データ シリーズは、チャート上に表示されるデータのセットです。たとえば、ライン、縦棒、横棒、またはエリアを表示するパイ チャートまたはシリアル チャートは、ディスプレイにレンダリングするために、データのシリーズを利用します。シリアル チャートを使用して、複数のシリーズを一度に表示することができます。
シリーズは名前と値のペアの配列であると考えることができます。配列内の名前と値のペアの各インスタンスは、データ ポイントです。各データ ポイントは、チャート上にプロットされたときに形状を持ちます。たとえば、パイ チャートでは、各データ ポイントの形状は扇形 (スライス) です。縦棒を含むシリアル チャートでは、各データ ポイントは縦方向の四角形です。
ダッシュボードのエレメントのデータ ソースはレイヤーであり、各レイヤーは属性の 1 つ以上の列を含んでいます。チャートをプロットするには、レイヤーの基になるデータからシリーズを作成する必要があります。そのための、[グループ化された値]、[フィーチャ]、および [フィールド] という 3 つのオプションがあります。
グループ化された値
[グループ化された値] オプションは、データの集約を利用してシリーズを作成します。シリーズ内の各データ ポイントは、入力レイヤー内のフィールドの個別値を使用して未加工データからカテゴリにグループ化された統計情報のサマリー (総数、合計値、平均値、最小値、最大値、または標準偏差) を表します。総数を除くすべての統計情報のサマリーに対して、統計情報のサマリーを収集するフィールドを指定する必要もあります。以下の例では、未加工データをカテゴリにグループ化するために、Condition フィールドが使用されます。その後、各個別値の総数が計算され、チャート上にプロットされます。
分割
シリアル チャート上で値をカテゴリにグループ化するときに、分割フィールドを指定できます。このシナリオでは、入力データが複数のデータ シリーズに分割されます (つまり、分割フィールド内の個別値ごとに 1 つのシリーズ)。前の例と同じデータを使用して、Condition フィールド内の値に基づいてデータを分類し、次に Corroded フィールドに基づいて複数のシリーズに分割することによって、下に示すようなチャートを生成することができます。
機能
このオプションは最もシンプルであり、チャートを最も速く描画します。各フィーチャまたはデータの行は、シリーズ内のデータ ポイントを表します。統計情報のサマリーを計算する必要はありません。1 つのフィールドが、カテゴリ フィールドまたは名前フィールドとして識別され、別のフィールドが、プロットする値を格納しているフィールドとして識別されます。以下の例では、Region フィールドがカテゴリを表し、Incidents フィールドがプロットする値を表します。
フィールド
このシナリオでは、カテゴリを表すために 1 つ以上の数値フィールドの名前が指定されます。フィールドまたはカテゴリごとに統計情報のサマリーが計算されて、データ ポイントを作成します。以下の例では、CY2017 フィールド、CY2016 フィールド、および CY2015 フィールドがカテゴリを表します。すべての行の合計値がチャート上にプロットされます。