サポートされているアイテム タイプをコラボレーションに含まれる参加者間で共有することができます。次のアイテム タイプがあります。
コンテンツが参加者と共有されている場合、参加者の管理者のフォルダーの下に新しいフォルダーが作成されます。このフォルダーは、コンテンツのインポートとアイテムの格納に使用されます。この後、これらのコンテンツとアイテムは、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループで共有されます。フォルダー名は、コラボレーション名に基づいて指定されます。
備考:
ArcGIS Enterprise 10.6.1 時点では、Web アプリは、送信側以上のバージョンの ArcGIS Enterprise を使用するコラボレーション参加者と共有できます。Web アプリは、ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online に共有できますが、ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise への共有は行えません。
アイテムの共有方法を変更する場合は、必ず、関連するアイテムの共有設定も変更してください。たとえば、これまで [すべてのユーザー] と共有していた Web マップを組織で共有するように変更した場合は、それに応じて、Web マップに含まれるすべての操作レイヤーの設定も変更する必要があります。
Web アプリの共有
Web アプリをコラボレーションの参加者間で共有するには、以下の方法があります。
構成可能なアプリケーション テンプレート
構成可能なアプリケーション テンプレートをコラボレーションの参加者間で共有すると、対応する Web アプリ アイテムがコラボレーションに作成されます。組織の共有可能なテーマのプロパティもアプリケーションと共有されます。Web アプリの関連アイテム (Web マップ、ロゴなどの画像、レイヤー、ソース データなど) をコラボレーション グループと共有する必要があります。関連アイテムを共有することで、コラボレーションの参加者が Web アプリのコピーと、アプリケーションが使用するアイテムのコピーを受け取ることができます。ワークスペースの設定に基づいて、Web アプリのフィーチャ レイヤーが共有されます。アプリケーションに含まれるユーティティリティ リソース (ジオコーディング、印刷、ジオエンリッチメント サービスなど) が更新され、出力先 URL の対応ユーティリティ サービスを使用するようになります。
Web AppBuilder アプリ
Web AppBuilder アプリをコラボレーションの参加者間で共有すると、対応する Web アプリ アイテムがコラボレーションに作成されます。組織の共有可能なテーマのプロパティもアプリケーションと共有されます。Web アプリの関連アイテム (Web マップ、ロゴなどの画像、レイヤー、ソース データなど) をコラボレーション グループと共有する必要があります。関連アイテムを共有することで、コラボレーションの参加者が Web アプリのコピーと、アプリケーションが使用するアイテムのコピーを受け取ることができます。アプリケーションに含まれるユーティティリティ リソース (ジオコーディング、印刷、ジオエンリッチメント サービスなど) が更新され、受信側のポータルの対応ユーティリティ サービスを使用するようになります。
Web AppBuilder for ArcGIS では、すぐに使用可能なウィジェットやカスタム ウィジェットを使い、2D Web アプリケーションや 3D Web アプリケーションをカスタマイズして構築できます。共有した Web AppBuilder アプリの受信者には、対応するコードをダウンロードするか、あるいはアプリケーション テンプレートをポータルに作成するかの選択肢があります。
備考:
カスタム ウィジェットは、コラボレーションを介して共有することができません。これには、アイテム タイプが AppBuilder Extension のすべての登録済みウィジェット アイテムが含まれます。
URL が参照するその他の Web アプリ
URL を指定すると、既存のアプリケーションをアイテムとしてポータルに追加できます。ポータルは既存の URL からアプリケーションを参照します。受信する参加者に、アプリケーションにアクセスする権限が与えられていることを確認する必要があります。
マップの共有
ホスト レイヤーを含む Web マップをコラボレーション参加者と共有する場合は、対応する Web マップ アイテムがコラボレーション内に作成されます。Web マップ内のホスト レイヤーとこれらのレイヤーの作成元となったソース データの関連アイテムもコラボレーショングループで共有する必要があります。たとえば、シェープファイルから公開されたホスト フィーチャ レイヤーを含む Web マップを共有する場合は、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループでホスト フィーチャ レイヤーとシェープファイルを共有します。これにより、コラボレーション参加者は Web マップのコピー、ホスト フィーチャ レイヤーのコピー、元のシェープファイルのコピーを受信します。
