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ユーティリティ サービスについて

このトピックの内容

ユーティリティ サービスは、マップの印刷、住所の特定、面積の計算、ルート検索などのポータルの特定の機能を強化するサービスです。 ポータルにはデフォルトのサービスが付属していますが、独自のサービスを使用することもできます。ポータルを構成して、さまざまなユーティリティ サービスを使用する方法の詳細については、「ユーティリティ サービスの構成」をご参照ください。

印刷

印刷サービスを利用すると、Web マップを印刷またはプレビューできます。マップは、ポータル マップ ビューアー、または Web AppBuilder for ArcGIS や Web アプリ テンプレートを使用して作成された Web アプリから印刷できます。ポータル マップ ビューアーで [印刷] をクリックすると、印刷サービスが使用されて、Web ページ上のマップが PNG 形式で Web マップ タイトルとともにプレビューおよび印刷されます。テンプレートまたは Web AppBuilder で作成された Web アプリは、印刷ウィジェット内のポータルの印刷サービスを使用して、その印刷サービスで利用できるレイアウトを使って印刷可能なドキュメントを作成します。

ポータルのデフォルトの印刷サービスで印刷できるのは、マップおよびフィーチャ サービスのみです。それ以外のサービス (WMS など)、ホスト Web レイヤー、ファイルは印刷できません。また、キャッシュ マップ サービスは、ダイナミック レイヤーがサービスで有効化されているときに、デフォルトの印刷サービスを使用してのみ印刷できます。

他のタイプのサービスまたはアイテムを印刷またはプレビューするには、ArcGIS Server の印刷サービスを使用するようにポータルを構成します。サーバーをポータルとフェデレートさせる場合は、そのサーバーの構成済みの印刷サービスを使用することをお勧めします。あるいは、独自のカスタム印刷サービスを作成して、それをポータルの印刷サービスとして使用することができます。

ポータルのホスティング サーバーをフェデレートして指定すると、ホスティング サーバーの印刷サービスが自動的に起動し、ポータルに構成されます。そして、印刷サービスを共有して、そのサービスをポータルで使用するだけです。ただし、以前に印刷サービスをポータルに構成している場合、ホスティング サーバーの指定時にその URL は更新されません。サービスを起動して、サービスを共有し、ユーティリティ サービスとしてサービスを構成する必要があります。

レガシー:

10.3 では、ポータルのホスティング サーバーを指定した場合、サービスはポータルで自動的に構成されますが、サービスを開始および共有する必要があります。10.3.1 からは、サービスを共有するだけでよくなりました。

HTTPS 経由でポータルに追加されたサービスとともに ArcGIS Server 印刷サービスを使用する場合、その他の構成が必要です。印刷サービスを実行するコンピューターでは、HTTPS サービスを提供するサイトからの、認証局 (CA) による署名入り証明書を信頼するように構成する必要があります。この構成は、オペレーティング システム レベルで行う必要があります。この構成方法の詳細については、「CA 署名入り証明書を使用した SSL の有効化」をご参照ください。 たとえば、ポータルを ArcGIS Server サイトとフェデレートし、そのデフォルトの印刷ツールをポータルの印刷サービスとして使用することができます。このポータルのメンバーが、HTTPS を使用しているマップ サービスをポータルに追加する場合がありますが、このサービスは、ポータルとフェデレートしていない別の ArcGIS Server サイトからのサービスです。この HTTPS マップ サービスを含んでいる Web マップのサムネイルは、正しく生成されません。フェデレートされていない ArcGIS Server サイトの CA 署名入り証明書を、印刷ツール サービスを実行しているコンピューターのオペレーティング システムのトラスト ストアに追加する必要があります。

ジオコーディング

ジオコード サービスは、マップ上の住所や場所の検索および特定に使用されます。Portal for ArcGIS は、ArcGIS Online でホストされている World ジオコード サービスを使用するように事前に構成されており、住所や場所名を検索およびマッピングできます。

また、Portal for ArcGIS を構成して、ArcGIS Online の組織アカウントによるジオコード サービス (Esri World Geocoder を含む) や、ArcGIS for Server を利用するユーザー独自のジオコード サービスを使用することもできます。これは、次のシナリオに適しています。

  • 住所が含まれた CSV ファイルを Web マップに追加する場合や、Esri Maps for Office を使用して Microsoft Excel スプレッドシートをマッピングする場合などに、多数の住所を一度にジオコーディング (バッチ ジオコーディング) する必要がある。ポータルでのバッチ ジオコーディングの設定方法については、「住所をジオコーディングするためのポータルの構成」をご参照ください。
  • 独自のデータに基づいて、住所または場所をジオコーディングする必要がある。
  • インターネット接続が存在しないか、セキュリティなどの理由により、外部のジオコード サービスへの依存が許可されていない。
注意:

バージョン 9.3.1 以前の住所ロケーターを使用するジオコード サービスは、Portal for ArcGIS ではサポートされていません。ArcGIS Server 10.0 のジオコード サービスを使用すると、個々の場所を特定できます。ただし、バッチ ジオコーディングには使用できません。バッチ ジオコーディングを実行するには、ArcGIS Server の 10.1 以降のリリースの単一フィールドのジオコード サービスが必要です。

ジオメトリ

ジオメトリ サービスは、バッファー処理や面積の計算などの空間解析を行うために必要な計算を実行します。Portal for ArcGIS は、デフォルトでは ArcGIS Online ジオメトリ サービスを使用します。あるいは、フェデレーション サーバーの構成済みのジオメトリ サービスを使用することもできます。カスタムの ArcGIS Server ジオメトリ サービスを使用することもできます。

ルート検索

ルート検索サービスを使用すると、2 つ以上の場所間のルート案内を検索できます。ポータルのユーティリティに設定されているルート検索サービスは、Web マップで利用できる [ルート案内] 機能に使用されます。

Portal for ArcGIS には、デフォルトのルート検索サービスはありません。マップ ビューアーからルート案内を取得する場合、独自のルート検索サービスを公開するか、ArcGIS.com World Routing Service を使用できます。

ArcGIS.com World Routing Service は、組織アカウントを必要とします。このサービスを利用するには認証情報が必要であるため、サービス (http://route.arcgis.com/arcgis/rest/services/World/Route/NAServer/Route_World) をポータル アイテムとして追加し、アイテムの REST URL を使用して、ポータルのルート検索サービスを利用できます。手順については、「ユーティリティ サービスの構成」の「フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要な場合」のセクションをご参照ください。

ユーティリティ サービスの構成でルート検索サービスを構成しない場合、ポータル マップ ビューアーに [ルート案内] ボタンは表示されません。設定手順については、「ルート案内を取得するためのポータルの構成」をご参照ください。