ArcGIS Data Store の作成
このトピックの内容
ArcGIS Data Store 構成ウィザードを使用すると、データ ストアを作成して ArcGIS Server サイトに登録できます。
Web ブラウザーにアクセスできない場合には、ArcGIS Data Store がインストールされているコンピューター上で configuredatastore ユーティリティを実行する方法もあります。
注意:
ArcGIS Server サイトでは、管理されたデータベースを 1 つだけ使用することができます。ArcGIS Server サイトで、管理されたデータベースをすでに使用している場合、データ ストアを作成する前に、次の 3 つのいずれかを実行します。
- 管理されたデータベースを削除し、登録されたデータベースとして再度追加します。これを実行した場合でも、既存のホスト フィーチャ レイヤーは、引き続き機能します。ArcGIS Data Store を ArcGIS Server サイトに登録すると、新規に公開されたホスト フィーチャ レイヤーのデータと 3D シーン レイヤーのキャッシュがデータ ストアに保存されます。これが最も簡単でお勧めの方法です。
- 管理されたデータベースを削除します。管理されたデータベースを削除した後、それを登録されたデータベースとして追加しないと、ホスト フィーチャ レイヤーは機能しなくなるため、既存のホスト フィーチャ レイヤーが必要なくなった場合にのみこれを実行します。
- 既存の管理されたデータベースを維持できない場合、既存のホスト フィーチャ レイヤー データをエクスポートしてから、既存のホスト フィーチャ レイヤーを削除し、管理されたデータベースを削除し、ArcGIS Data Store を ArcGIS Server サイトに結合して、エクスポートされたデータを再公開します。詳細については、「ArcGIS Data Store への移行」をご参照ください。
データ ストア構成ウィザードの使用
インストール ウィザードを実行すると、データ ストア構成ウィザードがデフォルトの Web ブラウザーで自動的に開きます。コンピューターのショートカット メニューからデータ ストア構成ウィザードを開くこともできます。
- データ ストアを作成して登録する ArcGIS Server サイトの URL を指定します。
URL の形式は https://gisserver.domain.com:6443 です。ArcGIS Server サイトで ArcGIS Web Adaptor が使用されている場合でも、URL を上記の形式で指定してください。
- ArcGIS Server 管理者のユーザー名とパスワードを入力して [次へ] をクリックします。
ユーザーは、エンタープライズ ユーザーではなく、必ず組み込みユーザーでなければなりません。
- データ ストアのディレクトリの場所を入力します。
このディレクトリには、データ ストア ファイルだけでなく、バックアップ ディレクトリも格納されます。
注意:
データ ストア ファイルのディレクトリを指定する際に、UNC パスは使用できません。ArcGIS Data Store がインストールされているコンピューター上でデータ ストア ファイルを保持します。バックアップ ディレクトリには、ホスト フィーチャ レイヤー データの復元に必要なデータ ストアのバックアップ ファイルが格納されます。データ ストアの構成が終了したら、インストール ディレクトリとデータ ストア ディレクトリ用として指定されたネットワーク ドライブとは異なるコンピューター上のネットワーク ドライブにバックアップ ディレクトリを移動させます。バックアップ ディレクトリを変更する際には、UNC パスを使用できます。詳細は、「データ ストアのバックアップの管理」をご参照ください。
- [次へ] をクリックします。
- [構成サマリー] の情報を確認します。問題がない場合は、[完了] をクリックします。変更が必要な場合は、[戻る] をクリックして修正を加えます。
ArcGIS Server サイトに最初に登録したデータ ストアがプライマリ コンピューターになる点に注意してください。同じ ArcGIS Server サイトに別のデータ ストアを追加した場合は、そのデータ ストアがスタンバイ コンピューターになります。
設定が正常に終了した時点で、プライマリ データ ストア コンピューターが確立されます。このコンピューターを ArcGIS Server サイトで使用すると、ホスト フィーチャ レイヤーのデータと公開した 3D シーンレイヤーのキャッシュをポータルに保存できます。
設定のエラーが見つかった場合は、[構成サマリー] ダイアログ ボックスで [次へ] をクリックして、ArcGIS Data Store 構成ウィザードをもう一度開き、別の情報を指定できます。設定エラーの原因と解決方法については、「ArcGIS Data Store のトラブルシューティング」をご参照ください。
- arcgis/datastore ディレクトリに格納されている stopdatastore.sh と startdatastore.sh を実行して、ArcGIS Data Store を再起動します。
これで、バックアップの保存場所を指定できるようになります。
configuredatastore ユーティリティの使用
configuredatastore コマンド ユーティリティを使用すると、データ ストアを作成して ArcGIS Server サイトに登録できます。このユーティリティは <ArcGIS Data Store installation directory>\arcgis\datastore\tools にインストールされています。
- コマンド シェルを開きます。
- configuredatastore.sh ファイルを実行して、データ ストアの登録に使用する ArcGIS Server の URL、ArcGIS Server 管理者のユーザー名とパスワード、ArcGIS Data Store データ ディレクトリに使用するパスを指定します。
この例では、ArcGIS Server の URL は https://myserver.domain.com:6443/arcgis/admin、管理者のユーザー名とパスワードはそれぞれ siteadmin と T1n@sp、データ ディレクトリは /home/dsuser/data です。
/configuredatastore https://myserver.domain.com:6443/arcgis/admin siteadmin T1n@sp /home/dsuser/data
プライマリ データ ストア コンピューターを作成して ArcGIS Server サイトに登録します。
- arcgis/datastore ディレクトリに格納されている stopdatastore.sh と startdatastore.sh を実行して、ArcGIS Data Store を再起動します。