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フィーチャ レイヤー データをコピーとして共有する方法について

ArcGIS Enterprise 10.5.1 では、データをコピーするオプションを使用して、ホスト フィーチャ レイヤー アイテムまたはフェデレーション フィーチャ レイヤー アイテムを共有できます。 データをコピーしてフィーチャ レイヤーを共有する場合は、コラボレーション参加者に対して新しいアイテムが作成され、コピーされたデータを使用してコラボレーション参加者のフィーチャ レイヤーが公開されます。元のフィーチャ レイヤーの所有者は、そのフィーチャ レイヤーを編集し、一定の間隔で変更内容を参加者と同期させることができます。この方法を使用するには、コラボレーション ワークスペース内で同期間隔を設定し、共有しているホスト フィーチャ レイヤーまたはフェデレーション フィーチャ レイヤーに対して同期を有効にする必要があります。

フィーチャ レイヤーを送信側組織のワークスペースで共有するときに、同期が有効化されていない場合、データはコピーされません。受信側の組織で作成されたフィーチャ レイヤーは、送信側の組織内のデータを参照します。フィーチャ レイヤーをコピーとして共有するには、そのフィーチャ レイヤーをワークスペースから共有解除して、同期を有効化し、再び共有します。

コピーとして共有できるフィーチャ レイヤー タイプ

次のタイプのフィーチャ レイヤーでは、データをコピーとして共有できます。

前提条件

以下のすべてを満たす場合、フィーチャ レイヤーをコピーとして共有するためのオプションが表示されます。

  • コラボレーション ホストが ArcGIS Online 組織である。
  • コラボレーション ゲストが ArcGIS Enterprise 10.5.1 を使用しており、[コンテンツの送信] または [コンテンツの送受信] へのアクセス権を所有している。
  • コラボレーション ゲストが ArcGIS Enterprise の基本配置の仕様に準拠している。
  • 公開プロセスの実行中またはサービスが公開された後にフィーチャ レイヤーの同期が有効になっている。
    • フェデレーション サーバーに公開されたフィーチャ レイヤーの同期を有効にするには、エンタープライズ ジオデータベース内でデータを適切に準備する必要があります。バージョン対応登録されていないデータとバージョン対応登録されているデータについては、必要なデータの準備手順をご参照ください。

注意:

フィーチャ レイヤーをコピーとして共有するオプションは、2 つの ArcGIS Enterprise 組織間のコラボレーションに対応していません。

コピーされたフィーチャ レイヤーのプロパティ

コラボレーション参加者が受信した時点でのコピーされたフィーチャ レイヤーには、次のプロパティと動作が適用されます。

読み取り専用

同期は一方向のみであるため、コラボレーションで受信されたフィーチャ レイヤーに対する編集は無効化されます。編集内容は、送信側組織から参加者にのみ、同期されます。このため、参加組織のレイヤーに対する編集を有効化しないこと、また、それらのフィーチャ レイヤーから編集可能なビューを作成して参加組織内のワークフローの編集をサポートしないこと (参加者が ArcGIS Online 組織である場合) をお勧めします。ホスト組織内および参加組織内で同じフィーチャに対して行われた編集は、同期中に参加組織のレイヤー内で上書きされます。

編集情報の記録

フィーチャ レイヤーを参加組織に送信する前に、フィーチャ レイヤーに関する編集情報の記録を有効化します。最初にデータが受信側組織にコピーされるときに、編集情報の記録の値がリセットされます。編集情報の記録の日付は、UTC で現在のタイムスタンプに設定され、作成者と編集者は公開元のユーザーに設定されます。 日付、作成者、および編集者の値は、受信側組織内でいつ誰がレイヤーを作成したかを反映するため、リセットされます。同期中に、送信側組織での編集情報の記録の日付が維持されます。このため、データが共有されたときから、送信側組織で編集が行われた日付が、受信側組織のレイヤーに反映されます。受信側組織に同期された挿入操作および更新操作の作成者と編集者の値は、フィーチャ レイヤーがコピーされたときから、公開元のユーザーに設定されます。

