ArcGIS Enterprise の各種のコンポーネントと機能を使用するためサポートされている、クラウド プラットフォームとサービスの概要を以下に示します。 各セクションには、ArcGIS Enterprise ヘルプのより詳細な情報と手順へのリンクが含まれています。
ArcGIS Enterprise のデプロイ
ArcGIS Enterprise のシステム要件を満たすクラウド プロバイダーはすべてサポートされています。
Esri の配置ツールは次のプラットフォームで使用できます:
- Amazon Web Services (AWS) - AWS 上で配置を行うときは、複数の配置ツールを使用できます。 詳細については、「Amazon Web Services 上の配置オプション」をご参照ください。
- Microsoft Azure - Azure 上に配置を作成するときは、ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Microsoft Azure を使用します。 詳細については、「ArcGIS Enterprise on Microsoft Azure のヘルプ」をご参照ください。
他のクラウド プラットフォーム上に ArcGIS Enterprise を配置するには、そのプラットフォームで提供されているツールを使用して、ArcGIS Enterprise コンポーネントのインストールと構成に必要な仮想コンピューターや他のリソースを作成する必要があります。
ArcGIS のシステム ディレクトリ
ArcGIS Enterprise が同じクラウド プラットフォームに配置されているときは、ポータル コンテンツ ディレクトリや ArcGIS Server 構成ストアなどのシステム ディレクトリを、クラウド ストレージの次の場所に格納できます:
- Amazon Simple Storage Service (S3) または Microsoft Azure Blob Storage
- Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS)
手順については、「ポータル コンテンツ ディレクトリの変更」と「構成ストアの場所の指定」をご参照ください。
クラウドへのバックアップ
Portal for ArcGIS とともにインストールされている webgisdr ユーティリティを使用して、クラウド ストレージの次の場所にバックアップを直接作成できます:
- Amazon S3
- Microsoft Azure Blob ストレージ
webgisdr ユーティリティを実行するときは、ユーティリティのプロパティ ファイルで BACKUP_STORE_PROVIDER の値を編集し、使用するバックアップ場所を指定します。 webgisdr ユーティリティを使用してバックアップを作成する方法については、「ArcGIS Enterprise のバックアップの作成」をご参照ください。
クラウド ストレージ データ ストア
マップおよびイメージ サービスのキャッシュ、ラスター解析ツールで作成されたデータセット、ポータルの画像レイヤーとして公開されたイメージ ファイルを保持するデータ ストアとして、クラウド ストレージの場所を登録できます。 これらのストレージの場所を作成および管理します。 次のクラウド ストレージ サービスがサポートされています:
- Amazon S3
- Microsoft Azure Blob ストレージ
- Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS)
- Google Cloud バケット
マップおよびイメージ サービスのキャッシュ (キャッシュ ディレクトリ) およびラスター解析ツールの出力 (ラスター ストア) を格納するようにクラウド ストレージの場所を登録する方法については、「Server Manager を使用したデータの ArcGIS Server への登録」をご参照ください。 ポータルでイメージ レイヤーを公開するためのクラウド ストレージの場所の登録については、「データ ストア アイテムの追加」をご参照ください。
登録済みのデータベース
ArcGIS Enterprise または ArcGIS Server サイトで登録したデータベースやクラウド データ ウェアハウスは、Web サービスにより参照されるデータを格納します。 サポートされているデータベース、データベース サービス、およびクラウド データ ウェアハウスの情報については、「ArcGIS でクラウドのデータベースを使用するための要件」をご参照ください。
オブジェクト ストア
AWS または Azure クラウドで ArcGIS Enterprise をデプロイすると、これらのクラウド プラットフォームにネイティブなオブジェクト ストレージ オプションを活用して、オブジェクト ストアとして使用できます。
ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Amazon Web Services を使用して ArcGIS Enterprise をデプロイすると、Azure Blob Storage コンテナーを使用するオブジェクト ストアが作成されます。
Amazon Web Services デプロイメント ツールで ArcGIS Enterprise のいずれかを使用する場合、または Esri が提供するツールを使用せずに ArcGIS Enterprise コンポーネントを Azure または AWS にインストールおよび構成する場合、クラウド プロバイダーのツールを使用して S3 バケットまたは Blob Storage コンテナーを作成し、そのバケットまたはコンテナーをホスティング サーバーに登録します。
ホスティング サーバーにオブジェクト ストアを登録するには、ArcGIS Server registerItem オペレーションまたは ArcGIS API for Python DataStoreManager を使用します。