Skip To Content

可用性の高い Web GIS の構成

Web GIS 配置の可用性を高めるには、個々のコンポーネントの可用性を高めるよう構成します。各コンポーネントは、構成のコンピューターに障害が発生したり、アクセスできなくなったときの再配布やフェイルオーバーを管理します。ロード バランサー、ファイル サーバー、ソース データベースなどの一部の Web GIS コンポーネントで可用性を高めるには、サードパーティのツールを使用する必要があります。次のセクションに、Web GIS 配置の ArcGIS コンポーネントの可用性を高める手順へのリンクを示します。

可用性の高い GIS サーバーの構成

可用性の高い Web GIS サーバーを構成する方法は、GIS サーバーのサイトが単一のコンピューターで構成されるか、複数のコンピューターで構成されるかによって異なります。詳細については、ArcGIS Server の以下のトピックをご参照ください。

可用性の高い ArcGIS Server サイトを Portal for ArcGIS とフェデレートする場合、[管理 URL] は、サーバーの 1 つが利用できないときでもポータルがサイト内のすべてのサーバーとの通信に使用できる URL (ArcGIS Web Adaptor の URL またはロード バランサーの URL) に設定してください。ArcGIS Web Adaptor の URL を使用してフェデレートする前に、ArcGIS Web Adaptor を通じた管理者アクセスを有効化する必要があります。

また、ArcGIS Web Adaptor またはロード バランサーの URL を使用すると、ArcGIS Server Manager への接続方法にも影響があるので注意してください。たとえば、ArcGIS Web Adaptor またはロード バランサーの URL を使用してフェデレートする場合、ArcGIS Server Manager に接続するには、ArcGIS Web Adaptor またはロード バランサーを使用する必要があります。ArcGIS Server Manager のデフォルトの URL である http://gisserver.domain.com:6080/arcgis/manager または https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/manager は使用できません。

可用性の高いデータ ストアの構成

ホスト フィーチャ レイヤーおよびホスト シーン レイヤーのキャッシュの可用性を高めるには、ArcGIS Data Store をインストールして、プライマリとスタンバイのリレーショナルおよびタイル キャッシュ データ ストアを構成します。スタンバイ データ ストアを追加すると、以下のいずれかの状況になった場合にスタンバイがアクティブになります。

  • プライマリ データ ストアのサービスが停止した場合。ArcGIS Data Store は、プライマリ コンピューター上でデータ ストアを再開しようとします。サービスを再開できない場合、データ ストアはスタンバイにフェイルオーバーします。
  • プライマリの Web アプリが動作を停止し、プライマリ コンピューター上でその Web アプリを再起動しようとした場合。再起動できないことはまれですが、その場合はデータ ストアがスタンバイ コンピューターにフェイルオーバーします。
  • プライマリ コンピューターが使用不能になった場合。この状況は、コンピューターが強制終了した、電源プラグが抜けた、ネットワーク接続が切れた、コンピューターが故意にオフラインにされたなどの場合に発生します。ArcGIS Data Store は、プライマリ コンピューターへの接続を 5 回試行します。5 回試行しても接続できない場合、データ ストアがスタンバイにフェイルオーバーします。

詳細と手順については、「スタンバイ コンピューターの追加」をご参照ください。

可用性の高いポータルの構成

ポータルの可用性を高めるには、ネットワーク ロード バランサーからアクセスされるプライマリ ポータルとセカンダリ ポータルを構成し、可用性の高いファイル サーバーに共有ポータル コンテンツ ディレクトリを配置します。詳細と手順については、「可用性の高いポータルの構成」をご参照ください。

可用性の高いソース データの構成

GIS サーバーのデータは、さまざまなソースから配布されます。Web GIS の Web サーバーにフォルダーやデータベースを登録している場合は、そのソース データを可用性のニーズに対応できる方法や場所に保存する必要があります。フォルダーのファイル ソースについては、可用性の高いファイル サーバーに保存します。データベースについては、データベース管理システムの技術を使用し、高い可用性を確保します。