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URL パラメーターによるマップの作成と変更

ArcGIS Enterprise ポータルで作成されたマップには、ベースマップ、データ レイヤー、範囲、凡例、およびナビゲーション ツール (ズーム、画面移動、地名検索、ブックマークなど) が含まれます。 多くのマップには、ベースマップ ギャラリーなどの対話的要素、計測ツール、ポップアップ、および時系列データの再生ボタンもあります。

Map ViewerMap Viewer Classic でマップを作成するほかに、直接 URL パラメーターを使用してマップを作成または変更することもできます。

たとえば、URL パラメーターを使用して、メリーランド州の沿岸沖の浅瀬を示すマップを作成できます。

myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/Ocean_Basemap/MapServer&url=https://services5.arcgis.com/9cBkZtsx7PSOoaCF/arcgis/rest/services/Maryland_Shoals/FeatureServer/0

Map Viewer Classic で、英国内の陸上の風力発電地帯を示すマップを URL パラメーターを使って作成できます。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?basemapUrl=https%3A%2F%2Fservices.arcgisonline.com%2FArcGIS%2Frest%2Fservices%2FOcean_Basemap%2FMapServer&url=https%3A%2F%2Fservices.arcgis.com%2FWQ9KVmV6xGGMnCiQ%2Farcgis%2Frest%2Fservices%2FOnshore_Windfarms%2FFeatureServer&extent=-24.3161%2C45.2274%2C18.0911%2C63.5381

たとえば、次のような場合に Map Viewer の URL を使用できます。

  • 多くの参照レイヤーまたは操作レイヤーを含める必要がなく、特定のスタイルをマップのコンテンツに適用する必要がない場合に、URL を使用して Map Viewer のいずれかを開きます。 たとえば、Web サイトで住所を検索したり、サイトに関連する単一レイヤーを表示したりできるようにする場合、指定したベースマップと必須の単一レイヤーを使用して Map Viewer を開くリンクを Web サイトに含めることができます。
  • Web サイトまたは電子メールから保存した Web マップにリンクする必要があります。 URL を使用して、特定の Web マップを開くことができます。

URL の構成内容

Map Viewer Classic では、URL は常に ArcGIS Enterprise ポータルのホーム ページ URL で始まり、その後に /webmap/viewer.html? が続き、下記のうちの 1 つ以上のクエリ パラメーターが含まれます。 Map Viewer では、URL は常に ArcGIS Enterprise の完全修飾名および Web Adaptor またはロード バランサーのコンテキストで始まり、その後に apps/mapviewer/index.html? が続き、下記のうちの 1 つ以上のクエリ パラメーターが含まれます。 複数のパラメーターを含めるには、アンパサンド (&) を使ってパラメーターを区切ります。 このページで、複数のパラメーターを使用する例を確認します。

下記の最初の例は Map Viewer を開き、2 つ目の例は Map Viewer Classic を開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?center=20,45&level=4

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?center=20,45&level=4
注意:

URL パラメーター内のリソースが HTTP として指定されている場合は、マップの URL も HTTP にする必要があります。 セキュリティの強化を図るために、可能な限り、URL に HTTPS を使用するようにしてください。

クエリ パラメーターのエンコード

すべてのクエリ パラメーターがエンコードされます。 URL エンコーディングによって、有効な文字がポータルに送信されることが保証されます。 エンコーディングでは、無効な文字が、% とそれらの文字の 16 進数表記に置き換えられます。

次に、エンコードされていない URL パラメーターの例を示します。

basemapUrl=https://myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/Ocean_Basemap/MapServer

次に、エンコードされた当該パラメーターを示します。

basemapUrl=https%3A%2F%2Fmyportal.domain.com:7443%2Farcgis%2Frest%2Fservices%2FOcean_Basemap%2FMapServer

パラメーター内のパラメーターもエンコードする必要があります。次に例を示します。

urls=https%3A%2F%2Fmyportal.domain.com:7443%2Farcgis%2Frest%2Fservices%2Fweb_mercator%2Ftrackline_gravity%2FMapServer%2Chttps%3A%2F%2Fmaps.ngdc.noaa.gov%2Frest%2Fservices%2Fweb_mercator%2Fhazards%2FMapServer%3Flayers%3Dshow%3A5%2C6

インターネットには、エンコードされた URL を生成するための無料のサイトおよびツールが多数存在します。 読みやすさに配慮して、このトピックで以降に示す例はエンコードされていません。

保存されたマップを開く

Map Viewer または Map Viewer Classic で作成して保存したマップを開くには、webmap= とそのマップの一意の ID を使用します。

この最初の例では、ID が 8505192e747d440098523e9e64419710 の Web マップが Map Viewer Classic で開きます。 2 つ目の URL は、同じマップを Map Viewer に開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?webmap=8505192e747d440098523e9e64419710

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?webmap=8505192e747d440098523e9e64419710

この例では、Map Viewer に、範囲が -117.996342,33.841078,-117.993692,33.844375 に設定された、ID が 29990ur6423j1180p53f9t30019491 の Web マップが開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?webmap=29990ur6423j1180p53f9t30019491&extent=-117.996342,33.841078,-117.993692,33.844375

