10.6 以降、ArcGIS Enterprise Builder はビルダーで過去にインストールされた基本デプロイメントをアップグレードできます。 インストールと同様の制限が適用されます。
注意:
別の方法を使用してセットアップされたデプロイメントは、ArcGIS Enterprise Builder を使用してアップグレードできません。
アップグレード手順
- 前提条件の手順を確認して完了します。
- 以前のバージョンの ArcGIS Web Adaptor インスタンスのデプロイ解除とアンインストールを行ってから、11.0 の ArcGIS Web Adaptor インスタンスをインストールしてデプロイします。
- ArcGIS Enterprise 11.0 Builder のインストール プログラムを実行して 11.0 コンポーネントをインストールします。
- 構成ウィザードまたは upgradebasedeployment コマンド ライン ユーティリティを使用して、アップグレードを実行します。
- アップグレード後の手順を完了します。
前提条件
11.0 にアップグレードする場合、11.0 に対してソフトウェアを再認証する必要がある場合があります。 同じリリース シリーズ内のバージョンからアップグレードする場合 (たとえば、10.7 から 10.7.1 へアップグレードする場合)、新しい認証ファイルを取得する必要はありません。 前のリリース シリーズのバージョンからアップグレードする場合は、ソフトウェアの再認証が必要です。 My Esri で、新しい認証ファイルと ArcGIS Enterprise Builder にアクセスできます。
「ArcGIS Enterprise Builder のシステム要件」をご確認ください。
ArcGIS Web Adaptor インスタンスのアップグレード
ArcGIS Enterprise Builder では、ArcGIS Web Adaptor のアップグレードができません。これは、Java Web サーバーから ArcGIS Web Adaptor をでデプロイ解除するのに追加手順が必要となるためです。 ArcGIS Enterprise Builder を実行する前に、これらの手順を行います。
- 管理者として、ArcGIS Web Adaptor がインストールされているフォルダーを参照して選択します。
- ArcGIS Web Adaptor ファイルのインスタンスをコンピューターからインストール解除します。 これで、ArcGIS Web Adaptor のインスタンスが Web サーバーからデプロイ解除されます。
- ArcGIS Web Adaptor の両方のインスタンスをアプリケーション サーバーからデプロイ解除します。
- ArcGIS Web Adaptor 11.0 をインストールします。
- arcgis.war ファイルを使用して、ArcGIS Web Adaptor の 2 つのインスタンスをアプリケーション サーバーにデプロイします (1 つは ArcGIS Server 用、もう 1 つは ArcGIS Enterprise ポータル用)。
これで、ArcGIS Enterprise Builder のアップグレード プロセスを続行できます。
ArcGIS Enterprise 11.0 Builder のセットアップ プログラムの実行
ArcGIS Enterprise Builder は、ArcGIS Enterprise Builder コンポーネントの既存のインストールを検出してアップグレードするように設計されています。 アップグレードを開始するには、ArcGIS Enterprise Builder を抽出した場所から ./Setup を実行します。さらに、画面上の指示に従って ArcGIS Enterprise Builder コンポーネントのアップグレードを完了します。 セットアップは、既存の ArcGIS Enterprise Builder コンポーネントのインストールに使用したユーザー アカウントで実行する必要があります。
セットアップの実行時に、「ArcGIS Enterprise Builder のサイレント インストール」に記載されているのと同じ方法を使用して ArcGIS Server 認証ファイルを承認することができます。また、セットアップの完了後に、ArcGIS Server ツールのフォルダーにあるソフトウェア認証ツールを使用して実行することもできます。 このインストール先は <EnterpriseBuilderInstallPath>/arcgis/server/tools/authorizeSoftware になります。 インストール パスはアップグレード中に変更できない点に注意してください。
構成ウィザードを使用したアップグレード
構成ウィザードを使用して ArcGIS Enterprise をアップグレードするか、ブラウザーを閉じて、upgradebasedeploymentコマンド ライン ユーティリティを使用して基本デプロイメントのアップグレードを完了することができます。 構成ウィザードを使用するには、次の手順に従います。
セットアップの完了後に、まだ開いていない場合は、構成ウィザードの URL (http://mymachine.mydomain.com:6080/arcgis/enterprise) を参照します。 ArcGIS Enterprise 構成ウィザードに使用するコンピューターを検索し、ショートカットで起動することもできます。
注意:
アップグレードの進行中にブラウザーを閉じたり更新したりしないでください。
