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ArcGIS Data Store コマンド ユーティリティ リファレンス

このトピックの内容

コマンド ユーティリティは、ArcGIS Data Store とともにインストールされ、データ ストア管理者によるデータ ストアの管理を可能にします。このトピックでは、コマンド ユーティリティについて説明し、構文と例を示します。

どのユーティリティも、データ ストア コンピューター上で実行する必要があります。これらのユーティリティは、<ArcGIS Data Store installation directory>\datastore\tools ディレクトリにあります。

ユーティリティ名の後に「--help」を付けて入力すると、構文のヘルプを表示できます。

注意:

ArcGIS Data Store のユーティリティを使用するには、Windows 管理者グループのメンバーとしてログインし、[管理者として実行] オプションを使用してコマンド プロンプトを開く必要があります。

allowconnection

セキュリティ上の理由から、データ ストアへのすべての接続は、デフォルトで ArcGIS Server サイトを通じて行われます。それ以外のコンピューターからの接続に対してデータ ストアを開く場合は、allowconnection コマンド ユーティリティを使用できます。

allowconnection ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

allowconnection <host name> <user name> [<database>]

データ ストアに接続するコンピューターの名前 (ホスト名)、およびデータ ストアによって使用されるデータベース アカウントの 1 つ (ユーザー名) を指定します。ユーザー名は、データ ストア管理者、レプリカ所有者、ジオデータベース管理者、管理対象ユーザー (フィーチャ レイヤー データを公開するユーザー) のいずれかで、listadminusers または listmanageduser ユーティリティを使用して取得できます。データ ストア データベースの名前も指定できますが、データ ストア データベースは 1 つしか存在しないため、この値はオプションです。

この例では、hqo.n_1E7 管理対象ユーザーとして接続する場合、workcom コンピューターからデータ ストア データベースへの接続が許可されます。

allowconnection workcom hqo.n_1E7

backupdatastore

スケジュールされたバックアップ時刻の合間にデータ ストアのバックアップを作成する必要がある場合は、backupdatastore ユーティリティを使用します。データ ストアをアップグレードする前、またはデータ ストアに多数の変更を加える前に、完全バックアップを手動で作成します。

backupdatastore ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

backupdatastore <backup name>

この例では、project1bu という名前の完全バックアップ ファイルが、changebackuplocation ユーティリティを使用してデータ ストアに指定したバックアップ保存場所に作成されます。

backupdatastore project1bu
You are going to back up the data store. This could take some time, depending on the size of your data store.
Please do not interrupt the process once it has started.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

changebackuplocation

デフォルトでは、データ ストアのバックアップ ファイルは、データ ストアと同じコンピューターに保存されます。バックアップ ファイルを別のコンピューターに移動して、データ ストアにアクセスできない場合にバックアップ ファイルに確実にアクセスできるようにする必要があります。

データ ストア サービスがドメイン アカウントを使用して実行されるように設定し、そのアカウントに共有ネットワーク ディレクトリへの読み取りと書き込みのアクセス権を付与し、changebackuplocation ユーティリティを使用して、データ ストアのバックアップ ファイルを別のコンピューター上の共有ディレクトリに移動します。

構文

changebackuplocation <new directory path> [--is-shared-folder<true|false>] [--keep-old-backups <true|false>]

バックアップの保存場所が共有ネットワーク コンピューター上である場合は、--is-shared-folder true を指定します。既存のバックアップ ファイルを新しい場所に移動する場合は、--keep-old-backups true を指定します。

この例では、コンピューター sysshare 上の共有ディレクトリ ds_backups にバックアップが作成されます。現在のバックアップ ディレクトリに存在するバックアップはすべて、この新しい場所に移動されます。

changebackuplocation \\sysshare\ds_backups --is-shared-folder true --keep-old-backups true
You are going to change the data store backup directory.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

changedbproperties

デフォルトでは、ArcGIS Data Store は最大 150 の接続を受け入れます。データ ストアに必要な接続数を判断する場合は、ArcGIS Data Store の内部プロセスが最大 5 つの接続を取得できることを考慮に入れてください。また、お使いの ArcGIS Data Store コンピューターが高いパフォーマンスを維持することが可能な同時接続の数も考慮に入れる必要があります。