ベースマップの定義

ベースマップを定義するには、basemapUrl= をレイヤーに設定します。 ベースマップが定義されない場合、デフォルト ベースマップである World Topographic ベースマップが使用されます。

最初の例の URL では、Map Viewer が開き、ベースマップとして使用される World Physical Map が表示されます。 2 つ目の例の URL は、このマップを Map Viewer Classic に開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Physical_Map/MapServer

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Physical_Map/MapServer

この例では、Map Viewer が開き、ベースマップとして使用される World Physical Map とアイテム ID が d35a5w4bo77593y0358s0x7312jpp04 の操作レイヤーがマップに表示されます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?basemapUrl=https://services.arcgisonline.com/ArcGIS/rest/services/World_Physical_Map/MapServer&layers=d35a5w4bo77593y0358s0x7312jpp04

参照レイヤーを含める

ベースマップに参照レイヤーを含めるには、basemapReferenceUrl= をレイヤーに設定します。 basemapUrl パラメーターの他に、basemapReferenceUrl= パラメーターを使用する必要があります。

この例では、Map Viewer Classic が開き、衛星画像マップ イメージ レイヤーが表示され、ベースマップが境界と場所レイヤーに設定されます。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?
basemapUrl=https://services.myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/World_Imagery/MapServer
&basemapReferenceUrl=https://services.myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/Reference/World_Boundaries_and_Places/MapServer

操作レイヤーの定義

ベースマップの上に重ねる操作レイヤーを定義するには、webmap=layers=layerIds=url=、または urls= を使用します。 レイヤーが Web サイト内のアイテムの場合は、layers= を使用します。これにより、すべてのレイヤー構成を取得できます。 複数のサブレイヤーを含んでいるフィーチャ レイヤーから個別のサブレイヤーを追加するには、layerIds= を使用します。 レイヤーが Web サイト内にない場合は、url= または urls= を使用します。

layers= パラメーターには、単一のアイテム ID または複数のアイテム ID を指定できます。 複数のレイヤーの場合、カンマ区切りの ID リスト (&layers=<itemID>,<itemID>,<itemID>) を使用します。

最初の例が Map Viewer に開きます。 2 つ目の例が Map Viewer Classic に開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?layers=a79a3e4dc55343b08543b1b6133bfb90,a068913914cd4fecb302b9207a532d1a

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?layers=a79a3e4dc55343b08543b1b6133bfb90,a068913914cd4fecb302b9207a532d1a

layerIds= パラメーターには、単一のレイヤー ID または複数のレイヤー ID を指定できます。 フィーチャ レイヤーが複数のサブレイヤーを含んでいる場合は、layerIds= パラメーターを使用して個別のサブレイヤーを追加します。 複数のサブレイヤーの場合、カンマ区切りの ID リスト (&layerIds=0,1,2) を使用します。

最初の例が Map Viewer に開きます。 2 つ目の例が Map Viewer Classic に開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?layers=025063719c32408dbd4fb608faa28d2a&layerIds=0,2
https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?layers=025063719c32408dbd4fb608faa28d2a&layerIds=0,2

url= パラメーターは単一のレイヤー URL を受け入れます。

例:

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?
     url=https://services.myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/Demographics/USA_Population_Density/MapServer

urls= を使用して複数のレイヤーを含めます。 各レイヤーをカンマで区切ります。 マップ範囲は、リスト内の最後のレイヤーまたは読み込みに最も時間がかかったサービスに基づきます。 特定の範囲にズームするには、extent= パラメーターを含めます。

最初の URL がマップを Map Viewer に開きます。 2 つ目の URL が Map Viewer Classic に開きます。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?urls=https://services.myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/web_mercator/trackline_gravity/MapServer,https://maps.ngdc.noaa.gov/rest/services/web_mercator/hazards/MapServer?layers=show:5,6,12&extent=5,45,10,50

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?urls=https://services.myportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/web_mercator/trackline_gravity/MapServer,https://maps.ngdc.noaa.gov/rest/services/web_mercator/hazards/MapServer?layers=show:5,6,12&extent=5,45,10,50

ArcGIS 10.5 以降では、フィーチャ サービスで ?layers 操作を使用できます。

例:

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?url=https://sampleserver6.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/RedlandsEmergencyVehicles/FeatureServer?layers=show:1,2

縮尺レベルを定義してマップの中心に配置する

webmap パラメーターまたは find パラメーターを使用する場合、Map Viewer Classic では、マップの縮尺が自動的に設定されます。 webmap パラメーターを使用する場合、level および center または extent などの他の URL パラメーターが使用されて Web マップの縮尺をオーバーライドしない限り、マップはマップの全範囲に自動的にズームされます。 find パラメーターを使用する場合、見つかった位置の最適な範囲に自動的にズームします。

特定の縮尺レベルを定義するには、center パラメーターおよび level パラメーターを使用します。 level パラメーターは、タイル ベースマップの REST サービス エンドポイントに示されているキャッシュ スケールのレベル ID を受け入れます。 解像度は縮尺と反比例の関係にあります。 level パラメーターは、タイル ベースマップのみでサポートされ、ダイナミック マップ サービスおよびその他の非タイル データから作成されたベースマップではサポートされません。

