レート閾値の設定

レート閾値は GeoEvent Extension を監視するための重要な基準になります。特定の入力、出力、およびジオイベント サービスを経由するジオイベントのフローに対して、レートの最小閾値と最大閾値を設定できます。これらの閾値はユーザーが定義するものであり、通常の運用条件でそれぞれの入力、出力、ジオイベント サービスに期待される振舞いを反映することが意図されています。予測される最小レートと最大レートを適切に設定することにより、特定のコンポーネントが期待どおりに動作しているかどうかをすばやく確認できます。データ レートが予測される範囲内にある場合は、レートが緑色で表示されます。データ レートが予測される範囲を外れている場合は、レートが赤色で表示されます。これにより、システムが予期せぬ振舞いをしているときに、直ちにそのことを視覚的に確認できます。

レート (過去 5 分間)

[モニター] ページには、過去 5 分間に各コンポーネントで処理されたイベントの平均数のレート統計情報が表示されます。開始直後の入力の平均レートが人為的に低く設定されることがあるため、この統計情報は一定の期間にわたって実行されているデータ ストリームに有効です。

レート統計情報の右にある [編集] ボタンをクリックして、入力、出力、およびサービスごとに 1 秒間に予想されるイベント数のレート閾値を設定します。レートが指定の最小値を下回った場合や指定の最大値を上回った場合は、レートが予想範囲を外れていることを示すために統計情報の色が変化します。イベントのレート閾値を設定すると、入力、出力、またはサービスで予想したジオイベント数が処理されているかどうかをすばやく確認できます。

注意:

サンプリング レートは 5 分 (300 秒) に固定されていて、編集することができません。このレートは、1 秒間に受信、送信、または処理されたイベントの平均数として報告されます。

ジオイベント サービスの監視

個々のジオイベント サービス (それ自体が複数の入力と出力を含む場合があります) を 1 つのエンティティとして監視できます。各ジオイベント サービスにはインバウンド データ レートとアウトバウンド データ レートがあり、これらは一定の期間における 1 秒間のジオイベントの平均数として報告されます。各ジオイベント サービスのデータ レート (入力と出力) ごとに、以下に示すようにレートの最小閾値と最大閾値を設定できます。イベントの合計数、観測された最大レート、ジオイベントが最後に観測されてからの時間など、その他の統計情報もジオイベント サービス (インバウンド方向とアウトバウンド方向) ごとに表示されます。特定のジオイベント サービスの [アクティビティ グラフの表示] をクリックすると、新しいウィンドウが開き、ジオイベント サービスのコンポーネントごとに、ある期間の 1 秒あたりのジオイベントのレートを示すアクティビティ グラフが表示されます。以下に示すように、統計情報はリセットできます。

入力と出力の監視

個々の入力と出力の統計情報を監視できます。データ レートは、ある期間内の 1 秒あたりの平均ジオイベントとして報告されます。以下に示すように、入力および出力ごとにレートの最小閾値と最大閾値を設定できます。ジオイベントの合計数、観測された最大レート、ジオイベントが最後に観測されてからの時間など、その他の統計情報も入力および出力ごとに表示されます。特定の入力または出力の [アクティビティ グラフの表示] をクリックすると、新しいウィンドウが開き、入力または出力について、ある期間の 1 秒あたりのジオイベントのレートを示すアクティビティ グラフが表示されます。以下に示すように、統計情報はリセットできます。

統計情報のリセット

デフォルトでは、GeoEvent Extension で収集された統計情報がリセットされることはありません。ジオイベントの合計数などの統計情報は、際限なく増え続けます。GeoEvent Extension での統計情報の収集を最初からやり直して、既知の一定期間に特定の条件下で統計情報を収集する方が有益な場合があります。このために、[統計情報のリセット] ボタンを使用できます。統計情報をリセットすると、現在の統計情報がリセットされ、GeoEvent Extension が新しい統計情報の収集を開始します。

入力コネクタ、出力コネクタ、およびジオイベント サービスの起動および停止

すべての入力コネクタ、出力コネクタ、およびジオイベント サービスの現在の状態を GeoEvent Manager の [サービス] > [モニター] ページに表示できます。入力コネクタ、出力コネクタ、およびジオイベント サービスの起動、停止、および再起動は個別に行います。

すべてのコンポーネントを起動、停止、および再起動するには、[モニター] ページから、入力コネクタ、出力コネクタ、またはジオイベント サービスの [起動] ボタン、[停止] ボタン、および [再起動] ボタンをクリックします。

入力コネクタ、出力コネクタ、およびジオイベント サービスのプロパティへのアクセス

GeoEvent Manager の [モニター] ページで、リストから各アイテムをクリックして、入力コネクタ、出力コネクタ、およびジオイベント サービスの各プロパティにアクセスします。プロパティのダイアログ ボックスが表示され、プロパティを編集して変更内容を保存できます。