150 を超える接続が必要な場合や、メモリ搭載量が少ないコンピューター上でデータ ストアを実行している場合は、changedbproperties ユーティリティを使用して、データ ストアに対して許可される最大接続数を変更できます。

許可される最大接続数を変更すると、プライマリとスタンバイの両方のデータ ストア コンピューターに対してその数が変更されます。

構文

changedbproperties --max-connections <maximum number connections allowed>

10 未満の数を指定することはできません。

この例では、最大接続数が 100 に設定されます。

changedbproperties --max-connections 100
You are changing the following database properties:
         max number of connections to 100 (on all data store machines)
Changing database configurations could cause the database to restart. Please do not interrupt the process once it has started.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

changeloglocation

データ ストアがデフォルトのエラー ログ ファイルの場所 <ArcGIS Data Store installation directory>\arcgisdatastore\logs を使用しないようにする場合は、changeloglocation ユーティリティを実行して、別のディレクトリにログ ファイルを作成できます。

ArcGIS Data Store アカウントに、指定するフォルダーへの書き込み権限が必要となります。

構文

changeloglocation <directory path>

この例では、ログ ファイルがローカル ディレクトリ d:\datastorefiles\logs に作成されます。

changeloglocation 'd:\datastorefiles\logs'

changenosqldatalocation

データ ストアに高解像度のシーン レイヤー タイルを大量に保存すると、シーン レイヤー タイルを格納するデータ ストアが大きくなる場合があります。その場合は、同じサーバーの他のハードドライブまたは別のサーバーの共有場所にデータを移行してください。

データを共有場所に移行した場合、ArcGIS Data Store プロセス (Linux) またはサービス (Windows) を実行しているユーザーに、ディレクトリの読み書き権限を付与する必要があります。

changenosqldatalocation <path> [--prompt {yes | no}]

この例では、シーン タイル データは、コンピューター server2 の dstorecache という共有ディレクトリに移行されます。

changenosqldatalocation \\server2\dstorecache

changepassword

ArcGIS Data Store では、データ ストアに使用されるデータベース アカウントのユーザー名とパスワードがランダムに生成されます。サイトで独自のパスワードを設定する必要がある場合は、listadminusers および listmanageduser を使用してアカウントのパスワードを取得し、changepassword を実行してパスワードを設定し直します。

changepassword ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

changepassword <user name> <new password> [--prompt {yes | no}]

ヒント:

パスワード変更のスクリプトを記述する場合は、次の例に示されているように、確認メッセージを抑止するためのフラグを挿入します。

changepassword gwi_n2Te0 Phfl4mp! --prompt no

この例では、ユーザー gwi_n2Te0 のパスワードが Phfl4mp! に変更されます。

changepassword gwi_n2Te0 Phfl4mp!
You are going to change the password for user gwi_n2Te0.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

changestaginglocation

データを復元する場合は、ArcGIS Data Store によって、圧縮バックアップ ファイルがステージング場所に解凍されます。したがって、この解凍データを格納できるステージング場所が必要になります。 データ ストアに大量のデータがある場合は、別のステージング場所を設定し、その場所をデータベースの復元用にすることができます。

構文

changestaginglocation <directory path>

この例では、ステージング場所を \\netserver\stage に指定します。

changestaginglocation \\netserver\stage

configuredatastore

ArcGIS Data Store のインストール後、configuredatastore コマンド ユーティリティを実行して、データ ストアを作成し、ArcGIS Server サイトに登録できます。

構文

configuredatastore <ArcGIS Server admin URL> <ArcGIS Server administrator> <ArcGIS Server administrator password> <data directory> [--nosql-only true|false]

ArcGIS Server の管理 URL の形式は https://gisserver.domain.com:6443/arcgis です。

ArcGIS Server の管理者権限を持つ組み込み (エンタープライズではない) ユーザーのユーザー名とパスワードを指定します。

データ ディレクトリは、データ ストア ファイルの作成先となるローカル コンピューター上の場所です。

独自の管理されたデータベースをデータ ストアとして使用しながら、シーン レイヤーを公開したい場合は、--nosql-only オプションを true に設定して configuredatastore ユーティリティを実行します。このようにすると、シーン レイヤー用のキャッシュ タイルを保存するためのデータベースのみが登録され、フィーチャ レイヤー データのデータベースは作成されません。

