ArcGIS Notebook Server 10.9 では、新たな拡張機能、ツール、およびバグ修正を提供しています。 主要な新規開発機能について、以下に説明します。
10.9 の新機能
新しい ArcGIS Notebooks エクスペリエンス
ArcGIS Notebooks エクスペリエンスが更新され、組織のナビゲーション バーから新しいノートブック ランディング ページにアクセスできるようになりました。 新しいノートブックのホーム ページから、新規ノートブックの作成、組織と共有している自分が所有するノートブックの表示、ノートブックの実行管理、Esri のサンプル ノートブックへのアクセスなどが可能です。
複数ライセンス サイト
ArcGIS Enterprise 10.9 以降、ArcGIS Notebook Server は複数ライセンスのサイトをサポートしています。これにより、サイトに属するすべてのコンピューターが同じレベルのライセンスである必要がなくなりました。 たとえば、3 台のコンピューターがあるサイトで、1 台のコンピューターを Advanced ライセンス、2 台のコンピューターを Standard ライセンスに構成できます。 10.9 より前では、すべてのコンピューターが同じレベルのライセンス (Advanced または Standard) を持つ必要がありました。 10.9 で導入されたこの複数ライセンス機能により、Advanced または Standard ライセンスを持つコンピューターの数を変更して規模を調整できるようになりました。
ノートブック スナップショット
ArcGIS Enterprise10.9 で導入されたノートブック スナップショットにより、ArcGIS Notebooks の作成者は、最大 5 時点 (設定可能) のノートブックの完全なスナップショットを保存できます。 ノートブック スナップショットは、ノートブック ファイル JSON の完全なコピーです。ノートブック アイテムに関するリソース ファイルとして保存されます。
サンプル データ
ArcGIS Enterprise 10.9 では、Esri サンプル ノートブックで使用されるサンプル データは、別のインストーラーによってインストールされるようになりました。 データは、ArcGIS Notebook Server サンプル データ インストール ウィザードを実行するか、コマンド ライン パラメーターを使用して、サイレント インストールすることができます。
新しい Esri サンプル ノートブック
Esri サンプル ノートブックの新しいセットが 10.9 で導入されました。
- データ準備: 医療従事者不足の解析、パート 1/4
- 調査統計: 医療従事者不足の解析、パート 2/4
- 調査統計: 医療従事者不足の解析、パート 3/4
- 機械学習: 医療従事者不足の解析、パート 4/4
システム要件
ArcGIS Notebook Server では、Docker Desktop for Windows (バージョン 2.4.0.0 以降) をインストールする必要があります。
ArcGIS Notebook Server を実行するには、Windows Server 2019 および Windows 10 上に Hyper-V ロールがすでにインストールされている必要があります。 Windows Server 2019 および Windows 10 に Hyper-V ロールをインストールする方法については、Microsoft のドキュメントをご参照ください。
注意:
特定の仮想化環境では、Windows で Hyper-V を有効にして処理できません。 その結果、その環境では ArcGIS Notebook Server をインストールして処理することはできません。 ArcGIS Notebook Server では、ゲスト OS でハードウェア支援仮想化 (入れ子になった仮想化) が有効になった VMware vSphere 6.7 以降でホストされている仮想化環境をサポートしています。 ArcGIS Notebook Server をインストールする前に、Docker がコンピューター上にインストールされ、Linux コンテナーをサポートしていることを確認します。
Microsoft Edge Legacy および Internet Explorer は、ArcGIS Notebook Server と併用できなくなりました。