送信側組織の一部のフィーチャ レイヤーに対して編集情報の記録を有効化し、他のフィーチャ レイヤーの編集情報の記録を無効化したままにすることができます。 編集情報の記録が受信側組織でどのように適用されるかは、次のように、送信するフィーチャ レイヤーのタイプ、および ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online のいずれから送信するかによって決まります。

  • 複数のホスト フィーチャ レイヤーを送信し、一部のホスト フィーチャ レイヤーの編集情報の記録が有効化され、その他は無効化されている場合、受信側組織で作成されたすべてのホスト フィーチャ レイヤーの編集情報の記録が有効化されます。これは、ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online にコラボレーションする場合に当てはまります。
  • ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise にコラボレーションする際に、編集情報の記録が有効になっている場合は、ArcGIS OnlineArcGIS Enterprise のすべてのフィーチャ レイヤーの編集情報の記録が有効になります。
フィーチャ サービスが複数のレイヤーで構成されており、1 つのレイヤーの編集情報の記録が ArcGIS Online でのみ有効になっている場合は、同期の実行中に、現在のタイムスタンプと公開元のユーザーに基づいて編集情報の記録の値が設定されます。

フィーチャ レイヤーをコラボレーションに追加した後で編集情報の記録を有効にすると、受信側組織のレイヤーで編集情報の記録が無効になります。

レイヤーを共有解除してから、送信側組織のワークスペースで共有すると、そのレイヤーが受信側組織のワークスペースにもう一度コピーされ、編集情報の記録が有効になります。

アクセス制御設定は受信側組織で維持されますが、すべてのフィーチャは受信側組織の公開元のユーザーが所有しているため、結果が生成されません。

削除の防止

レイヤー アイテムをコラボレーションでコピーとして ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online に共有する場合、受信側の ArcGIS Online 組織は、共有されているレイヤーに対して削除の防止を有効化できます。その後、それらのレイヤーを共有解除すると、レイヤーは ArcGIS Online 組織に残ります。ただし、共有解除されたレイヤーに対して ArcGIS Enterprise ポータルで行った編集は、ArcGIS Online 組織のレイヤーと同期されなくなります。

ヒント:

レイヤーの同期を元に戻す場合、受信側の ArcGIS Online 組織は、削除の防止を無効にしてからレイヤーを削除する必要があります。その後、レイヤーをコピーとして ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online 組織に再共有することができます。

スキーマの変更

送信側組織または受信側組織のいずれかで、フィーチャ レイヤーのスキーマを変更した場合、ワークスペースが同期されたときに、それらの変更内容は適用されません。スキーマの変更の例には、フィールドの追加または削除、フィーチャ レイヤー内のレイヤーの追加または削除、添付ファイルの有効化または無効化などがあります。 ワークスペースの同期操作には、フィーチャ レイヤーがワークスペースで共有された時点で有効になっていたレイヤーまたはテーブルに対する編集 (挿入、更新、および削除の操作) だけが含まれます。スキーマに差異がある場合は、同期の実行中に、スキーマの一致した部分に編集内容が適用されます。たとえば、フィールドを送信側組織に追加した場合、その新しいフィールドは、同期中に編集内容が受信側組織のコピーに適用されるときに無視されます。スキーマの変更を受信側組織に送信するには、送信側組織のワークスペースでのレイヤーの共有を解除してから再共有します。

時間設定

時間設定が有効化されているフィーチャ レイヤーをコピーする場合、受信側組織のコピーされたフィーチャ レイヤーに対して、時間は有効化されません。

バージョン対応登録されたデータ

送信側の組織のフィーチャ レイヤーのデータがバージョン対応登録されたエンタープライズ ジオデータベース内のデータである場合、公開されたバージョンに加えられた編集は、ワークスペースが同期された時点で送信されます。