この例では、ArcGIS Server の URL は https://dataserver.mydomain.com:6443/arcgis/admin、サイト管理者のユーザー名とパスワードはそれぞれ admin と Iph33l$ik、データ ディレクトリは C:\datastore\data\ です。

configuredatastore https://dataserver.mydomain.com:6443/arcgis admin Iph33l$ik c:\datastore\data\

deletebackup

deletebackup ユーティリティでは、作成したデータ ストア バックアップ ファイルを削除できます。まず、listbackups ユーティリティを実行して、手動バックアップの名前と作成日時を確認します。その後、deletebackup ユーティリティを実行して、不要になった手動バックアップを削除できます。

データ ストアの復元に必要でないバックアップだけを削除できることに注意してください。たとえば、データ ストアの最新の完全バックアップを削除することはできません。

構文

deletebackup <backup name>

deletebackup featuresMarchbu You are attempting to delete backup 'featuresMarchbu'. This operation is irreversible.
Do you wish to continue (Yes or No)?yes
Operation completed successfully

describedatastore

describedatastore ユーティリティでは、データ ストアに関する次の情報を表示できます。

  • データ ストアによって使用されるバックアップ、ログ ファイル、ステージング、および NoSQL データの場所
  • バックアップの保存場所がネットワーク共有上であるかどうか
  • データ ストアの完全バックアップが作成される頻度 (バックアップ スケジュール)
  • バックアップ ファイルが保持される日数
  • データ ストアが実行中であるかどうか (データ ストアのステータス)
  • スタンバイ データ ストアがプライマリ データ ストアになる日時 (前回のフェイルオーバー)。フェイルオーバーが発生しなかった場合は表示されません。
  • データ ストア内のプライマリ コンピューターとスタンバイ コンピューター (該当する場合) (Member machines)
  • データ ストアの管理されたデータベースに許可される最大接続数
  • データ ストアの登録先である ArcGIS Server サイトの URL (Owning System URL)
  • ArcGIS Server サイトをホスティング サーバーとして使用しているポータルの URL (Portal URL)
  • データ ストアに対する現在のフィーチャ レイヤーの接続数
  • データ ストア コンピューター上に残っているハードディスクの空き容量

注意:

NoSQL 情報は、ArcGIS 10.3.1 Data Store の新機能です。

構文

describedatastore

describedatastore
Information of ArcGIS DataStore sthiu0_5T
================================================
Backup location...........\\nwshare\dsbackups Is backup folder shared...true Staging location..........C:\arcgisdatastore\staging NoSQL data location.......C:\arcgisdatastore\nosqldata Log location..............C:\arcgisdatastore\logs Backup schedule...........{"schedule-starttime":"00:00:00","schedule-frequency":"Every 7 DAYS"}
Days backup retained......31 Data store status.........Started Last failover.............20150130190334005 Member machines...........DSPRIMARY.DOMAIN.COM, DSFAILOVER.DOMAIN.COM Maximum connections.......150 Owning system URL.........https://gisserver_webadaptor.esri.com/arcgis Portal for ArcGIS URL.....https://portal_webadaptor.esri.com/arcgis Number of connections.....8 connection(s) to managed database
Free disk space...........174.00GB

exportmanageddb

注意:

ArcGIS 10.3.1 Data Store の新機能です。

exportmanageddb ユーティリティは、データ ストアの管理されたデータベース (ホスト フィーチャ レイヤー データを格納するデータベース) のダンプ ファイルおよびデータ ストアに関するメタデータを作成します。管理されたデータベースのバックアップを作成して、異なるオペレーティング システムを持つコンピューターにインストールされている ArcGIS Data Store か、またはリリースが異なる ArcGIS Data Store に復元する必要がある場合、データ ストアをエクスポートします。

他のユーザーがフィーチャ レイヤーを編集していたり、ポータルで公開していないことを確認してから、新しいコンピューターに管理されたデータベースをインポートしてください。

構文

exportmanageddb <backup name> --destination <output location> [--prompt {yes|no}]