シーンの共有
Web シーンを共有すると、Web シーンに含まれるフィーチャ レイヤーは、コラボレーション グループがコピーとして共有するよう構成されている限り、コピーとして共有されます。
レイヤーとビューの共有
コラボレーションでホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーを参照として共有できます。この操作により、元のポータルのライブ レイヤーを参照する受信側のポータルに新しいアイテムが作成されます。
または、ホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーのコピーを他のコラボレーション参加者と共有できます。この操作により、データがコピーされ、受信側のポータルに新しいホスト フィーチャ レイヤーが作成されます。元のレイヤーへの編集は、指定した間隔でコピーされたレイヤーと同期されます。
管理者は、コラボレーション ワークスペースを設定または参加する際、レイヤーを参照として共有するか、コピーとして共有するかを選択する必要があります。参照またはコピーとしてフィーチャ レイヤーが共有されている場合、元のポータルの指定したメンバーのみがフィーチャ レイヤーを編集できます。
参照としてのホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーの共有
ホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーを参照として共有すると、コラボレーションの受信側に新しいレイヤー アイテムが作成され、データはコピーされません。受信側のポータルのレイヤー アイテムは、元のフィーチャ レイヤーまたはフィーチャ レイヤー ビューを参照します。参照先のレイヤーにアクセスするには、メンバーは元のポータルへのアクセス権限が付与されているか、そのレイヤーがすべてのユーザーと共有されている必要があります。レイヤーがセキュリティ保護されている場合、共有設定を使用し、共有レイヤーにアクセスできるメンバー ([閲覧者] ユーザー タイプ以上) として、メンバーを元のポータルで認証する必要があります。
コピーとしてのホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーの共有
ホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、およびフェデレーション フィーチャ レイヤーをコピーとして共有できます。レイヤーがコピーとして共有されると、データは受信側のポータルにコピーされ、新しいアイテム (ホスト フィーチャ レイヤー) が公開されます。コピーされたアイテムは、レイヤーのサービス URL が示すとおり、受信側のポータルでホストされます。元のフィーチャ レイヤーの所有者は、そのレイヤーを編集し、同期の間隔を使用して変更内容をすべての参加者と同期させることができます。ゲストはコラボレーション ワークスペースで編集を同期する間隔を選択します。コピーとしてレイヤーを共有するには、ホスト レイヤーまたはビューで同期が有効になっていること、またはフェデレーション レイヤーが適切に構成されていることを確認します。
コンテンツを [送信] するアクセス権が付与されたワークスペースに加入した場合、そのワークスペースのグループに追加したアイテムは、そのワークスペースからコンテンツを [受信] する組織に送信されます。
詳細については、「フィーチャ レイヤーおよびビューをコピーとして共有する方法について」および「同期の状態の表示について」をご参照ください。
ArcGIS Server サービスの共有
ArcGIS Server サービス アイテムがその作成元のポータルで共有されており、コラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループでも共有されている場合、その他の参加者のメンバーは、マップにサービスを追加する際に認証情報の入力を求められます。認証情報の入力を要求されないようにするには、送信側ポータルのサービスを [すべてのユーザー] およびコラボレーション ワークスペースに関連付けられているグループと共有する必要があります。
コラボレーション参加者間で共有されている ArcGIS Server サービスは、参加ポータル内に元のサービスを参照するアイテムとして作成されます。サービスとデータは、各参加ポータルにコピーされません。参加者がフィーチャ サービスを共有する場合、サービスの所有者のみが元のフィーチャ サービスを編集できます。
フィーチャ レイヤーがデータ コピーとして共有された後、それ以降に加えられたスキーマの変更 (添付ファイルの有効化など) は、その他の参加ポータルと同期されません。元のホスト フィーチャ レイヤーの所有権ベースのアクセス制御設定は、コピーされたデータに含まれません。
