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フォルダーを監視 (新規 GeoJSON ファイル)

フォルダーを監視 (新規 GeoJSON ファイル) 入力コネクタを使用すると、GeoJSON として書式設定されたイベント データをシステム ファイルから読み取って適合させることができます。

複数のイベント データ レコードが GeoJSON ファイルで指定されている場合は、次に示すように FeatureCollection として整理する必要があります。 GeoJSON インバウンド アダプターは、フィーチャ コレクションの各フィーチャ レコードを個別のイベント データ レコードとして処理します。 以下に示す GeoJSON は、GeoEvent Service が処理するイベント データ レコードを 2 つ生成するよう適合されます。

GeoJSON データ レコードの書式設定の詳細の例については、「GeoJSON の仕様」をご参照ください。

GeoJSON として書式設定されたイベント データ

使用上の注意

フォルダーを監視 (新規 GeoJSON ファイル) 入力コネクタを使用する際には、次の点に注意してください。

  • この入力コネクタを使用し、GeoJSON として書式設定されたデータをシステム ファイルから読み込み、それを適合してイベント レコードを作成して処理します。
  • この入力コネクタは、GeoJSON インバウンド アダプターとファイル インバウンド トランスポートを組み合わせます。
  • 入力コネクタは、特定のシステム フォルダーを監視して、ファイルがフォルダーに出現すると同時にファイル全体を読み取ります。
  • ファイルに対して変更が加えられ、保存されると、ファイル全体のコンテンツが再読み込みされます。
  • 次のような場合には、監視対象のフォルダーに含まれるすべてのファイルが、ファイルの最初から再読み込みされます。
    • 入力コネクタのプロパティが更新され、保存された。
    • 入力コネクタが停止し、再起動された (または ArcGIS GeoEvent Server サービスが再起動された)。
  • GeoJSON フィーチャ レコードには、ジオメトリ メンバーとプロパティ メンバーの両方が含まれます。
  • GeoJSON インバウンド アダプターは [フィールドからジオメトリを作成] 機能をサポートしていません。
  • [入力フォルダのデータ ストア] パラメーターで指定された登録済みのサーバー フォルダーは、絶対パスまたたは UNC パスを使用して定義できます。 UNC パスを使用する場合、ArcGIS GeoEvent Server を実行する Windows サービス アカウントにはフォルダーへの読み取り/書き込み権限が必要です。
  • [入力フォルダーのデータ ストア] パラメーターには、C:\GeoEvent\input のような絶対パスを使用することをお勧めします。
  • [入力ディレクトリ] パラメーターでは、登録済みのサーバー フォルダーの相対的なサブフォルダーを指定できます。
  • [サブフォルダーを含める] パラメーターでは、[入力フォルダーのデータ ストア] パラメーターに指定されたフォルダーの下にあるフォルダーを再帰的に検索するかどうかを指定できます。 多くの場合、異なるスキーマを持つデータを異なるフォルダーに分けて整理し、[サブフォルダーを含める] をデフォルト設定から変更して再帰的検索を無効にすると、この入力コネクタの構成をより直接的かつシンプルにすることができます。
  • ネットワーク遅延が発生すると、大量のイベント データを取得する GeoEvent Server の機能に悪影響が及びます。

パラメーター

フォルダーを監視 (新規 GeoJSON ファイル) 入力コネクタのパラメーターを次に示します。

パラメーター説明

名前

GeoEvent Manager で参照用として使用される入力コネクタの記述名。

入力フォルダー データ ストア

ファイルが配置される、登録済みシステム フォルダー。

入力ディレクトリ

登録済みシステム フォルダーの直下のサブフォルダー。 登録済みシステム フォルダーの下にサブフォルダーが存在しない場合は、[入力ディレクトリ] を空のままにしておく必要があります。

入力ファイル フィルター

この入力に適したファイルを識別するための正規表現のパターン。入力は、このファイルを取り込んで適合し、処理を行うイベント データ レコードを作成します。 GeoJSON は、実質的には一般的な JSON のサブタイプであるため、デフォルト値 ([.*\.json]) は、末尾にリテラル接尾辞 (.json) が付くファイル名 ([.*]) と一致させるために使用されます。 入力ファイルがすべて (.geojson) 拡張子で名付けられることを想定し、一般的な JSON ファイルとの混乱を避けるために、デフォルトのパターンを [.*\.geojson] に変更することができます。

このパラメーターは必須ではないので空にしておくことができますが、この入力で使用するよう構成されたジオイベント定義と一致するスキーマを持つファイル名と一致するパターンを指定し、入力で取り込まないファイルを (名前を指定して) 除外することをお勧めします。

デフォルト空間参照

ジオメトリの座標が表される空間参照系の Well-Known ID (WKID) または Well-Known Text (WKT)。 このパラメーターにはデフォルト値がありません。

サブフォルダーを含める

[入力フォルダーのデータ ストア][入力ディレクトリ] (任意) のサブフォルダーも、ファイル検索の対象にするかどうかを指定します。 デフォルトは [はい] です。ただし、スキーマの異なるデータを異なるフォルダーに分け、そのパラメーターを [いいえ] に変更して再帰的検索を無効にすることで、シンプルな構成が可能になります。