- 最初のランディング ページが表示され、ウィザードではセキュアな接続を使用する必要があることが説明されます。 [次へ] をクリックします。
- セキュアなポート 6443 にリダイレクトされ、ブラウザーにセキュリティ警告が表示されます。これはセキュアなウィザードに最初にアクセスしたときに予期される動作です。 警告を通過して先に進みます (ブラウザーによって操作が異なります)。
ArcGIS Enterprise Builder アップグレード ウィザードは、次の 3 ページで構成されます。
- [ライセンス ファイルのインポート] ページで、認証されたユーザー タイプとアプリを含むポータルの *.JSON ファイルを参照して選択します。 このファイルは My Esri から取得されます。
- 2 ページ目で [アップグレード] をクリックします。 アップグレードが起動し、ポータルのコンテンツ、サイト情報、およびセキュリティ設定のバックアップが作成されます。 この手順は、完了するまでに数分かかります。
- 3 ページ目にはアップグレードの進行状況が表示されます。
- アップグレード ウィザードが完了したら、最後のページでこれを確認します。 このページを終了して、次のセクションに示すアップグレード後の手順に従います。
コマンド ライン ユーティリティを使用したアップグレード
ArcGIS Enterprise Builder によってソフトウェアをインストールした後、コマンド ライン ユーティリティを使用して基本デプロイメントのアップグレードを完了します。 コマンド ライン ユーティリティを実行するには、管理者としての実行を選択する必要があります。
upgradebasedeployment コマンド ライン ユーティリティは <ArcGIS Server installation directory>/tools/upgradebasedeployment にあります。
コマンド ライン ユーティリティで使用するパラメーターは次のとおりです。
- -lf - ポータル *.json ライセンス ファイルのパスを指定します。 同じリリース シリーズ内のバージョンにアップグレードする場合、このプロパティは無視され、必要に応じて、アップグレード後に新しいライセンス ファイルをインポートできます。 ポータル *.json ライセンス ファイルは My Esri から取得します。
- -s - ArcGIS Enterprise の基本デプロイメントをサイレントでアップグレードします。プロンプトは表示されません。
- -h - ヘルプを表示してプログラムを終了します。
- コマンド プロンプトを開きます。
- コマンド プロンプトで、作業ディレクトリを upgradebasedeployment ユーティリティの場所 (例: <ArcGIS Server installation directory>/tools/upgradebasedeployment) に変更します。
- upgradebasedeployment コマンドとパラメーターをコマンド プロンプトに直接入力します。
./upgradebasedeployment.sh -lf <path to portal json file> -s
アップグレード後の手順
アップグレード ウィザードの手順が完了すると、ポータルおよびサーバーへのリンクが表示されます。
- 組織サイトの管理者として ArcGIS Web Adaptor の URL を使用して ArcGIS Enterprise のポータル Web サイトにサイン インできることを確認します。 URL の形式は、https://webadaptorhost.domain.com/webadaptorname/home です。
注意:
ArcGIS Portal Administrator Directory を使用して、インデックスを確認します。 同期していなければ、Portal for ArcGIS のインデックスを再構築します。
- ArcGIS Pro ライセンスを組織で構成している場合、必要に応じて、ArcGIS License Server Administrator をアップグレードします。 ArcGIS License Server Administrator をアップグレードしている間、ArcGIS Pro ライセンスを持つメンバーは ArcGIS Pro にアクセスできなくなります。 メンバーが現在 ArcGIS Pro にログインしている場合、プログラムは 24 時間使用できないことを示すメッセージが表示されます。 メンバーは、この期間内に作業を完了または保存できます。 ArcGIS License Server Administrator をアップグレードした後に、ArcGIS Pro ライセンスを再構成する必要はありません。
- 以前に構成したカスタマイズを ArcGIS Enterprise ポータルに復元します。 ポータルのカスタマイズを 11.0 で復元する場合は、以前のバージョンで変更したファイルを 11.0 のファイルに置き換えないようにしてください。 置き換えると、11.0 のデプロイメントに悪影響を与えるおそれがあります。 各ファイルを 11.0 で開き、以前のバージョンのカスタム動作を手動で再び追加する必要があります。
ヒント:
アップグレードされた ArcGIS Server および ArcGIS Enterprise ポータルでのセキュリティのベスト プラクティスとして、serverScan.py および portalScan.py スクリプトを使用してチェックすることをお勧めします。