ユーティリティ サービスの構成
このトピックの内容
- フェデレーション サーバーからのサービスの場合
- ホスティング サーバーとして構成されているフェデレーション サーバーからのサービスの場合
- フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要な場合
- フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要ない場合
ヒント:
カスタム ジオコード サービスを Portal for ArcGIS で構成する方法についてのビデオをご覧ください。 または、ArcGIS Online World ジオコード サービスを Portal for ArcGIS で使用する方法についてのビデオをご覧ください。
組織の管理者として、各種サービスを使用して印刷、ジオコード、空間解析用ジオメトリ演算、ルート検索を実行するようにポータルを構成できます。 これらはユーティリティ サービスと呼ばれます。 これらのサービスの詳細については、「ユーティリティ サービスについて」をご参照ください。
ポータルのユーティリティ サービスを構成する方法は、サービスの提供元によって異なります。
フェデレーション サーバーからのサービスの場合、サービスを起動して、サービスを共有し、ユーティリティ サービスとしてサービスを構成する必要があります。
ホスティング サーバーとして構成されているフェデレーション サーバーからのサービスの場合、印刷サービスを共有して、ポータルで使用する必要があります。 ポータルのホスティング サーバーを指定すると、ホスティング サーバーの印刷サービスが自動的に起動して、ポータルに構成されます。 ただし、以前に印刷サービスをポータルに構成している場合、ホスティング サーバーの指定時にその URL は更新されません。 サービスを起動して、サービスを共有し、ユーティリティ サービスとしてサービスを構成する必要があります。
レガシー:
10.3 では、ポータルのホスティング サーバーを指定した場合、サービスはポータルで自動的に構成されますが、サービスを開始および共有する必要があります。 10.3.1 からは、サービスを共有するだけでよくなりました。
フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要な場合、サービスをアイテムとしてポータルに追加し、サービスの認証情報を指定し、サービスを共有してから、ユーティリティ サービスとしてサービスを構成する必要があります。 この方法で追加するサービスの例としては、セキュリティ保護された ArcGIS Server サイトおよび ArcGIS Online 組織からのサービスがあります。
フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要ない場合、[ユーティリティ サービス] ダイアログ ボックスで URL を直接追加することで、ユーティリティ サービスとしてサービスを構成できます。
フェデレーション サーバーからのサービスの場合
- ポータルとフェデレートしているサーバー上で、ユーティリティ サービスとして構成するサービスを開始します。 これには、管理者権限を持つポータル メンバー アカウントで ArcGIS Server Manager にログインします。 通常、ArcGIS Server Manager は、https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/manager といった URL から使用できます。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷およびジオメトリ サービスは、デフォルトでは停止しています。
- 組織サイトの管理者としてポータル Web サイトにサイン インし、[マイ コンテンツ] をクリックします。
- ユーティリティ サービスとして構成するサービスの名前をクリックします。
- [共有] ボタンをクリックし、ポータルでのアイテムの共有方法を指定します。 印刷、ジオコーディング、ジオメトリ、またはルート検索の各機能にアクセスする必要があるメンバーまたはグループとサービスを共有する必要があります。
複数のグループと、異なるサービスを共有する場合があります。 たとえば、ポータルに接続しているすべての利用者にサムネイルを表示して、その利用者がマップを印刷できるようにしたい場合、[すべての人に公開] を指定して印刷サービスを共有します。 ポータルのメンバーには位置のジオコーディングを許可したいが、匿名ユーザーにはこれを実行させたくない場合、[組織] を指定してジオコード サービスを共有します。 ルート サービスが、ArcGIS Online の組織アカウント サービスを使用し、そのサービスの使用時にクレジットを使用する場合、ルート検索の実行を必要とするメンバーを含む 1 つのグループに限定してルート サービスを共有できます。
- [OK] をクリックして、[共有] 設定を適用します。
- [ArcGIS Web API REST 接続] の URL をコピーします。
- 上部メニューの [組織] リンクをクリックします。 組織のページが開きます。
- [サイト設定] > [ユーティリティ サービス] の順にクリックします。
- 使用するサービスの URL を該当するユーティリティ サービスのフィールドに貼り付けます。 印刷またはルート サービスを構成している場合、次のタスクを URL に追加する必要があります。
- 印刷サービスの場合、Export Web Map タスクを URL に追加します。たとえば、PrintingTools サービスの場合は /Export%20Web%20Map%20Task、または カスタム印刷サービスの場合は /Export%20Web%20Map のようになります。 URL は次のようになります。
- ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/PrintingTools/GPServer/Export%20Web%20Map%20Task
- カスタム ArcGIS Server 印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GPServer/TaskName
注意:
非同期の印刷サービスはサポートされていません。
- ルート サービスの場合、ルート タスクを URL に追加します (例: /Route)。 URL は、https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/NAServer/Route のようになります。
