アイテムの管理
このトピックの内容
組織サイトの管理者または適切な権限を持つメンバーは、メンバーが所有するコンテンツを管理することができます。アイテムの詳細の編集、共有プロパティの変更 (パブリック アイテムをプライベートにするなど)、別のフォルダーへのアイテムの移動、アイテムの所有者の変更、およびアイテムの削除を行うことができます。また、コマンド ライン ユーティリティを使用して、アイテムの所有権を一括で変更することもできます。
ポータル Web サイトを使用したアイテムの管理
ポータル Web サイトを使用して、メンバーが所有するコンテンツを管理できます。ポータル Web サイトでは、アイテムの所有権をまとめて変更することはできません。
- 組織サイトにサイン インしていることと、他のメンバーが所有するアイテムを管理する権限を持っていることを確認します。
- サイトの上部にある [組織] ボタンをクリックします。
- 管理するアイテムに属するメンバーの行内の [アクション] および [アイテムの管理] をクリックします。メンバーの [マイ コンテンツ] ページが開きます。
- アイテムの行の左側にあるチェックボックスをオンにし、アイテムのタイトルをクリックしてアイテムの詳細ページを開きます。次のアクションのいずれかを実行するオプションが表示されます。
- アイテムの詳細を編集するには、[編集] をクリックします。アイテムのタイプによって、タイトル、説明、サムネイル、URL、削除保護などを更新するオプションがあります。
- アイテムの共有プロパティを変更するには、[共有] をクリックして、アイテムを共有するユーザー (組織、すべてのユーザー (パブリック)、またはメンバーが所属するグループ) を更新します。
- アイテムが格納されているフォルダーを変更するには、[移動] をクリックし、別のフォルダーを選択 (または、[新規フォルダー] をクリック) して、[移動] をクリックします。現時点でアイテムを移動できるのは、管理者のみです。
- アイテムを再割当てするには、[所有者の変更] をクリックして、アイテムの新しい所有者を選択します。
- アイテムを組織サイトから削除するには、[削除] をクリックします。
コマンド ライン ユーティリティを使用した一括でのアイテムの所有権の変更
コマンド ライン ユーティリティを使用してアイテムの所有権をまとめて変更する方法は、複数のメンバーのアイテムの所有権をポータル内の他のメンバーに一度に移動する必要がある場合に適しています。メンバーを削除しようとする場合に、アイテムの所有権の移動が必要になることがあります。メンバーがコンテンツまたはグループを所有している場合、そのメンバーを削除することはできません。
メンバーのアイテムの所有権をまとめて移動するには、ソフトウェアと共にインストールされている TransferOwnership コマンド ライン ユーティリティを使用します。このツールは、<Portal for ArcGIS installation location>/tools/accountmanagement ディレクトリに格納されています。このツールは、テキスト ファイルを入力ファイルとして使用しており、ポータルがインストールされているコンピューター上で実行する必要があります。
注意:
ユーティリティを実行できるのは、組み込みの管理者アカウントのみです。エンタープライズ管理者アカウントは使用できません。使用できる組み込みアカウントは、ポータルを構成したときに設定した初期管理者アカウント、もしくは管理者権限を付与された別の組み込みアカウントのどちらかです。初期管理者アカウントを削除し、他の組み込みアカウントがいずれも管理者権限を持たない場合は、ユーティリティを実行するために管理者アカウントを作成する必要があります。手順については、「ポータルへのメンバーの追加」の組み込みポータル アカウント セクションをご参照ください。
- 現在アイテムを所有しているメンバーのユーザー名およびアイテムの所有権の移動先のメンバーのユーザー名を含むテキスト ファイルを作成します。各ユーザー名は、パイプ (|) を使用して区切ります。各行には、2 つのユーザー名を含める必要があります。最初の名前は現在の所有者を示し、2 番目の名前は新しい所有者を示します。
sarah|robert james|qing nichole|jose alex|david
注意:
メンバーのユーザー名を指定します。メンバーのフル ネームを使用しないでください。メンバーのフル ネームを使用した入力は、ツールによってすべて無視されます。また、テキスト ファイル内に入力するユーザー名の大文字と小文字を、ポータル内に保存されているユーザー名と同じにする必要があることにも注意してください。保存されているユーザー名の大文字と小文字を確認するために、ListUsers コマンド ライン ユーティリティを実行するか、ポータル Web サイトの [組織] ページを参照します。
- テキスト ファイルを保存します。
- ツールの入力としてこのテキスト ファイルを指定して TransferOwnership コマンド ライン ツールを実行します。
次の例では、ownershiptotransfer.txt という名前のファイルを指定して TransferOwnership コマンドを実行しています。
./TransferOwnership.sh --file /data/scripts/ownershiptotransfer.txt.
ヒント:
コマンド ライン オプションとファイル名の大文字小文字を正しく使用してください。