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コンテンツの管理

デフォルトの管理者ロールまたは適切な管理者権限を持つカスタム ロールのユーザーである場合、次のようにポータル内のコンテンツを管理できます。

  • 組織のコンテンツのカテゴリを構成して、組織のメンバーのコンテンツを分類します。
  • 特定の組織のメンバーが所有するアイテムをメンバーのコンテンツ ページから管理します。
  • コンテンツ ページの [組織] タブから、組織内のすべてのアイテムを管理します。
  • コマンド ライン ユーティリティを使用してアイテムの所有権を一括で変更します。

コンテンツの分類

デフォルトの管理者ロールまたはカテゴリの管理権限を持つカスタム ロールのメンバーである場合、ポータル内のコンテンツを整理するために、階層カテゴリを設定できます。カテゴリの構成後、ユーザーと公開者は、他のポータル メンバーが検索や参照時により簡単に必要なコンテンツを検索できるように、ポータル内のアイテムを分類できます。

カテゴリの設定

独自のカスタム カテゴリを作成したり、開始点として ArcGIS の標準カテゴリ セット (ArcGIS Living Atlas of the World で表示されます)、ISO (International Organization for Standardization)、または INSPIRE を使用することができます。

組織のコンテンツのカテゴリは、コンテンツ ページまたは組織の設定の [アイテム] タブから構成できます。次の手順は、組織の設定からカテゴリを構成する方法について説明しています。

  1. ポータルにサイン インします。

    以下の手順を実行するには、デフォルト管理者ロールのメンバーとしてサイン インする必要があります。

  2. サイトの上部にある [組織] をクリックして、[設定] をクリックします。
  3. ページの左側にある [アイテム] をクリックします。
  4. [組織のカテゴリ] の下で、[カテゴリの設定] をクリックします。

    備考:
    カテゴリをすでに構成してある場合は、[カテゴリの構成] をクリックして、必要に応じてカテゴリを追加、名前変更、削除、または順序変更することができます。

  5. 次のいずれかを選択します。
    • [カスタム カテゴリ] - 独自のカテゴリを作成して、組織内のコンテンツを整理します。
    • [ArcGIS カテゴリ] - ArcGIS カテゴリを開始点として使用します。このカテゴリは、カスタマイズすることも変更しないまま使用することもできます。これらのカテゴリは、ArcGIS Living Atlas of the World で表示されます。
    • [ISO カテゴリ] - ISO のトピック カテゴリを開始点として使用します。このカテゴリは、カスタマイズすることも変更しないまま使用することもできます。ISO の発行する 19115 は、地理情報の記述およびカタログ化する方法を提供します。
    • [INSPIRE カテゴリ] - INSPIRE 指令のテーマ カテゴリを開始点として使用します。このカテゴリは、カスタマイズすることも変更しないまま使用することもできます。
  6. これまでの手順で [カスタム カテゴリ] を選択した場合、次のようにカテゴリの階層を作成します。
    1. [カテゴリを追加] ボタン カテゴリを追加 をクリックし、カテゴリの名前を入力して (最大 100 文字)、[追加] をクリックします。
    2. サブカテゴリを作成するには、[サブカテゴリの追加] ボタン サブカテゴリの追加 をクリックし、サブカテゴリの名前を入力して (最大 100 文字)、[追加] をクリックします。
    3. 必要に応じて、その他の上位レベルのカテゴリとサブカテゴリを作成します。
  7. [ArcGIS カテゴリ][ISO カテゴリ]、または [INSPIRE カテゴリ] を選択した場合、次のいずれかを実行して、カテゴリの階層を確認または変更します。
    • 必要に応じて、カテゴリの左側にある展開ボタン 展開 と折りたたみボタン 折りたたみ を使用して、カテゴリ ツリーのカテゴリを展開および折りたたみます。
    • カテゴリまたはサブカテゴリを追加するには、[カテゴリを追加] ボタン カテゴリを追加 または [サブカテゴリの追加] ボタン サブカテゴリの追加 をクリックし、カテゴリまたはサブカテゴリの名前を入力して (最大 100 文字)、[追加] をクリックします。
  8. 必要に応じて、次のいずれかを実行して、カテゴリにその他の変更を加えます。
    • カテゴリまたはサブカテゴリの名前を変更するには、名前を変更するカテゴリまたはサブカテゴリの [カテゴリの編集] ボタン カテゴリの編集 をクリックし、新しい名前を入力して (最大 100 文字)、[更新] をクリックします。
    • カテゴリまたはサブカテゴリを削除するには、削除するカテゴリまたはサブカテゴリの [カテゴリの削除] ボタン カテゴリの削除 をクリックします。
    • 階層内で同じレベルのカテゴリの順序を変更するには、カテゴリの左側にある展開ボタン 展開 または折りたたみボタン 折りたたみ の上にカーソルを移動して、カテゴリを別の場所にドラッグします。
  9. カテゴリの設定が完了したら、[保存] をクリックします。
  10. 備考:

