指定します。
注意:
リモート ネットワーク ドライブに ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはお勧めできません。 アンインストール時にリモート ドライブにアクセスできない場合、アンインストールが失敗し、ファイルが残る可能性があります。
- サマリー情報を確認し、[インストール] をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了したら、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
- ArcGIS Web Adaptor のインストール フォルダーに移動します。 ポート 80 で稼働している Web サイト上の Java アプリケーション サーバーに arcgis.war ファイルを配置します。 *.war ファイルを配置する方法については、Java アプリケーション サーバーのドキュメントをご参照ください。
注意:
arcgis.war ファイルを配置して ./webadaptor ディレクトリの作成と書き込みを行うにはルート権限が必要です。
- 「ArcGIS Web Adaptor の構成」の手順を完了して、ArcGIS Web Adaptor を Portal for ArcGIS に接続します。
インストール後、Java アプリケーション サーバーで指定された言語で ArcGIS Web Adaptor が表示されます。 言語を変更するには、Java アプリケーション サーバーの製品ドキュメントをご参照ください。