特定の位置をマップの中心にするには、地理座標 (x,y) または投影座標 (x,y,WKID) を使用して、center を設定します。 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてコロンを使用している場合は、セミコロンを使用します。

注意:

level パラメーターおよび center パラメーターは、一緒に使用される必要があります。 level パラメーターは、単独で使用された場合、無視されます。

次に、Map Viewer での地理座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?center=20,45&level=4

次に、Map Viewer Classic での地理座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?center=20,45&level=4

次に、Map Viewer での投影座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?center=500000,5500000,102100&level=4

範囲の定義

マップの範囲の定義には extent を使用します。 extent パラメーターは MinX,MinY,MaxX,MaxY の形式の地理座標 (GCS) または MinX,MinY,MaxX,MaxY,WKID の形式の投影座標 (PCS) を受け入れます。 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてコロンを使用している場合は、セミコロンを使用します。

次に、Map Viewer での地理座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?extent=-117.20,34.055,-117.19,34.06

次に、Map Viewer での投影座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?extent=-13079253.954115,3959110.38566837,-12918205.318785,4086639.70193162,102113

次に、Map Viewer Classic での投影座標の例を示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?extent=-13079253.954115,3959110.38566837,-12918205.318785,4086639.70193162,102113

レイヤーの表示設定

マップに開くレイヤーに対してサブレイヤーの表示を設定するには、layers=show: を使用します。

この例では、Parcels レイヤーのサブレイヤー 1 と 2 が Map Viewer Classic に表示されますが、他のサブレイヤーは表示されません。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?url=https://otherportal.domain.com:7443/arcgis/rest/services/BloomfieldHillsMichigan/Parcels/MapServer?layers=show:1,2

マップを開く位置またはフィーチャの検索

マップを開いてすぐに位置またはフィーチャを検索するには、find を使用します。 マップでは、最も近い一致結果に自動的にズームし、吹出しマーカーが追加されます。 find パラメーターに指定できる値は、1 行の住所、住所の一部 (たとえば、都市名のみや国名のみ)、場所名、緯度と経度の座標です。

Map Viewer で 1 行の住所を使用する例を次に示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/apps/mapviewer/index.html?find=380 new york st,redlands,ca
ヒント:

検索可能なレイヤーで場所またはフィーチャを検索するには、webmap= パラメーターとそのマップの一意の ID を含めることができます。

ポイントの追加

ポイントをマップに追加するには、marker=<x>,<y> を使用します。 次のオプション プロパティも含めることができます。

  • <wkid> - マップに追加される X,Y 座標の空間参照。 WKID を含めない場合、GCS 座標が使用されます。
  • <encoded title> - ポイントのポップアップのタイトル。 タイトルを含めない場合、ポップアップは空になります。
  • <encoded icon URL> - ポイントのシンボル。 シンボルを含めない場合、青のマーカー シンボルが使用されます。
  • <encoded label> - ポイント シンボルの横に表示されるラベル。

区切り文字としてセミコロンを使用する例を次に示します。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?marker=-79.234826;38.147884;;Race start and finish;;Grindstone 100 Ultra Marathon&level=7

検討事項

ポイントをマップに追加する場合、次の点に注意してください。

  • Map Viewer Classic では、ポイントが、新しいマップ メモ レイヤーの指定した X,Y 座標の位置に追加されます。
  • <x>,<y> 座標はポイントの追加に必要です。
  • titleicon、および label パラメーターは、必ずエンコードしなければなりません。
  • プロパティは marker=<x>,<y>,<wkid>,<encoded title>,<encoded icon URL>,<encoded label> の順序で追加する必要があります 。
  • 区切り文字としてカンマやセミコロンを使用できます。 数値の小数点としてコロンを使用している場合は、セミコロンを使用します。
  • 空の値を使用します。 スペースは使用しません。 たとえば、ラベルを指定し、それ以外のオプション プロパティをどれも指定しない場合は、6 番目のパラメーターとしてラベルを追加し、その他のパラメーターの値を空にします (x;y;;;;label)。
  • (ポイントを中央に配置することに加えて) マップを拡大する場合は、level パラメーターを含めます。
  • マップ メモ レイヤーは、マップまたはアイテムとして編集および保存できます。
  • 組織アカウントは、ポイントを使用してルート案内を提供したり、解析を実行したりできます。

詳細ウィンドウの非表示

注意:

現在、この機能は Map Viewer Classic (旧名称 Map Viewer) でのみサポートされています。 新しい Map Viewer の今後のリリースで提供される予定です。

Map Viewer Classic[詳細] ウィンドウを非表示にするには、mapOnly=true を使用します。

この例では、ID が b487d81007294fb5a0be9e10a411f2d0 の Web マップが Map Viewer Classic に開かれますが、[詳細] ウィンドウは非表示になります。

https://myportal.domain.com/arcgis/home/webmap/viewer.html?webmap=b487d81007294fb5a0be9e10a411f2d0&mapOnly=true