Web サイト検索またはコンテンツ ページのタブの特定検索を使用してアイテムを検索する場合、高度なキーワード検索を実行して、検索結果を絞り込むことができます。 高度なキーワード検索は、Map Viewer (以前は別のベータ版インストールとして利用可能でしたが、現在はポータルに最初からあります) で追加するレイヤーを検索したり、Map Viewer Classic (旧名称 Map Viewer) で追加するレイヤーを検索したり、Scene Viewer で追加するレイヤーを検索したりするときにも使用できます。 高度な検索では、フィールド、範囲検索、ブール型演算子、グループ化を使用できます。 これらについて以下で説明します。
フィールド
Web サイトまたは Map Viewer、Map Viewer Classic もしくは Scene Viewer で、コンテンツまたはグループの検索を実行する場合は、フィールドを指定するか、デフォルトのフィールドを使用できます。 アイテムに関するデフォルトのフィールドは、タイトル、タグ、サマリー、説明、タイプ、およびキーワードです。 グループに関するデフォルトのフィールドは ID、タイトル、説明、サマリー、タグおよび所有者です。 最もマッチ率が高いものが常に返されます。 これらのフィールドの解説については、次の表をご参照ください。
注意:
特定のフィールドを検索するには、そのフィールドの名前の後にコロンと検索語句を入力します (例: GeoJSON アイテムを検索する場合は、「type:geojson」と入力)。 複数の単語を含むキーワードの場合は、結果の精度を上げるために、二重引用符を使用することをお勧めします。 たとえば、「"map services"」と入力すると、フィールドに「map services」という語句を (この順序で) 含むアイテムが返されますが、「map services」と入力すると、フィールドに「map」と「services」の両方を含むアイテムが返されます。
フィールド インジケーターを使用しない場合は、デフォルトで用意されたフィールドが検索の対象となります。 たとえば、マップにレイヤーを追加したい場合に、その所有者の名前を知りたいとき、検索で「owner:」に続けて所有者のユーザー名を入力すると、結果を絞り込むことができます。
ヒント:
AND 演算子を使用してフィールドを連結することで検索文字列を作成できます (例: owner:esri AND tags:streets)。
アイテムのフィールド
検索文字列に特定のフィールドを使用して、アイテムの検索を絞り込むことができます。 これらのフィールドには次のようなものがあります。
フィールド | Details |
---|---|
id | アイテムの ID です。たとえば、「id:4e770315ad9049e7950b552aa1e40869」と入力すると、その ID のアイテムが返されます。 |
owner | アイテムの所有者です。たとえば、「owner:esri」と入力すると、Esri によって公開されたすべてのコンテンツが返されます。 フィールドおよび値は、大文字と小文字が区別されます。 |
created | アイテムが作成された日付 (UNIX 時間で表示) です。たとえば、「created: [1249084800000 TO 1249548000000]」と入力すると、2009 年 8 月 1 日午前 12:00 から 2009 年 8 月 6 日午前 8:40 の間に公開されたすべてのアイテムが返されます。 |
title | アイテムのタイトルです。たとえば、「title:"California wildfire"」と入力すると、タイトルに「California wildfire」を (この順序で) 含むアイテムが返されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
type | type は、アイテムのタイプを返す事前定義のフィールドです。 たとえば、「type:KML」と入力すると、タイプが KML のアイテムが返されます。 アイテムのタイプ名を正確に使用する必要があります。 タイプによる検索では大文字と小文字が区別され、完全一致を検索する場合はキーワードを二重引用符で囲む必要があります。 たとえば、「type:"Geocoding Service"」と入力すると、ジオコーディング サービスのアイテムが返されます。 |
typekeywords | typekeywords を使用すると、定義済みのタイプ キーワードでアイテムのタイプを絞り込んで検索することができます。 タイプ キーワードを正確に使用する必要があります。 スペースを含む文字列の場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 たとえば、ホスト フィーチャ レイヤーを検索する場合、「typekeywords:"Hosted Service"」を使用します。 |
説明 | アイテムの説明です。たとえば、「description:crimes」と入力すると、説明内にキーワード「crimes」を含むすべてのアイテムが検索されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。たとえば、「description:"reported crimes"」と入力します。 |