ファイルの共有
コラボレーション参加者間で共有されている PDF などのファイルにより、コラボレーション参加ポータルに、対応するファイル アイテムが作成されます。ゲスト参加者としてこれらのファイルに加えた変更は、コンテンツがアイテムのソースから同期された場合に上書きされます。アイテムに関連付けられているメタデータの場合も同じです。
モバイル マップ パッケージ (*.mmpk) は、「esri_nav」で所有されていない限り、コラボレーション参加者間で共有できます。
備考:
アイテムのコメントは、コラボレーション参加者間で同期されません。
Insights アイテムの共有
ArcGIS Enterprise 10.7 以降、Insights for ArcGIS のワークブック、ページ、モデル、テーマをコラボレーション参加者間で共有できます。
前提条件
コラボレーションで Insights アイテムを共有するには、次の条件がすべて満たされている必要があります。
- Insights が ArcGIS Enterprise および ArcGIS Online で適切にライセンス許可されている必要があります。ライセンス処理については、「Insights をサポートするためのポータルの構成」で詳しい方法をご確認ください。
- 受信したワークブック、ページ、モデル、テーマを開くには、ArcGIS Enterprise の受信側に Insights がインストールされている必要があります。
- Insights のコンテンツを共有および受信するには、参加者側に Insights 3.2.1 以降のバージョンがインストールされている必要があります。アイテムは、送信側が現在使用しているバージョン以降の Insights バージョンを使用している受信側としか共有できません。
備考:
Insights アイテムを ArcGIS Enterprise から ArcGIS Online に共有することはできますが、Insights アイテムを ArcGIS Online から ArcGIS Enterprise に共有することはできません。Insights ワークブックおよびページ
Insights ワークブックおよびページをコラボレーション参加者間で共有すると、共有アイテムへの読み取り専用アクセス権がコラボレーション参加者に付与されるため、受信側は解析を調査できるようになります。ワークブックをコラボレーションで共有してから元のアイテムに加えた編集はすべて、次回のコラボレーション同期以降に受信側が利用できるようになります。受信側と共有しているページは処理中の編集を受信しません。最新の編集情報を受信側に提供したい場合は、そのページをコラボレーションで再共有する必要があります。
参加者が共有しているワークブックまたはページを表示する場合、Insights ライセンスは必要ありません。ただし、Insights のアイテムまたはコンテンツがセキュリティで保護されている場合、コラボレーション参加者は、共有している元のワークブックまたはページを所有しているメンバーとして送信側の ArcGIS Enterprise ポータルへの認証を行う必要があります。
備考:
Insights でサポートされているリレーショナル データベースから直接追加されたデータがワークブックに含まれている場合、受信側は、リレーショナル データベース接続アイテムへのアクセス権のあるメンバーとして送信側のポータルへの認証を行う必要があります。
ワークブックの共有またはページの共有に関するベスト プラクティスについては、Insights for ArcGIS のドキュメントをご参照ください。
Insights モデル
Insights モデルを共有した場合、参加者はそのモデル内で各自のデータを調査したり解析したりすることができます。モデルをコラボレーション参加者間で共有すると、そのアイテムがコピーされ、各参加者の ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online 組織に追加されます。このような新しいアイテムは Insights アイテムのスナップショットの役割を果たします。つまり、それ以降にワークブックまたはページに加えられた編集は受信者のモデルに反映されません。受信者は、各自のデータとパラメーターで実行されるように共有モデルを再構成することができます。
備考:
受信したモデルを開いて編集するために、受信側の組織のユーザーには、Insights のライセンスが必要です。
モデルの共有に関するベスト プラクティスについては、Insights for ArcGIS のドキュメントをご参照ください。
Insights テーマ
コラボレーション参加者に対して一定の設計基準を維持するために、テーマを共有してモデルに適用することができます。
テーマの共有に関するベスト プラクティスについては、Insights for ArcGIS のドキュメントをご参照ください。