ポータルのメンバーで共有されているフィーチャ レイヤーのフィーチャを誰が編集したか追跡できるようにするには、フィーチャ レイヤー内で使用されているフィーチャクラス (複数の場合もあります) で編集情報の記録を有効化します。フィーチャクラスに編集情報の記録を設定すると、フィーチャ レイヤー内のフィーチャを作成または編集するユーザーのアカウント情報が、編集を行った日時とともに記録されます。
編集情報の記録を有効化する方法は、有効化する対象がホスト フィーチャ レイヤーであるか、ArcGIS GIS Server サイトのフィーチャ レイヤーであるかに応じて異なります。
ホスト フィーチャ レイヤーでの編集情報の記録の有効化
ホスト フィーチャ レイヤーの所有者またはポータル管理者は、ホスト フィーチャ レイヤーの詳細ページの [設定] タブにある [フィーチャの作成者および最終更新者を記録します。] オプションをオンにして、編集情報の記録を有効化できます。詳細については、「ホスト フィーチャ レイヤーの管理」をご参照ください。
フィーチャ レイヤーがすべての人と共有 (パブリック) されている場合、フィーチャが追加または編集された日時は記録されますが、ユーザー名は格納されません。
ArcGIS Pro または ArcMap を使用して、編集記録が有効になっているジオデータベース データからホスト フィーチャ レイヤーを公開する場合、編集記録はホスト フィーチャ レイヤーでも有効になります。
ArcGIS Pro 2.5 以降では、公開時に編集記録フィールドの値を保持するか、値を置き換えることができます。デフォルトでは、作成者名および編集者名の値は、アクティブなポータルへの接続に使用する ArcGIS Enterprise アカウントまたは ArcGIS Online アカウントの名前に置き換えられ、作成日と編集日は公開日に置き換えられます。この仕様は、各機能を表示できるユーザーを設定で制御できるようにするためです。ソース データの作成者フィールドと編集者フィールドのデータベース ログイン情報は、ホスト フィーチャ レイヤー データへのアクセスや編集には使用されません。これらの値を保持している場合、[編集者は、各自が所有するフィーチャのみを閲覧できる] オプションを有効にすると、どのユーザーもこれらのフィーチャを表示できなくなります。
ArcGIS Server フィーチャ レイヤーでの編集情報の記録の有効化
ArcGIS Server フィーチャ レイヤー (フィーチャ サービス) のデータの編集記録を有効化するには、ソース データの所有者がエンタープライズ ジオデータベースで編集記録を有効化する必要があります。詳細については、ArcGIS Server ヘルプの「フィーチャ サービスの編集情報の記録」をご参照ください。
ArcGIS Server フィーチャ レイヤーは登録済みデータストア内のデータを参照するため、ArcGIS は編集者のログインと、ジオデータベースおよび ArcGIS Server フィーチャ レイヤーの両方で編集が行われた日時を記録します。これらのログイン情報は異なることに注意してください。たとえば、ArcGIS Pro のジオデータベースに接続してデータを編集すると、データベースへの接続に使用したユーザー名が編集記録フィールドに記録されます。フィーチャ サービス経由で編集し、そのフィーチャ サービスがセキュリティで保護されている場合 (ArcGIS Server ログイン情報を入力するか、ArcGIS Server サイトがポータルとフェデレートされている場合は ArcGIS Enterprise ポータル ログイン情報を入力する必要がある場合)、編集記録フィールドにはログイン情報が格納されます。
認証されていないユーザーが、編集情報の記録が有効化されたフィーチャ サービスを編集した場合、ESRI_Anonymous が作成者および編集者フィールドに記録され、対応する作成または編集の日付がジオデータベースに設定されます。ただし、これらのフィールドをフィーチャ サービスから表示すると、空の状態で表示されます。 セキュリティで保護されていないフィーチャ サービスを ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータルに追加する場合 (サービスで ArcGIS Server の認証情報が指定されていない場合)、編集は認証されていないユーザーによるものと見なされ、ESRI_Anonymous が作成者および編集者フィールドに記録されます。
すでに公開済みのデータの編集情報の記録を有効化する場合は、次の手順を実行します。
- 管理者または公開者は、マップ サービスが実行されている ArcGIS Server サイトの ArcGIS Server Manager にサイン インし、マップ サービスを停止します (フィーチャ アクセスが有効化されている場合)。
- データ所有者に、フィーチャ サービスで使用されているフィーチャクラスに対して編集情報の記録を有効化してもらいます。
- ArcGIS Server Manager で、マップ サービスを起動します。