--destination オプションおよび出力場所を指定しなかった場合、データ ストアのデフォルトのバックアップ場所に dbdump というディレクトリが作成され (まだ存在しない場合)、エクスポート ファイルは、その新しいディレクトリに配置されます。たとえば、データ ストアのデフォルトのバックアップ ディレクトリが \\sysshare\ds_backups で、バックアップ名に dsexp1 を指定したが、出力場所を指定しなかった場合、エクスポートされた管理されたデータベースおよびそこに関連付けられたファイルは、次の場所に配置されます。\\sysshare\ds_backups\dbdump\dsexp1

次の例では、管理されたデータベースとそれに関連付けられたファイルは、backupserver というサーバーの preupgradeexp という共有ネットワーク ディレクトリに出力されます。

exportmanageddb preupgradeexp --destination \\backupserver
You are attempting to back up database 'db_e3hsm'. This could take a long time, depending on the size of your data.
Please do not interrupt the process once it has started.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

importmanageddb

注意:

ArcGIS 10.3.1 Data Store の新機能です。

importmanageddb ユーティリティを使用すると、ArcGIS Data Store の管理されたデータベースを、アップグレードされた ArcGIS Data Store、またはソースの ArcGIS Data Store とは別のオペレーティング システムを持つコンピューターにインストールされた ArcGIS Data Store に復元することができます。

復元を実行するときに --bound オプションを true に設定した場合は、ArcGIS Server サイトを必ず再起動してください。--bound はデフォルトで true に設定されていることにご注意ください。

構文

importmanageddb <backup name> --source-loc <source backup location> --data-dir <data store data directory> [--bound {true|false}] [--prompt {yes|no}]

次の例では、管理されたデータベースは、インストールされた最新リリースの ArcGIS Data Store に復元されます。新しい ArcGIS Data Store のデータ ディレクトリが指定されています。データ ストアは引き続き既存の ArcGIS Server サイトにバウンドされます。そのため、データ ストアおよび既存のホスト フィーチャ レイヤーも継続して機能します。新しいホスト フィーチャ レイヤーが新しいコンピューターで公開されていることを確認するには、ArcGIS Server サイトを再起動します。

importmanageddb preupgradeexp --source-loc \\backupserver\dbdump\preupgradeexp --data-dir c:\arcgis\datastore --bound true

listadminusers

listadminusers ユーティリティでは、データ ストア管理者、レプリカ所有者、およびジオデータベース管理者のユーザー名とパスワードが返されます。

構文

listadminusers

listadminusers
Admin users for ArcGIS Data store ds_abcd1234
=================================================
Database Admin User.... adm_32ret / tT30!bYk22jF Database Repl User..... dsrepuser / uWn/MV0678h4
GDB Admin User......... sde / iO=Qst751*pb

listbackups

listbackups ユーティリティは、すべてのデータ ストア バックアップの名前と、それらが書き込まれている場所を返します。また、listbackups ユーティリティでは、バックアップのステータス (完了したかどうか)、バックアップの開始日時、バックアップが backupdatastore ユーティリティを使用して手動で作成されたか、ArcGIS Data Store によって自動的に作成されたかという情報も返されます。

listbackups を実行すると、バックアップが完了したか、まだ実行されているかを確認したり、保持している手動バックアップの数を調べたり、deletebackup ユーティリティの実行前にファイル名を確認したりできます。

構文

listbackups

listbackups
Backup_Name                      Status           Backup_Time         Mode
====================================================================================
phase1proj_bu                    BackupComplete   2014-03-08 14:12    manual phase2proj_bu                    BackupComplete   2014-06-21 11:43    manual ds_gdt1oomh-20141103160748082    BackupComplete   2014-11-01 03:00    scheduled
Backups located at: '\\myserver.net.com\dsbackups'

listmanageduser

listmanageduser ユーティリティでは、データ ストアの管理対象ユーザーのユーザー名とパスワードが返されます。管理対象ユーザーは、ホスト フィーチャ レイヤーの公開に使用されるデータベース アカウントです。このアカウントは、データ ストアに保存されているデータを所有します。