tags | タグ フィールドです。たとえば、「tags:"San Francisco"」と入力すると、キーワード「San Francisco」を示すタグが付いたアイテムが返されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
snippet | サマリー フィールドです。たとえば、「snippet:"natural resources"」と入力すると、アイテム サマリーに「natural resources」を含むアイテムが返されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
accessinformation | 著作権情報です。たとえば、「accessinformation:esri」と入力すると、ソースの著作権として esri と示されたアイテムが返されます。 |
アクセス | 共有範囲です。たとえば、「access:public」と入力すると、パブリック アイテムが返されます。 このフィールドは事前定義されており、アイテムの最高のアクセス レベル (共有) を反映しています。 有効な値は以下のとおりです。
|
group | グループの ID です。たとえば、「group:1652a410f59c4d8f98fb87b25e0a2669」と入力すると、指定したそのグループに含まれるアイテムが返されます。 |
numratings | 評価を示す数字です。たとえば、「numratings:6」と入力すると、評価が 6 のアイテムが返されます。 |
numcomments | コメントの数です。たとえば、「numcomments:[1 TO 3]」と入力すると、コメントの数が 1 ~ 3 のアイテムが返されます。 |
avgrating | 平均の評価です。たとえば、「avgrating:3.5」と入力すると、平均の評価が 3.5 のアイテムが返されます。 |
orgid |
グループの ID です。たとえば、「orgid:5uh3wwYLNzBuU0Ef」と入力すると、指定したそのグループに含まれるアイテムが返されます。 |
modified | アイテムが最後に変更された日付 (UNIX 時間で表示) です。たとえば、「modified:[1249084800000 TO 1249548000000]」と入力すると、2009 年 8 月 1 日午前 12:00 から 2009 年 8 月 6 日午前 8:40 の間に変更されたすべてのアイテムが返されます。 |
categories | 組織のコンテンツのカテゴリです。たとえば、「categories: "Historical Maps"」と入力すると、組織で古地図として分類されているアイテムが返されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
グループのフィールド
検索文字列に特定のフィールドを使用して、グループに関する検索を絞り込むことができます。 検索対象となるのは、パブリック グループか、またはアクセス可能なグループに限られます。 これらのフィールドには次のようなものがあります。
グループのフィールド | Details |
---|---|
id | グループ ID です。たとえば、「id:1db70a32f5f84ea9a88f5f460f22557b」と入力すると、その ID のグループが返されます。 |
title | グループのタイトルです。たとえば、「title:redlands」と入力すると、タイトルに「redlands」を含むグループが返されます。 |
owner | グループの所有者です。たとえば、「owner:esri」と入力すると、Esri が所有しているグループが返されます。 |
説明 | 説明です。たとえば、「description:"street maps"」と入力すると、説明フィールドに「street maps」を含むグループが返されます。 スペースを含むキーワードの場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
snippet | サマリーです。たとえば、「snippet:transportation」と入力すると、グループのサマリーに「transportation」を含むグループが返されます。 スペースを含む文字列の場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。たとえば、「snippet:"transportation routes"」と入力します。 |
tags | タグ フィールドです。たとえば、「tags:"bike lanes"」と入力すると、キーワード「bike lanes」を示すタグが付いたアイテムが返されます。 スペースを含むタグ文字列の場合、より正確な結果を得るには、引用符を使用します。 |
phone | 連絡先情報です。たとえば、「phone:jsmith33@esri.com」と入力すると、連絡先が jsmith33@esri.com であるグループが返されます。 |
created | グループが作成された日付 (UNIX 時間で表示) です。たとえば、「created:1247085176000」と入力すると、2009 年 7 月 8 日に作成されたグループが返されます。 |