    カテゴリの階層は、最大 3 レベルまで作成できます。また、カテゴリとサブカテゴリは、合計で最大 200 個作成できます。効率のために、アイテムをカテゴリに割り当てる前に、包括的で完全なカテゴリの階層と命名体系を作成することをお勧めします。

アイテムの分類

組織のカテゴリを構成したら、管理者とコンテンツを更新する権限を持つユーザーは、組織内のアイテムを分類できます。 コンテンツを分類すると、組織のメンバーが必要なコンテンツを見つけやすくなります。

  1. 組織サイトにサイン インしていることと、コンテンツを更新する権限を持っていることを確認します。
  2. サイトの上部にある [コンテンツ] をクリックして、[組織] タブをクリックします。
    備考:

    組織のメンバーは、所有するアイテムをコンテンツ ページの [マイ コンテンツ] タブから分類できます。

  3. 分類する 1 つ以上のアイテムを選択して、[分類] をクリックします。
  4. 次のいずれかを実行します。
    • すべての選択したアイテムを一度に分類するには、必要に応じて左側にあるチェックボックスをオンにして、カテゴリとサブカテゴリを選択します。各アイテム カードが更新され、選択したカテゴリが表示されます。
      備考:

      サブカテゴリを選択すると、階層の上位にある関連するすべてのカテゴリとサブカテゴリが自動的に選択されます。一方、カテゴリを選択しても、そのサブカテゴリは自動的には選択されません。

    • アイテムを個別に分類するには、アイテム カードで [カテゴリの割り当て] をクリックして、目的のカテゴリを選択します。最大 20 のカテゴリを各アイテムに割り当てることができます。また、[カテゴリのフィルター処理] ボックスを使用して、オプションを絞り込むこともできます。
    • 特定のカテゴリまたはサブカテゴリからすべての選択したアイテムを削除するには、左側にあるチェックボックスをオフにして、該当するカテゴリまたはサブカテゴリの選択を解除します。削除したカテゴリを反映して、各アイテム カードが更新されます。
      備考:

      カテゴリおよびサブカテゴリの選択を解除すると、次のようになります。

      • カテゴリまたはサブカテゴリの選択を解除すると、関連するすべてのサブカテゴリの選択も自動的に解除されます。
      • サブカテゴリの選択を解除するとき、同じレベルにある他のサブカテゴリが選択されていない場合は、その上位のカテゴリと下位のサブカテゴリの選択も解除されます。

    • カテゴリからアイテムを個別に削除するには、関連するアイテム カードのカテゴリの横にある [x] をクリックします。
  5. アイテムの分類が完了したら、[保存] をクリックします。

    アイテムが指定したカテゴリに整理されます。

    備考:

    アイテムを分類するときは、アイテムが適切なグループ化によって想定どおりに表示および検索されるように、最も限定的で関連性が高いカテゴリを選択することをお勧めします。たとえば、Web マップを分類するには、[マップ] ではなく、[マップ] > [Web マップ] を選択します。

特定のメンバーのアイテムの管理

ポータル Web サイトを使用して、ポータル メンバーが所有するコンテンツを管理し、個々のアイテムの所有権を変更することができます。

  1. 組織サイトにサイン インしていることと、他のメンバーが所有するアイテムを管理する権限を持っていることを確認します。
  2. サイトの上部にある [組織] をクリックします。
  3. [アクション] アクション をクリックして、管理するアイテムに属するメンバーの行内の [アイテムの管理] をクリックします。

    メンバーの [マイ コンテンツ] ページが開きます。

  4. アイテムのタイトルをクリックすると、アイテムの詳細ページが開きます。ここで、「アイテムの詳細」で説明したアクションのいずれかを実行するオプションが表示されます。アイテムの所有者を変更できるのは、管理者か、所有権を再割り当てする権限を持つカスタム ロールのメンバーのみです。
    1. アイテムの所有権を再割り当てするには、[概要] タブをクリックします。
    2. [所有者の変更] をクリックします。
    3. アイテムの新しい所有者を選択し、アイテムを保存するフォルダーを新しい所有者の [マイ コンテンツ] ページで指定します。

組織のアイテムの管理

デフォルトの管理者ロール、またはコンテンツの所有権の更新、削除、変更権限を持つカスタム ロールのメンバーであれば、コンテンツ ページの [組織] タブから、すべての組織メンバーが所有するアイテムを管理できます。たとえば、個々のアイテムの詳細を編集したり、アイテムの所有者を変更したり、アイテムを削除したりできます。