構文

listmanageduser

listmanageduser
Managed user for ArcGIS Data store ds_abcd1234
================================================
UserName     Password             Database
gwi_n2Te0    4cXddhZhve=Y         db_qv5e1

registerdatastore

データ ストアには、ArcGIS Server サイトのコンピューター名に関する情報が保持されています。ArcGIS Server サイトを新しいコンピューターに移動する場合 (たとえば、新しいハードウェアを取得した場合や、既存の ArcGIS Server コンピューターに障害が発生した場合)、データ ストアを ArcGIS Server から登録解除して、この情報を削除する必要があります。ArcGIS Server が新しいコンピューターに移動したら、registerdatastore コマンド ユーティリティを使用して、データ ストアを ArcGIS Server サイトに登録できます。

これは、データ ストアを以前の登録先と同じ ArcGIS Server サイトに登録する場合に使用することに注意してください。データ ストアには、既存の ArcGIS Server サイト上のホスト フィーチャ レイヤーのデータが含まれています。データ ストアを別の ArcGIS Server サイトに登録すると、ホスト フィーチャ レイヤーは再作成されません。

registerdatastore ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

registerdatastore <ArcGIS Server URL> <ArcGIS Server site administrator user name> <ArcGIS Server site administrator password>

この例では、データ ストアは、https://gisserver.domain.com:6443/arcgis という URL の ArcGIS Server サイトに再登録されます。ArcGIS Server のプライマリ サイト管理者のユーザー名は agsadmin、パスワードは Tan$p0n です。

registerdatastore https://gisserver.domain.com:6443/arcgis agsadmin Tan$p0n

removestandbymachine

ArcGIS Server のサイト管理者として ArcGIS Server REST コマンド remove を使用することで、データ ストアからスタンバイ コンピューターを削除できます。ただし、ArcGIS Server サイトが使用不能である場合、サイト管理者にログインしてこれを行うことができません。そのような場合は、removestandbymachine ユーティリティを実行して、データ ストアからスタンバイ コンピューターを削除します。

removestandbymachine ユーティリティは、スタンバイ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

removestandbymachine <machine name>

この例では、スタンバイ コンピューターの名前は dsserver2 です。

removestandbymachine dsserver2

restoredatastore

ポータルのホスト フィーチャ レイヤーで使用されているデータにアクセスできなくなった場合は、バックアップ ファイルと restoredatastore コマンド ユーティリティを使用して、データ ストアを復元します。

データ ストアがクラッシュして回復できない場合は、新しいコンピューターにデータ ストアをインストールし、データ ストアの最新のバックアップを新しいコンピューターに復元します。

データを過去の特定の時刻にロールバックする場合は、既存のデータ ストア上に復元します。利用可能なバックアップ ファイルが存在する過去の状態にのみ復元できることに注意してください。たとえば、5 日分のバックアップしかない場合は、5 日以内の時点にのみデータ ストアを復元できます。

restoredatastore ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

restoredatastore [--target {most-recent | yyyy-mm-dd-hh:mm:ss | <backup file>}] [--source-loc <location of backup files>] [--bound <true|false>] [--data-dir <new data store directory>] [--prompt {yes | no}]

クラッシュ後に、またはデータ ストアの移動のために復元する場合は、--target most-recent を指定します。ある時点に復元する場合は、データ ストアをどの日時 (UTC) に復元するかを指定します。復元したい特定のバックアップ ファイルがある場合は、バックアップ ファイル名を指定します。ターゲットを指定しない場合、最新のバックアップが復元されます。

デフォルトでは、復元されたデータ ストアはその ArcGIS Server サイトに関連付けられます (バインドされます)。データ ストアの ArcGIS Server サイトとの関連付けを保持せずにデータ ストアを復元する場合にのみ、--bound false を指定します。以前の ArcGIS Server サイトが失われ、回復できなかった場合の最終手段としてのみこれを行います。バインドされていない状態でデータ ストアを復元し、フェデレートされた新しい ArcGIS Server サイトで構成できます。ただし、そのデータ ストア内のデータを使用していたフィーチャ レイヤーは存在しなくなります。データ ストアのデータベースに接続し、データを別の形式に抽出して、ポータルに再度公開する必要があります。

