セットアップ プログラムとして提供される ArcGIS Web Adaptor は、Setup.sh という名前のユーティリティを使用して実行できます。 ArcGIS Web Adaptor は、ここで説明する手順を使用してインストールするか、コマンド ライン パラメーターを使用してサイレント インストールを実行できます。
インストール要件
- ArcGIS Web Adaptor のバージョンは、サーバー サイトまたはポータルのバージョンと一致しなければなりません。
- ArcGIS Web Adaptor は他のバージョンと一緒にインストールできます。 新しいバージョンへアップグレードする場合を除き、ArcGIS Web Adaptor をアンインストールする必要はありません。
- それぞれの ArcGIS Web Adaptor の名前は、一意である必要があります。1 つの Web サーバー上に同じ名前を持つ 2 つの ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはできません。 インストール中に名前の重複が検出された場合、警告メッセージが表示されます。 競合を解決するには、同じ名前の前のバージョンをアンインストールする必要があります。 あるいは、一方の ArcGIS Web Adaptor の名前を変更してインストールを続行できます。
- ブラウザーを通じて ArcGIS Web Adaptor をサーバー サイトまたはポータルで使用できるように構成する場合、ArcGIS Web Adaptor と Tomcat を同じコンピューター上にインストールする必要はありません。 しかし、configurewebadaptor.sh ツールを使用して ArcGIS Web Adaptor を構成する場合、ArcGIS Web Adaptor と Tomcat は同じコンピューター上にインストールする必要があります。
注意:
Tomcat または ArcGIS Web Adaptor インスタンスを配置するアプリケーション サーバーは、必ず管理者権限で起動します。 管理者権限でない場合、ArcGIS Web Adaptor の ArcGIS Server への登録は失敗します。 - アプリケーション サーバー上に ArcGIS Web Adaptor を配置すると、ArcGIS Web Adaptor の構成がユーザーのホーム ディレクトリに書き込まれます。 続行する前に、ユーザーにホーム ディレクトリが割り当てられており、読み取りと書き込みの権限があることを確認してください。
ArcGIS Web Adaptor をインストールする前に
ArcGIS Web Adaptor をインストールする前に、次の手順を実行します。
- システムがすべてのシステム要件を満たしていることを確認します。 サーバー サイトまたはポータルで構成できる ArcGIS Web Adaptor は 1 つだけです。
- 管理者権限を持つユーザーとしてサイン インします。
- Web サイトがポート 80 で稼働しており、HTTPS がポート 443 で有効化されていることを確認します。これは、ArcGIS Enterprise へのさまざまな暗号化された呼び出し、および暗号化されていない呼び出しに対応するためです。 Web サイトの作成手順については、お使いの Java アプリケーション サーバー専用の製品ドキュメントをご参照ください。 HTTPS の設定と使用の詳細については、「Web サーバーで HTTPS を有効化」をご参照ください。
注意:
大多数のユーザーには、デフォルトの HTTPS ポート 443 を使用することが適切です。 まれに、組織特有の理由から、ArcGIS Web Adaptor インスタンスが Web サーバー上でポート 443 を使用できない場合があります。 組織がこれに該当する場合は、回避策を構成する追加手順の詳細について、「ポータルの ArcGIS Web Adaptor にデフォルト以外のポートを使用する」をご参照ください。
- ArcGIS Web Adaptor セットアップをダウンロードしたフォルダーに移動します。 適切なドライブに ArcGIS Server または Portal for ArcGIS のメディアを挿入して、自動的にセットアップを起動することもできます。
これで、ArcGIS Web Adaptor をインストールする準備が整いました。
ArcGIS Web Adaptor のインストール方法
ArcGIS Web Adaptor をインストールするには、次の手順に従います。
- ArcGIS Web Adaptor のインストール プログラムを開始して、[はじめに] ダイアログ ボックスに表示される内容を確認します。 準備が整ったら、[次へ] をクリックします。
- 使用許諾契約書を読み、同意します。 [Next] をクリックして、インストールを続けます。
- [次へ] をクリックしてデフォルトの場所を使用するか、[選択] をクリックしてインストール フォルダーを指定します。
注意:
リモート ネットワーク ドライブに ArcGIS Web Adaptor をインストールすることはお勧めできません。 アンインストール時にリモート ドライブにアクセスできない場合、アンインストールが失敗し、ファイルが残る可能性があります。
- サマリー情報を確認し、[インストール] をクリックしてインストールを開始します。
- インストールが完了したら、[終了] をクリックしてウィザードを閉じます。
- ArcGIS Web Adaptor のインストール フォルダーに移動します。 ポート 80 で稼働している Web サイト上の Java アプリケーション サーバーに arcgis.war ファイルを配置します。 *.war ファイルを配置する方法については、Java アプリケーション サーバーのドキュメントをご参照ください。
- また、複数の ArcGIS Web Adaptor をホスト コンピューターに配置する場合は、必要に応じて arcgis.war ファイルを再配置します。 複数の ArcGIS Web Adaptor を同じ Web サイト (ポート) に配置する場合は、名前を変える必要があるので注意してください。 たとえば、arcgis という 2 つの ArcGIS Web Adaptor は、同じ Web サイト上に存在できません。 複数の ArcGIS Web Adaptor を同じ名前にしたい場合は、異なる Web サイト (ポート) 上にインストールする必要があります。
- サーバー サイトまたはポータルに ArcGIS Web Adaptor を接続します。
インストール後、Java アプリケーション サーバーで指定された言語で ArcGIS Web Adaptor が表示されます。 言語を変更するには、Java アプリケーション サーバーの製品ドキュメントをご参照ください。