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基本配置の計画

ArcGIS Enterprise のインストールの準備

ArcGIS Enterprise Builder を実行する前に、次の手順を行ってください。

  1. Portal for ArcGISArcGIS ServerArcGIS Data Store「portal」または「server」という名前の ArcGIS Web Adaptorコンピューターにインストールされていないことを確認します。
  2. サポート対象のオペレーティング システムがコンピューターにインストールされていることを確認します。詳細については、「システム要件」をご参照ください。
  3. .NET Framework 4.5 以降がコンピューターにインストールされていることを確認します。.NET エクステンション サポート機能は、ArcGIS Server に自動的にインストールされ、.NET サーバー オブジェクト エクステンション (SOE) およびサーバー オブジェクト インターセプション (SOI) の開発と配置に使用できます。
  4. コンピューターに 20 GB 以上のディスク空き容量があることを確認します。
  5. コンピューターに 16 GB 以上の RAM があることを確認します。
  6. Portal for ArcGISArcGIS Server の両方の認証ファイルを取得します。これらのファイルは、インストールの実行時に必要となります。これらのファイルの形式は、*.ECP または *.PRVC のいずれかにすることができます。
  7. HTTP 通信用にポート 80 が有効であることを確認してください。
  8. ドメイン証明書を作成し、Web サーバー上で HTTPS を有効にします。詳細については、次のセクションをご参照ください。
  9. 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。
  10. コンピューター上で起動している他のアプリケーションをすべて終了します。

ドメイン証明書の作成と HTTPS の有効化

ArcGIS Enterprise 構成ウィザードを正常に完了するには、基本配置がインストールされているコンピューター上の IIS で HTTPS を有効にしておく必要があります。

HTTPS が有効になっていないと、構成ウィザードが正常に完了せず、次のエラー メッセージが表示されます。

Web Adaptor の URL https://mymachine.mydomain.com/server にアクセスできません。Web サーバーで HTTPS が有効になっていることを確認してください。HTTPS を有効化する手順については、次のように移動してヘルプ トピックをご参照ください。ArcGIS Enterprise の概要 → ArcGIS Enterprise Builder → 基本配置の計画。

HTTPS の有効化に関してサポートが必要な場合は、IT 管理者にお問い合わせください。既知の証明機関から購入した署名証明書にすでにアクセスしている可能性があります。

IIS マネージャーを使用してドメイン署名証明書を生成する手順を次に示します。この手順を実行するには、Active Directory を介して組織に証明機関が構成されている必要があります。詳細については、IT 管理者にお問い合わせください。

IIS でのドメイン証明書の作成

ドメイン証明書を作成するには、IIS マネージャーで次の手順を実行します。

  1. [接続] パネルのツリー ビューでサーバーを選択し、[サーバー証明書] をダブルクリックします。

    IIS マネージャーの [サーバー証明書]

  2. [操作] パネルで、[ドメイン証明書の作成] をクリックします。

    IIS マネージャーの [ドメイン証明書の作成] リンク

  3. [識別名プロパティ] ダイアログ ボックスに、証明書に必要な情報を入力します。
    1. [一般名] に、コンピューターの完全修飾ドメイン名を入力します (例: portal.domain.com)。
    2. その他のプロパティには、組織や場所に固有の情報を入力します。

      IIS マネージャーの [識別名プロパティ] ダイアログ ボックス

  4. [次へ] をクリックします。
  5. [オンライン証明機関] ダイアログ ボックスで、[選択] をクリックして、証明書に署名するドメイン内の証明機関を選択します。このオプションが使用できない場合は、[オンライン証明機関の指定] フィールドにドメイン証明機関を入力します (例: City Of Redlands Enterprise Root\REDCASRV.empty.local)。この手順の詳細については、システム管理者にお問い合わせください。

    IIS マネージャーの [オンライン証明機関] ダイアログ ボックス

  6. ドメイン証明書にわかりやすい名前を入力して、[完了] をクリックします。

HTTPS ポート 443 へのドメイン証明書の関連付け

ドメイン証明書を作成したら、基本配置の ArcGIS Web Adaptor をホストする Web サイトにその証明書を関連付ける必要があります。関連付けとは、Web サイト上のポート 443 を使用するように証明書を構成する操作を意味します。証明書を Web サイトに関連付ける手順は、プラットフォームと Web サーバーのバージョンによって異なります。手順については、システム管理者にお問い合わせいただくか、Web サーバーのマニュアルをご参照ください。たとえば、IIS で証明書を関連付ける手順を以下に示します。

IIS マネージャーで証明書と HTTPS ポート 443 を関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. ツリー ビューでサイトを選択し、[アクション] ウィンドウの [バインド] をクリックします。
    • [バインド] リストでポート 443 が使用できない場合は、[追加] をクリックします。[種類] ドロップダウン リストから [https] を選択します。ポートは 443 のままにしておきます。

      IIS マネージャーの [サイト バインド] リスト

    • ポート 443 がリストされている場合は、リストからポートを選択して [編集] をクリックします。
  2. [証明書] ドロップダウン リストから、証明書の名前を選択します。
    • [OK] をクリックします。

      IIS マネージャーの [サイト バインドの追加]

これで、ArcGIS Enterprise の基本配置のインストール手順を実行する準備ができました。