この例では、最新のバックアップが \\buserver\data\backups から C:\arcgisdatastore に復元されます。データ ストアは、そのデータ ストアが登録された ArcGIS Server サイトにデフォルトでバインドされるため、--bound true を指定する必要はありません。

restoredatastore --target most-recent --source-loc \\buserver\data\backups --data-dir C:\arcgisdatastore
You are attempting to restore the data store from a data store backup. This process could take a long time, 
depending on the size of your data. Please do not interrupt the process once it has started.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

この例では、データ ストアが \\buserver\data\backups から 2014 年 7 月 17 日午後 2:30 (UTC) の状態に復元されます 。

restoredatastore --target 2014-07-17-14:30:00 --source-loc \\buserver\data\backups
You are attempting to restore the data store from a data store backup. This process could take a long time, depending on the size of your data. Please do not interrupt the process once it has started.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

revokeconnection

一時的に別のクライアントがデータ ストアに直接接続するのを許可した場合は、revokeconnection ユーティリティを実行して、その接続機能を無効にすることができます。

revokeconnection ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

revokeconnection <host name> <user name> [<database>]

この例では、ユーザー hqo.n_1E7 としてログインした場合、データ ストアのデータベースが workcom コンピューターからの接続を受け入れなくなります。

revokeconnection workcom hqo.n_1E7

unregisterdatastore

unregisterdatastore コマンド ユーティリティを使用して、プライマリ データ ストア コンピューターを ArcGIS Server サイトから登録解除できます。スタンバイ コンピューターがある場合は、プライマリ コンピューターを登録解除する前に、まずデータ ストアからスタンバイ コンピューターを削除する必要があります。

データ ストアを使用する必要がなくなった場合、そのデータ ストアを ArcGIS Server サイトから登録解除します。コンピューターをデータ ストアから登録解除すると、ArcGIS Server がそのコンピューターに接続できなくなります。

unregisterdatastore ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

unregisterdatastore [--prompt {yes | no}]

ここでは、unregisterdatastore ユーティリティがプロンプトを返す状態で実行されます。これがデフォルトです。プロンプトが返されないようにするには、--prompt No を指定します。

unregisterdatastore
You are going to unregister the data store.
Do you want to continue (Yes or No)?Yes

updatebackupretaindays

ArcGIS Data Store デフォルトでは、バックアップ ファイルは 31 日間保持されます。updatebackupretaindays ユーティリティを実行して、バックアップ ファイルがバックアップ ディレクトリから削除される頻度を変更できます。

updatebackupretaindays ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

構文

updatebackupretaindays <number of days>

次の例では、バックアップ ファイルの保持期間が 20 日間に変更されます。

updatebackupretaindays 20

updatebackupschedule

デフォルトでは、ArcGIS Data Store が週に 1 回完全バックアップを作成します。updatebackupschedule ユーティリティを実行して、完全バックアップが作成される頻度を変更できます。

24 時間表記で (たとえば、夜中の 12 時は 00:00:00、午後 1 時は 13:00:00)、開始時刻を指定します。

updatebackupschedule ユーティリティは、プライマリ データ ストア コンピューター上でのみ実行できます。

変更を有効にするには、ArcGIS Data Store を再起動する必要があります。

構文

updatebackupschedule --starttime <local server time> --frequency <number of days>

この例では、完全バックアップが 10 日ごとの 午後 11 時 (ローカル サーバー時間) に実行されます。

updatebackupschedule --starttime 23:00:00 --frequency 10

updatelicense

ArcGIS for Server の有効期限が切れた場合、ArcGIS for Server サイトのライセンスを更新する必要があります。ライセンス情報も ArcGIS Data Store の管理されたデータベースに保存されているため、データ ストアが構成されている ArcGIS for Server サイトのライセンスを更新した後、データ ストアのライセンスを更新する必要があります。これを行うには、プライマリ ArcGIS Data Store がインストールされているコンピューターから updatelicense ユーティリティを実行します。スタンバイ ArcGIS Data Store を使用している場合は、更新したライセンスをそこに複製します。

構文

updatelicense

ArcGIS for Serverライセンスを更新した後、updatelicense ユーティリティを実行して、新しいライセンスをデータ ストアに移行します。

updatelicense