  1. ポータルにサイン インし、サイト上部の [コンテンツ] をクリックします。
  2. [組織] タブをクリックします。
  3. 必要に応じて、フィルター、並べ替えオプション、検索機能を使用して、管理するアイテムを探します。
  4. 説明を変更したり [削除の防止] を有効化するなど、特定のアイテムのプロパティと設定を編集するには、アイテムのタイトルをクリックして、アイテム ページ[概要][設定] タブで変更を加えます。
  5. アイテムをまとめて管理するには、[テーブル] ボタンをクリックし、管理する各アイテムの左側にあるチェックボックスをオンにして、次のいずれかを実行します。
    • アイテムを組織で構成されているカテゴリに整理するには、[分類] をクリックして、手順に従いアイテムを分類します。
    • アイテムを別の所有者に再割り当てするには、[所有者の変更] をクリックし、新しい所有者とフォルダーを選択して、[所有者の変更] をクリックします。
      ヒント:

      複数のホスト レイヤーの所有権を一度に変更すると、レイヤーの作成元のファイルと、プライマリ レイヤーの依存するファイルの所有権が変更されます。ページを更新し、残りのアイテムの所有権の再割り当てを続行します。

    • アイテムをポータルから削除するには、[削除] をクリックします。
      備考:

      ホスト タイル レイヤーとその公開元のタイル パッケージ間、ホスト フィーチャ レイヤー ビューとその作成元のホスト フィーチャ レイヤー間など、一部のアイテム間には依存関係が存在します。依存関係にあるアイテムを削除してから、その作成元のアイテムを削除する必要があります。

コマンド ライン ユーティリティを使用した一括でのアイテムの所有権の変更

コマンド ライン ユーティリティを使用してアイテムの所有権をまとめて変更する方法は、複数のメンバーのアイテムの所有権をポータル内の他のメンバーに一度に移動する必要がある場合に適しています。メンバーを削除しようとする場合に、アイテムの所有権の移動が必要になることがあります。メンバーがコンテンツまたはグループを所有している場合、そのメンバーを削除することはできません。

メンバーのアイテムの所有権をまとめて移動するには、ソフトウェアとともにインストールされている TransferOwnership コマンド ライン ユーティリティを使用します。このツールは、<Portal for ArcGIS installation location>\tools\accountmanagement ディレクトリに格納されています。このツールは、テキスト ファイルを入力ファイルとして使用しており、Portal for ArcGIS がインストールされているコンピューター上で実行する必要があります。

備考:

ユーティリティを実行できるのは、組み込みの管理者アカウントのみです。エンタープライズ管理者アカウントは使用できません。使用できる組み込みアカウントは、ポータルを構成したときに設定した初期管理者アカウント、もしくはデフォルトの管理者ロールに追加された別の組み込みアカウントのどちらかです。初期管理者アカウントを削除し、他の組み込みアカウントがいずれも管理者権限を持たない場合は、ユーティリティを実行するために管理者アカウントを作成する必要があります。手順については、「ポータルへのメンバーの追加」の組み込みポータル アカウント セクションをご参照ください。

  1. 現在アイテムを所有しているメンバーのユーザー名およびアイテムの所有権の移動先のメンバーのユーザー名を含むテキスト ファイルを作成します。各ユーザー名は、パイプ (|) を使用して区切ります。各行には、2 つのユーザー名を含める必要があります。最初の名前は現在の所有者を示し、2 番目の名前は新しい所有者を示します。

    sarah|robert
    james|qing
    nichole|jose
    alex|david

    備考:

    メンバーのユーザー名を指定します。メンバーのフル ネームを使用しないでください。メンバーのフル ネームを使用した入力は、ツールによってすべて無視されます。また、テキスト ファイル内に入力するユーザー名の大文字と小文字を、ポータル内に保存されているユーザー名と同じにする必要があることにも注意してください。ユーザー名の保存方法を確認するために、ListUsers コマンド ライン ユーティリティを実行するか、ポータル Web サイトの [組織] ページを参照します。

  2. テキスト ファイルを保存します。
  3. ツールの入力としてこのテキスト ファイルを指定して TransferOwnership コマンド ライン ツールを実行します。

    次の例では、ownershiptotransfer.txt という名前のファイルを指定して TransferOwnership コマンドを実行しています。

    TransferOwnership --file c:\scripts\ownershiptotransfer.txt.

    ヒント:

    コマンド ライン オプションとファイル名の大文字小文字を正しく使用してください。