[フィーチャの結合] ツールは、空間および属性リレーションシップに基づいて、一方のレイヤーまたはテーブルから他方のレイヤーまたはテーブルに属性を転送します。必要に応じて、結合されたフィーチャの統計情報も計算できます。
ワークフロー図
例
あるアナリストは都市全体の犯罪データを持っています。これらの犯罪の影響を解析および調査するために、アナリストは犯罪の発生場所と都市のさまざまな管轄区域 (学区、警察の巡回区域、近隣地区など) との関係を理解する必要があります。[フィーチャの結合] ツールを使用することで、場所に関する詳細情報を各犯罪に紐付けて、さまざまな管轄区域への影響を詳細に調査および解析できます。
ヒント:
ポータルが Living Atlas コンテンツを使用するように構成されている場合は、人口データを含む州および郡の Living Atlas レイヤーを使用して、人口データを犯罪データに結合させることができます。
使用に関する注意
[フィーチャの結合] ツールは、一方のレイヤーから他方のレイヤーに情報を移したり追加できるように設計されています。転送される情報は、定義された空間リレーションシップのタイプに基づいているか、2 つのデータセット間で共有されている共通の属性に基づいています。
ヒント:
組織サイトの構成によって、Esri Living Atlas 解析レイヤーか、解析に必要な情報を含むカスタム解析レイヤーのいずれかにアクセスできます。[ターゲット レイヤーに結合するレイヤーの選択] パラメーターのドロップダウン矢印をクリックして、結合レイヤーとして使用する解析レイヤーを選択します。
フィーチャを結合する際は、空間リレーションシップ、属性リレーションシップ、またはこれら 2 つの組み合わせに基づいてフィーチャを結合できます。
オプション | 説明 |
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[空間リレーションシップの選択] | フィーチャが互いに結合しているかどうかを判断する空間リレーションシップ。使用可能なリレーションシップは、結合されるレイヤーのジオメトリのタイプ (ポイント、ライン、エリア) によって決まります。使用可能な空間リレーションシップを次に示します。
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[照合するフィールドの選択] | フィーチャが互いに結合しているかどうかを判断する属性リレーションシップ。フィーチャは、結合レイヤーのフィールド値がターゲット レイヤーのフィールド値に等しい場合に一致します。 |
結合レイヤーの複数のフィーチャがターゲット レイヤーに対して同じリレーションシップを持っていることが判明した場合に、ターゲット レイヤーと結合レイヤーの結合をどのように処理するかを決定します。次の 2 つの結合方法の中から選択できます。
- 1 対 1 の結合 - このオプションを選択すると、結合レイヤー内で最初に一致するフィーチャがターゲット レイヤー内で最初に一致するフィーチャに結合されます。必要に応じて、統計情報を追加すると、ターゲット レイヤー内のフィーチャごとに、一致する結合後のフィーチャが集計されます。デフォルトでは、結合後のフィーチャの個数が加算されます。
- 1 対多の結合 - このオプションを選択すると、一致するフィーチャがすべてターゲット レイヤーに結合されます。結果レイヤーには、ターゲット フィーチャの複数レコードが含まれます。
[現在のマップ範囲を使用] がオンの場合、現在のマップ範囲に表示されるフィーチャだけが解析されます。オフの場合、ターゲット レイヤーと結合レイヤーのすべてのフィーチャが、現在のマップ範囲内になくても解析されます。
制限事項
[1 対 1 の結合] 操作が指定されている場合のみ、要約統計量が計算されます。
[フィーチャの結合] ツールの詳細
方程式
標準偏差は、次の方程式を使用して計算されます。
計算
[1 対 1 の結合] 操作で使用されている指定の空間または属性リレーションシップを満たしているフィーチャに限り、統計情報が計算されます。数値統計情報と文字列統計情報を計算できます。デフォルトでは、[Count] だけが計算されます。上記のテーブルでは、[Type] フィールドの [Apartments] の値に関して、[Occupants] フィールドで数値統計情報が計算され、[Building_Name] フィールドで文字列統計情報が計算されています。
数値の統計情報 | タイプがアパートの入室者の結果 |
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個数 | 次の個数:
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合計 |
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最小 | 次のうちの最小値:
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最大 | 次のうちの最大値:
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平均 |
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標準偏差 |
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注意:
個数統計情報では、NULL 以外の値の数が算出されます。[0, 1, 10, 5, null, 6] = 5 の個数。
類似のツール
[フィーチャの結合] を使用して、空間および属性リレーションシップに基づき、一方のレイヤーまたはテーブルから他方のレイヤーまたはテーブルに属性を転送します。これ以外にも、少しだけ異なる同種の問題を解決する際に役立つツールがあります。
マップ ビューアーの解析ツール
[レイヤーへの情報付加] ツールを使用して、ポイント、ライン、またはエリア データの位置情報に関連付けられた人々、場所、およびビジネスに関する人口統計データと景観データを提供します。
ArcGIS Desktop 解析ツール
[フィーチャの結合] では、[空間結合] ツール、[テーブルの結合] ツール、および [要約統計量] ツールの機能を実行できます。