概説
ArcGIS Enterprise 参加者と ArcGIS Online 組織を含むコラボレーションを設定する場合は、次の点に注意する必要があります。
- ArcGIS Online 組織をコラボレーションのホストにする必要があります。
- ArcGIS Enterprise 配置は一度に 1 つの ArcGIS Online 組織とのみ共同作業できます。
- ArcGIS Enterprise の参加者は、バージョン 10.5.1 以降の必要があります。
- ArcGIS Enterprise と ArcGIS Online の間のコラボレーションでは、ArcGIS Enterprise ポータルによってすべての通信が開始されます。この通信を可能にするため、ネットワークのファイアウォール ルールは、ポート 443 を経由したアウトバウンド通信をサポートする必要があります。
- コンテンツは、アイテム タイプに応じて、参照またはコピーとして共有できます。たとえば、次のアイテムはコピーとして共有できます。
- Web マップ
- 構成可能なアプリ テンプレート
- Web AppBuilder アプリ
- フィーチャ レイヤー (データをコピーとして共有するための詳細な前提条件については、「フィーチャ レイヤー データのコピーとしての共有」をご参照ください。)
次のアイテムは、参照として共有できます。
- フィーチャ レイヤー
- URL が参照する Web アプリ
- ArcGIS Server サービス アイテム
コラボレーションの作成には、複数の管理者 (参加者ごとに 1 人の管理者) が必要となります。複数の ArcGIS Enterprise 配置または 1 つの ArcGIS Online 組織の管理者には、コラボレーションの設定時にいくつかの役割が課せられることがあります。すべての参加者の管理者でない場合は、他の各参加者の管理者と協力し合いながら、コラボレーションの設定を行う必要があります。
ArcGIS Online 組織を含むコラボレーションを作成する場合は、必ずその組織をコラボレーションのホストにしなければなりません。ここで言うホストとは、コラボレーション全体とそのコラボレーションに含まれるワークスペースを管理する参加者を意味します。ゲストは、参加しているワークスペースのアクセス モードに応じて、ホストにコンテンツを送信するか、ホストからコンテンツを受信するか、その両方を行います。ワークスペースやアクセス モードなどの重要な概念と用語については、「コラボレーションに関する主要概念」をご参照ください。
コラボレーションの基本操作
- 「コラボレーションの作成」の記載内容に従って、ArcGIS Online 組織でコラボレーションを作成します。これには、コラボレーションの作成の一部として生成された招待ファイルを各ゲストの管理者に送信して、ArcGIS Enterprise ゲストにコラボレーションへの加入を要請する操作も含まれます。
- 各ゲストの管理者は、招待を受け取った後、「コラボレーションに加入」に記載されたワークフローに従って、招待を受理する必要があります。これには、招待を受理する操作だけでなく、生成された応答をホスト ArcGIS Online 組織の管理者に返信する操作も含まれます。
- ホスト ArcGIS Online 組織の管理者は、ゲスト管理者からの応答を受け取った後、「コラボレーションの作成」に記載されたワークフローに従ってその応答をインポートすることで、ゲスト参加者を承認する必要があります。
これで、コラボレーションの作成が完了し、ホスト参加者とゲスト参加者の間に信頼関係が構築されました。
コラボレーションを設定し、目的のワークスペースを定義したら、「コラボレーショングループでのコンテンツの共有」の記載内容に従って、参加者間でのアイテムの共有を開始することができます。