  • [はい] – ファイルに対して再帰的検索を行います。これらのファイルのコンテンツは、イベント データ レコードを作成するために読み込まれ、適合されます。
  • [いいえ][入力フォルダーのデータ ストア][入力ディレクトリ] (任意) サブフォルダーのみが、ファイル検索の対象となります。

処理後にファイルを削除

登録済みシステム フォルダーのファイルのコンテンツを処理後、これらのファイルを削除するかどうかを指定します。 ファイルのコンテンツを適合できない場合でもイベント レコードは作成されず、リアルタイムのイベント処理は行われず、コンテンツが正常に読み込まれたファイルであってもインバウンド トランスポートによって削除されます。 デフォルトは [いいえ] です。

  • [はい] - 処理されたファイルは、登録済みシステム フォルダーから削除されます。
  • [いいえ] - 処理されたファイルは、登録済みシステム フォルダーから削除されません。

ジオイベント定義の作成

インバウンド イベント データに新しいジオイベント定義を使用するか、既存のジオイベント定義を使用するかを指定します。 GeoEvent Server がインバウンド データ属性フィールドおよびデータ タイプを理解するには、ジオイベント定義が必要です。

  • [はい] – 最初に受信したイベント レコードのスキーマに基づき、新しいジオイベント定義が作成されます。
  • [いいえ] – 新しいジオイベント定義は作成されません。 インバウンド イベント データのスキーマに一致する、既存のジオイベント定義が選択されます。

ジオイベント定義名 (新規)

(条件)

新しいジオイベント定義に与えられる名前。 指定した名前を持つジオイベント定義がすでに存在する場合、既存のジオイベント定義が使用されます。 最初に受信したデータ レコードを使用し、後続のデータ レコードで予期されるスキーマを決定します。新しいジオイベント定義は、最初のデータ レコードのスキーマに基づいて作成されます。

このパラメーターは、[ジオイベント定義の作成][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

ジオイベント定義名 (既存)

(条件)

受信したデータを適合して、GeoEvent Service によって処理されるイベント データを作成する際に使用する、既存のジオイベント定義の名前。

このパラメーターは、[ジオイベント定義の作成][いいえ] に設定されている場合に表示され、[はい] に設定されている場合は非表示になります。

推定される日付形式

日付時間値として予期される文字列表現を一致させ、それを Java Date 値に変換するために使用されるパターン。 パターンの形式は、Java SimpleDateFormat クラス変換に従います。

GeoEvent Server では、日付/時間値を ISO 8601 標準で表すことを推奨していますが、日付値として一般的に認識されている日付/時間値の文字列表現のいくつかは、[推定される日付形式] パターンを指定しなくても Java Date 値に変換することができます。 これらには以下のものが含まれます。

  • "2019-12-31T23:59:59" – ISO 8601 標準形式
  • 1577836799000 – Java Date (紀元からの時間を示す Long 型整数、UTC)
  • "Tue Dec 31 23:59:59 -0000 2019" – 一般的な Web サービス文字列形式
  • "12/31/2019 11:59:59 PM" – 米国で使用される一般的な形式 (12 時間形式)
  • "12/31/2019 23:59:59" – 米国で使用される一般的な形式 (24 時間形式)

受信した日付/時間の値が、上記の 5 つ以外の形式で表される場合は、GeoEvent Server が日付/時間値を適合する方法を把握できるよう、推定される日付形式パターンを指定する必要があります。

ファイルをテキスト行として読み取る

ファイルの内容を読み取って解析する方法を指定します。 デフォルトは [はい] です。

  • [はい] - ファイルの内容がテキストの個別の行として読み取られ、解析されます。
  • [いいえ] - ファイル全体が完全なドキュメントとして読み取られ、解析されます。

1 つ以上の GeoJSON FeatureCollection オブジェクトを含むテキスト ファイルを操作する場合は、ファイルに含まれるテキストの行を個別に読み取るのではなく、ファイルのコンテンツをまとめて読み取ることをお勧めします。 GeoJSON ドキュメントは、単一のドキュメントとして読み取るのに最も適しています。

バッチあたりの最大行数

(条件)

各バッチまたは間隔ごとに、ファイルから読み取る最大行数。 デフォルトは [1000] 行です。 各イベント レコードに多くの属性が含まれている場合、テキスト アダプターにバッチとして送信されるデータの量を制限するには、この値を減らします。

このパラメーターは、[ファイルをテキスト行として読み取る][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

バッチ フラッシュ間隔 (ミリ秒)

(条件)

ファイルから別のバッチの行を読み取るまでの待機時間 (ミリ秒) を指定します。 デフォルトは [500] です。 ファイル サイズが非常に大きくなることが予期される場合や、ファイルから取得されるバッチの行を処理するために長時間を要する場合には、この値を減らします。

このパラメーターは、[ファイルをテキスト行として読み取る][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。

ファイルの先頭からスキップする行の数

(条件)

ファイルの先頭からスキップする行の数。 デフォルトは [0] です。 属性フィールド名やデータ タイプを指定するヘッダー行に、処理に使用される実際のデータが含まれない場合などに、一定の行数をスキップする場合には、この値を増やします。

このパラメーターは、[ファイルをテキスト行として読み取る][はい] に設定されている場合に表示され、[いいえ] に設定されている場合は非表示になります。


このトピックの内容
  1. 使用上の注意
  2. パラメーター