- 印刷サービスの場合、Export Web Map タスクを URL に追加します。たとえば、PrintingTools サービスの場合は /Export%20Web%20Map%20Task、または カスタム印刷サービスの場合は /Export%20Web%20Map のようになります。 URL は次のようになります。
- [保存] をクリックします。
- これらの手順を必要に応じて繰り返し、他のサービスをユーティリティ サービスとして構成します。
ホスティング サーバーとして構成されているフェデレーション サーバーからのサービスの場合
- ポータルとフェデレートしているサーバー上で、ユーティリティ サービスとして構成するサービスを開始します。 これには、管理者権限を持つポータル メンバー アカウントで ArcGIS Server Manager にログインします。 通常、ArcGIS Server Manager は、https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/manager といった URL から使用できます。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷およびジオメトリ サービスは、デフォルトでは停止しています。
- 組織サイトの管理者としてポータル Web サイトにサイン インし、[マイ コンテンツ] をクリックします。
- ユーティリティ サービスとして構成するサービスの名前をクリックします。
- [共有] ボタンをクリックし、ポータルでのアイテムの共有方法を指定します。 印刷、ジオコーディング、ジオメトリ、またはルート検索の各機能にアクセスする必要があるメンバーまたはグループとサービスを共有する必要があります。
複数のグループと、異なるサービスを共有する場合があります。 たとえば、ポータルに接続しているすべての利用者にサムネイルを表示して、その利用者がマップを印刷できるようにしたい場合、[すべての人に公開] を指定して印刷サービスを共有します。 ポータルのメンバーには位置のジオコーディングを許可したいが、匿名ユーザーにはこれを実行させたくない場合、[組織] を指定してジオコード サービスを共有します。 ルート サービスが、ArcGIS Online の組織アカウント サービスを使用し、そのサービスの使用時にクレジットを使用する場合、ルート検索の実行を必要とするメンバーを含む 1 つのグループに限定してルート サービスを共有できます。
- [OK] をクリックして、[共有] 設定を適用します。
注意:
ポータルのホスティング サーバーを指定すると、ホスティング サーバーの印刷サービスが自動的にポータルに構成されます。 印刷サービスを起動および共有して、そのサービスをポータルで使用するだけです。 ただし、以前に印刷サービスをポータルに構成している場合、ホスティング サーバーの指定時にその URL は更新されません。 必要に応じて、次の残りの手順に従って、その URL を更新する必要があります。
- [ArcGIS Web API REST 接続] の URL をコピーします。
- 上部メニューの [組織] リンクをクリックします。 組織のページが開きます。
- [サイト設定] > [ユーティリティ サービス] の順にクリックします。
- 使用するサービスの URL を該当するユーティリティ サービスのフィールドに貼り付けます。 印刷またはルート サービスを構成している場合、次のタスクを URL に追加する必要があります。
- 印刷サービスの場合、Export Web Map タスクを URL に追加します。たとえば、PrintingTools サービスの場合は /Export%20Web%20Map%20Task、または カスタム印刷サービスの場合は /Export%20Web%20Map のようになります。 URL は次のようになります。
- ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/PrintingTools/GPServer/Export%20Web%20Map%20Task
- カスタム ArcGIS Server 印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GPServer/TaskName
注意:
非同期の印刷サービスはサポートされていません。
- ルート サービスの場合、ルート タスクを URL に追加します (例: /Route)。 URL は、https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/NAServer/Route のようになります。
- 印刷サービスの場合、Export Web Map タスクを URL に追加します。たとえば、PrintingTools サービスの場合は /Export%20Web%20Map%20Task、または カスタム印刷サービスの場合は /Export%20Web%20Map のようになります。 URL は次のようになります。
- [保存] をクリックします。
- これらの手順を必要に応じて繰り返し、他のサービスをユーティリティ サービスとして構成します。
フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要な場合
- 組織サイトの管理者としてポータル Web サイトにサイン インし、[マイ コンテンツ] をクリックします。
- [アイテムの追加] ボタンをクリックします。
- [アイテムの追加] ダイアログ ボックスで [アイテムの場所] ドロップダウン メニューをクリックし、[Web] を選択します。
- [ArcGIS Server Web サービス] オプションを選択し、サービスの URL を指定します。
- サービスに対して認証情報を指定し、[サービスのアイテムと一緒に認証情報を保存します。 認証のプロンプトは表示されません。] を選択します。
- サービスのタイトルとタグを入力し、[アイテムの追加] をクリックします。
- [共有] をクリックし、ポータルでのアイテムの共有方法を指定します。 印刷、ジオコーディング、ジオメトリ、またはルート検索の各機能にアクセスする必要があるメンバーまたはグループとサービスを共有する必要があります。 [OK] をクリックします。
- [ArcGIS Web API REST 接続] の URL をコピーします。
- 上部メニューの [組織] リンクをクリックします。 組織のページが開きます。
- [サイト設定] > [ユーティリティ サービス] の順にクリックします。
- 使用するサービスの URL を該当するユーティリティ サービスのフィールドに貼り付けます。
- カスタム印刷サービスの場合、タスク名を URL に追加します (例: /Export%20Web%20Map%20Task)。
注意:
非同期の印刷サービスはサポートされていません。
