ArcGIS Notebook Server のインストール

ArcGIS Notebook Server をインストールする際、ArcGIS Notebook Server インストール ウィザードを実行するか、コマンド プロンプトからインストールを実行します。 コマンド プロンプトを使用する場合は、「ArcGIS Notebook Server のサイレント インストール」をご参照ください。

ArcGIS Notebook Server をインストールしたコンピューターごとに、認証ファイルが必要です。 ArcGIS Notebook Server の登録には、さまざまな方法があります。 インストールを続行する前に、My Esri にアクセスして、認証ファイルを電子メール、FAX、電話、または郵便で取得します。 セットアップ インストールが完了した後に起動するソフトウェア認証ウィザードを使用して、ArcGIS Notebook Server を登録することもできます (推奨)。

インストールを開始する前に、前のトピックの以下の手順を完了していることを確認してください。 複数のコンピューターがあるサイトを設定する場合、各コンピューターでこれらの手順を実行します。

1. 使用しているコンピューターが ArcGIS Notebook Server のシステム要件を満たしていることを確認します。
2. ArcGIS Enterprise 配置のコンピューターからポート 11443 で通信できるように、ArcGIS Notebook Server コンピューターのファイアウォールを変更します。
3. (使用する場合) My Esri からソフトウェア ダウンロード、認証ファイル、 1 つまたは 2 つの Docker コンテナー イメージを取得してください。 取得できるイメージの数はライセンスによって異なります。
4. コンピューターに Docker をインストールします。

上記の手順の完了後に、記載された順序で下記の手順に従って、インストール ウィザードを使って ArcGIS Notebook Server を設定します。

1. My Esri からダウンロードした ArcGIS Notebook Server インストール ウィザードを実行します。
2. インストール時に、インストール ディレクトリの場所を指定します。 インストール ディレクトリには、ArcGIS Notebook Server ファイルが格納されています。 これらのファイルを保存するコンピューター上の場所を指定します。

   Linux 上のデフォルトのインストール先は ${HOME}/arcgis/notebookserver です。

メモ:

このディレクトリは、コンピューターに対してローカルである必要があります。 共有ネットワーク ディレクトリ (NFS マウントされたフォルダー) には、ArcGIS Notebook Server をインストールできません。 特殊文字 ($ など) を含むフォルダー名は、サポートされていません。

3. ArcGIS Notebook Server のインストールの最後に、ソフトウェア認証ウィザードが開きます。 このウィザードで ArcGIS Notebook Server ライセンスを使用してインストール認証します。
   • .prvc ファイルなどの認証ファイルがあり、コンピューターからインターネットにアクセスできる場合は、[認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] オプションを選択します。 次に進む前に、ファイルを参照してアップロードします。
   • Esri から認証コードを取得している場合は、[ソフトウェアをインストール済みで、認証する必要がある] オプションを選択します。
   • インターネットに接続していない環境に ArcGIS Notebook Server コンピューターがある場合は、認証ファイル オプションを選択して .prvc ファイルをアップロードします。 ウィザードによって Esri に送信する出力ファイルが生成され、認証プロセスに必要な .ecp ファイルが送信されます。
4. systemd が ArcGIS Notebook Server 上でプロセスをブートストラップして管理することを許可するように、OS の権限を変更します。
   1. ターミナルで、ルート ユーザーに切り替えます。
   2. <ArcGIS Notebook Server install directory>/framework/etc/scripts/agsnotebook.service unit ファイルを /etc/systemd/system にコピーします。 この再配置されたファイルのファイル権限を 700 から 600 に変更します。
   3. ルート ユーザーのままで、次のコマンドを実行します。

      # systemctl enable agsnotebook.service

   4. systemd サービスを再起動してそのステータスを確認し、このサービスが適切に構成されていることを確認します。

      # systemctl stop agsnotebook.service
      # systemctl start agsnotebook.service
      # systemctl status agsnotebook.service

   5. root ユーザー セッションを終了します。
   6. オペレーティング システムを再起動し、ArcGIS Notebook Server が正しく起動することを確認します。

複数のコンピューターがある ArcGIS Notebook Server サイトを設定する場合、各コンピューターでインストール手順を繰り返します。 すべての ArcGIS Notebook Server ソフトウェアのインストールと認証が完了したら、「インストール後の ArcGIS Notebook Server の構成」をご参照ください。