公開者と管理者は ArcGIS Enterprise ポータルを介してフェデレーション サーバーに特定のタイプのユーザー管理データ ストアを追加できるようになりました。 ただし、データ ストア アイテムを追加するワークフローは、新しく追加されたデータ ストアでのみサポートされます。
フェデレーション サーバーに、 ArcGIS Server Manager または ArcGIS Pro 2.4 以前を使用して登録されたデータベースまたはファイル共有がある場合、ポータル管理者はこれらの既存のデータ ストアのデータ ストア アイテムを作成できます。
登録済みデータ ストアのデータ ストア アイテムを作成すると、そのデータ ストアは、アイテムが共有されているポータル ユーザーのみが使用できるようになります。 たとえば、ArcGIS Server Manager を使用している ArcGIS Server サイトに登録されたファイル共有は、そのファイル共有にアクセスできるユーザーなら誰でも使用できます。 ファイル共有のデータ ストア アイテムを作成したら、そのアイテムをポータル グループ、組織全体、またはパブリックに共有し、データ ストア アイテムの所有者とポータル管理者以外のユーザーでも使用できるようにする必要があります。
データ ストア アイテムの作成
ポータルのフェデレートされた ArcGIS Server サイトのうちの 1 つに登録されたデータベースまたはファイル共有のデータ ストアのデータ ストア アイテムをポータルに作成するには、ArcGIS Server Manager でアイテムを作成します。
- フェデレートされたサイトの ArcGIS Server Manager にサイン インします。
- [サイト] > [データ ストア] の順に選択します。
- データ ストアの横にある [アイテムの作成] ボタン をクリックします。
*.sde ファイルから登録されたデータベースのみから、データ ストア アイテムを作成できます。 *.odc ファイルから作成されたアイテムはサポートされていません。
- フェデレーション サーバーに登録されたデータ ストアのデータ ストア アイテムを作成することの意味を要約する情報を読み取ります。 ポータル アイテムの作成を続行する場合は、[アイテムの作成] をクリックします。
このデータ ストアのデータ ストア アイテムは、ArcGIS Server サイトがフェデレートされているポータルに作成されます。 あなたはデータ ストア アイテムを作成したため、そのデータ ストア アイテムを所有しており、あなたのアカウントが、現在、そのデータ ストア アイテムにアクセスできる唯一のアカウントです。
- 既存の公開者がこの登録済みデータ ストアを使用し続けることができるようにするには、そのデータ ストアを共有する必要があります。 [アイテムの作成] ボタンが、[共有プロパティ] ボタン に変更されています。 このボタンをクリックして、[共有プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
- データ ストア アイテムにアクセスできるユーザーを選択します。 ほとんどの場合、公開者のグループで共有するでしょう。 そのようなグループが存在しない場合は、ポータルにグループを作成し、適切なメンバーを招待する必要があります。
- データ ストア アイテムにアクセスさせたいメンバーを含むグループの横にあるチェックボックスをオンにします。
- すべてのポータル メンバーにアクセス権限を付与する場合は、ポータル名の横にあるチェックボックスをオンにします。
- ポータルにアクセスできるすべてのユーザーがこのデータ ストアにアクセスできるようにする場合は、[すべての人に公開 (パブリック)] の横にあるチェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックし、データ ストア アイテムを共有します。
これでポータルが、フェデレーション サーバーに登録されたデータ ストア アイテムを含むようになりました。 データ ストアが 1 つのフェデレーション サーバーのみに登録されている場合、最初に登録したユーザーによって所有されるように、ここでそのデータ ストアの所有権を変更できます。
ただし、データ ストアが複数のフェデレーション サーバーに登録されており、同じデータストア名を使用して登録されている場合、データ ストア アイテムの所有権を変更する前に、次のセクションの手順を実行して、他のフェデレーション サーバーをデータ ストア アイテムに関連付けます。
追加のフェデレーション サーバーの関連付け
データ ストアが複数のフェデレーション サーバーに登録されており、データ ストアを登録するユーザーが、各 ArcGIS Server サイトに登録するときに同じ名前をデータ ストアに使用した場合、データ ストア アイテムを追加のフェデレーション サーバーにバインドする必要があります。
注意:
データ ストア アイテムを他のフェデレーション サーバーにバインドできるのは、データ ストアがすでにそれらのフェデレーション サーバーに登録されている状態で、登録済みデータ ストアの名前がすべてのフェデレーション サーバーで同一、かつデータ ストアが同じデータ ソースの場所にアクセスしている場合のみです。
データ ストアがこれらの基準を満たしている場合、次の手順に従って、データ ストア アイテムを他のフェデレーション サーバーに関連付ける必要があります。 フェデレーション サーバーをデータ ストア アイテムに追加するために、新しいデータ ストア アイテムの [設定] タブを使用しないでください。それを行うと、重複するデータ ストアが他のフェデレーション サーバー上に作成されます。 詳細については、「ArcGIS Enterprise のユーザー管理データ ストア」をご参照ください。
フェデレーション サーバーのうちの 1 つからデータ ストア アイテムを作成した後に、追加のフェデレーション サーバーごとに次の手順を実行します。
- ポータル管理者として Portal for ArcGIS REST エンドポイントにサイン インします。
サイン インすると、ログイン用の [Users] ページが開きます。
- データ ストア アイテム ID と、データ ストア アイテムにアクセスするフェデレーション サーバーの ID が必要です。 これらの ID を取得するには、次の手順を実行します。
- [Users] ページの下部にスクロールして、[User Content] をクリックします。
- [User Content] リストで、前のセクションで作成したデータ ストア アイテムを検索します。 ユーザー フォルダーにデータ ストア アイテムを作成した場合は、[Items] リストに表示されます。 サブフォルダーに作成した場合は、[Folders] リストに表示されます。
- アイテム名をクリックして [ID] をコピーし、必要なときに再度コピーできるように、テキスト エディターなどに貼り付けます。
- [Home] > [Portals] > [Self] の順に移動して、ページの下部にスクロールします。
- [Child Resources] リストの [Servers] リンクをクリックします。
- データ ストア アイテムに関連付けるフェデレーション サーバーの [Server Id] をコピーし、必要なときに再度コピーできるように、テキスト エディターなどに貼り付けます。 他のフェデレーション サーバーをデータ ストア アイテムに関連付ける場合は、それらの [Server Id] もコピーして、アクセスできる場所に保存します。
- [Home] > [Portals] > [Self] の順に移動して、ページの下部にスクロールします。
- [Supported Operations] リストの [Datastores] をクリックします。
- [Add to Server] をクリックします。
- データ ストア アイテム ID を [DatastoreId] フィールドに貼り付けます。
- フェデレーション サーバーの ID を [ServerId] フィールドに貼り付けます。
- [Bind to existing server data store] の横にある [True] をクリックし、[Add data store to server] をクリックします。
- データ ストア アイテムに追加でバインドする各フェデレーション サーバーに対して、ステップ 7 および 8 を繰り返します。
これでデータ ストア アイテムが、バインドしたすべてのフェデレーション サーバーに関連付けられました。 必要に応じて、最初に登録したユーザーによって所有されるように、データ ストア アイテムの所有権を変更できます。