- ルート サービスの場合、ルート レイヤー名を URL に追加します (例: /Route_World)。
- カスタム印刷サービスの場合、タスク名を URL に追加します (例: /Export%20Web%20Map%20Task)。
- [保存] をクリックします。
- これらの手順を必要に応じて繰り返し、他のサービスをユーティリティ サービスとして構成します。
種類 | 構成上の注意と URL の例 |
---|---|
印刷サービス | 印刷サービスの Export Web Map タスクの REST URL を指定する必要があります。 非同期の印刷サービスはサポートされていません。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービスは、デフォルトでは停止しています。 この URL にアクセスする前に、サービスを明示的に開始する必要があります。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/PrintingTools/GPServer/Export%20Web%20Map%20Task カスタム ArcGIS Server 印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GPServer/TaskName |
ジオコード サービス | ジオコード サービスの REST URL を指定します (例: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GeocodeServer)。 ArcGIS Online World Geocoder を使用するには、次の URL を指定します http://geocode.arcgis.com/arcgis/rest/services/World/GeocodeServer。 このサービスに接続するために入力する認証情報には、ArcGIS Online でジオコーディングするための権限が必要で、このサービスを使用すると ArcGIS Online クレジットが消費されることに注意してください。 |
ジオメトリ サービス | ジオメトリ サービスの REST URL を指定します。 ArcGIS Server の事前に構成されているジオメトリ サービスは、デフォルトでは停止しています。 この URL にアクセスする前に、サービスを明示的に開始する必要があります。 ArcGIS Server の事前に構成されているジオメトリ サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/Geometry/GeometryServer カスタム ArcGIS Server ジオメトリ サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GeometryServer |
ルート サービス | ネットワーク解析サービスのルート タスクの REST URL を指定する必要があります (例: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/NAServer/Route)。 |
フェデレーション サーバーからのサービスではなく、認証情報が必要ない場合
注意:
ユーティリティ サービスに HTTPS でアクセスし、自己署名または内部の認証機関が発行した証明書を使用している場合、その証明書を信頼するようにポータルを構成する必要があります。 この手順については、「証明機関の証明書を信頼するようにポータルを構成する」をご参照ください。
- 組織サイトの管理者としてポータル Web サイトにサイン インし、[サイト設定] > [ユーティリティ サービス] の順にクリックします。
- 使用するサービスの URL を該当するユーティリティ サービスのフィールドに貼り付けます。
- [保存] をクリックします。
- これらの手順を必要に応じて繰り返し、他のサービスをユーティリティ サービスとして構成します。
種類 | 構成上の注意と URL の例 |
---|---|
印刷サービス | 印刷サービスの Export Web Map タスクの REST URL を指定する必要があります。 非同期の印刷サービスはサポートされていません。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービスは、デフォルトでは停止しています。 この URL にアクセスする前に、サービスを明示的に開始する必要があります。 ArcGIS Server の事前に構成されている印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/PrintingTools/GPServer/Export%20Web%20Map%20Task カスタム ArcGIS Server 印刷サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GPServer/TaskName |
ジオコード サービス | ジオコード サービスの REST URL を指定します (例: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/GeocodeServer)。 |
ジオメトリ サービス | ジオメトリ サービスの REST URL を指定します。 ArcGIS Server の事前に構成されているジオメトリ サービスは、デフォルトでは停止しています。 この URL にアクセスする前に、サービスを明示的に開始する必要があります。 ArcGIS Server の事前に構成されているジオメトリ サービス: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/Utilities/Geometry/GeometryServer カスタム ArcGIS Server ジオメトリ サービス: https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/rest/services/folder/servicename/GeometryServer |
ルート サービス | ネットワーク解析サービスのルート タスクの REST URL を指定する必要があります (例: https://webadaptor.domain.com/arcgis/rest/services/folder/servicename/NAServer/Route)。 |
ヒント:
ユーティリティ サービスをデフォルトの URL にリセットするには、構成した各ユーティリティ サービスの URL を削除して、[保存] をクリックします。 [ユーティリティ サービス] ページに戻ると、URL がデフォルトにリセットされます。