ArcGIS Data Store 10.6.1 は、主に品質が改善されたリリースです。詳細については、「10.6.1 で対処された問題一覧」をご参照ください。以下では、10.6.1 のその他の変更について説明します。
リレーショナル データ ストア用の複数のバックアップ場所を構成するオプションを選択できるようになりました。デフォルトのバックアップ場所は共有ファイル ディレクトリである必要がありますが、追加のバックアップ場所 (別の共有ファイル ディレクトリ、Amazon Simple Storage Service [S3] バケット、または Microsoft Azure Blob Storage コンテナー) を登録して、backupdatastore ユーティリティを使用した完全な手動バックアップを実行するときに使用できます。
ArcGIS Enterprise 10.6.1 以降、ポータルのホスティング サーバーでリレーショナル ArcGIS Data Store を使用する必要があります。10.6.1 よりも前に、エンタープライズ ジオデータベースをホスティング サーバーの管理されたデータベースとして使用していた場合、配置内の Portal for ArcGIS および ArcGIS Server サイトをアップグレードしてから、リレーショナル データ ストアを使用するように変更します。
ArcGIS Data Store 10.6
ArcGIS Data Store 10.6 に、以下の新機能が追加されました。
- アップグレード手順が変更されました。最初にすべてのコンピューターに ArcGIS Data Store をインストールしてから構成すると、同時に複数のコンピューターを構成できます。データ ストア構成ウィザードまたは configuredatastore ユーティリティを使用して実行できます。
- ビッグ データ ストア バックアップの複数の出力場所 (Amazon Simple Storage Service (S3) バケット、Microsoft Azure Blob Storage コンテナーなど) を構成できます。
- タイル キャッシュ データ ストアを使用する場合は、enablessl ユーティリティで新しい changedbproperties パラメーターを使用して、ホスティング サーバーとタイル キャッシュ データ ストア間の HTTP 通信を有効にすることができます。タイル キャッシュ データ ストアの作成時に HTTP 通信を使用すると、ホスティング サーバー上で SSLv3 セキュリティを有効にする必要がなくなります。これは、ホスティング サーバー コンピューター上のすべての通信に影響を与える設定です。
ArcGIS Data Store 10.6 では、複数の問題も修正されています。修正点の詳細については、「10.6 で修正された問題点のリスト」をご参照ください。