modified | グループが最後に変更された日付 (UNIX 時間で表示) です。たとえば、「modified:1247085176000」と入力すると、2009 年 7 月 8 日に変更されたグループが返されます。 |
アクセス | グループのアクセス レベルです。 値は private、org、および public です。 たとえば、「access:private」と入力するとプライベート グループが返され、「access:org」と入力すると組織のすべてのメンバーがアクセスできるグループが返されます。 デフォルト値は private です。 |
isinvitationonly | isinvitationonly フィールドは、加入するのに招待が必要とされるグループを返します。 たとえば、「isinvitationonly:false」と入力すると、加入するのに招待が必要とされないグループが返されます。 このフィールドは事前定義されており、オプションとして true または false を指定できます。 |
orgid | グループの ID です。たとえば、「orgid:5uh3wwYLNzBuU0Ef」と入力すると、指定したそのグループに含まれるグループが返されます。 |
typekeywords | typekeywords を使用すると、タイプ キーワードでグループを検索することができます。 たとえば、火災に関連したグループを検索するには、「typekeywords:fire」を使用します。 |
範囲検索
範囲検索では、上限と下限の間にあるフィールド値の照合が可能です。 範囲クエリでは、上限と下限の値を含めるか、または含めないよう指定できます。 含める場合の範囲クエリは、角括弧 ([]) で示し、 含めない場合の範囲クエリは、中括弧 ({}) で示します。
たとえば、2009 年 12 月 1 日から 2009 年 12 月 9 日までに作成されたすべてのアイテムを検索する場合は、「created:[1259692864000 TO 1260384065000]」を使用します。
created フィールドには、アイテムが作成された日時が UNIX 時間で示されます。 UNIX 時間 (modified フィールドでも使用される) は、1970 年 1 月 1 日の午前 0:00 から経過した秒数で定義されています。 Web サイトは、ミリ秒で時間を保存するため、UNIX 時間の末尾にゼロを 3 つ追加する必要があります。 さらに、数字の前に 6 個の 0 を追加する必要もあります。 これは、この数字がデータベース内に文字列として格納されるからです。
範囲検索は日付フィールドに制限されているわけではなく、 日付以外のフィールドで範囲クエリを使用することもできます。たとえば、「owner:[arcgis_explorer TO esri]」のように指定できます。 arcgis_explorer と esri の間にある所有者 (arcgis_explorer と esri を含む) のすべてのアイテムが検索されます。
ブール型演算子
ブール型演算子を使用すると、論理演算子を組み合わせることができます。 Web サイトは、ブール型演算子として AND、OR、NOT、およびマイナス記号 (-) をサポートしています。 ブール型演算子には大文字を使用する必要があります。
ブール型演算子 | Details |
---|---|
AND | AND 演算子は、デフォルトの論理積です。 つまり、2 つの検索ワードの間にブール型演算子がない場合は AND 演算子が使用されます。 AND 演算子は、指定のフィールドまたはデフォルトで用意されたフィールド内に両方のキーワードが存在するものを検索します。 これは、セットを使用した交差に相当します。 |
OR | OR 演算子は、2 つのキーワードを連結し、どちらか 1 つのキーワードが含まれているものを検索します。 これは、セットを使用したユニオンに相当します。 「recent fires」または「fires」のどちらかのキーワードを含むアイテムを検索する場合は、「"recent fires" OR fires」というクエリを使用します。 |
NOT | NOT 演算子は、NOT の後のキーワードを含むアイテムを除外します。 これは、セットを使用した差分に相当します。 「California (カリフォルニア) 」を含み、「Imagery (画像) 」を含まないドキュメントを検索する場合は、「California NOT Imagery」というクエリを使用します。 |
- | NOT 演算子と同様に、マイナス記号つまり禁止演算子を使用すると、記号の後ろにあるキーワードを含むアイテムが除外されます。 「California」を含み、「Imagery」を含まないドキュメントを検索する場合は、「California -Imagery」というクエリを使用します。 |
グループ化
括弧を使用して節をグループ化することでサブクエリを作成できます。 これは、クエリのブール型論理を制御する場合に有効です。
「California」または「recent」のいずれかと、「fires」を検索する場合は、「(California OR recent) AND fires」という検索式を作成します。
括弧を使用して、複数の節を 1 つのフィールドにグループ化できます。