次の各セクションでは、ArcGIS Data Store 11.3 の新機能と変更点について説明します。
SSL 証明書を置換する新しいユーティリティ
新しい replacesslcertificate ユーティリティでは、Web サーバーがホスティング サーバーとデータ ストア間、およびデータ ストア コンピューター間の通信に使用する自己署名 SSL 証明書を置換することができます。 また、replacesslcertificate では、リレーショナル データ ストア、タイル キャッシュ データ ストア、グラフ ストア、およびオブジェクト ストアのコンピューター上のポートを介してホスティング サーバー間の通信に使用される自己署名証明書を置換することもできます。
以前の証明書ユーティリティ (updatesslcertificate) では、Web サーバー通信に使用される SSL 証明書のみが更新されていました。 updatesslcertificate ユーティリティは非推奨となり、今後の ArcGIS Data Store リリースでサポートが削除される予定です。
時空間ビッグ データ ストア クラスター内のコンピューターのロールを制御する新しいオプション
--roles オプションが configuredatastore ユーティリティに追加され、時空間ビッグ データ ストア クラスター内の特定のコンピューターが実行できる機能を指定できるようになりました。 configuredatastore ユーティリティを使用して時空間ビッグ データ ストアを作成するときにロールを指定するか、ユーティリティを実行して時空間ビッグ データ ストア クラスター内のコンピューターのロールを変更できます。 単一クラスター内のロールとサポートされるロール構成の説明については、「データ ストアへのコンピューターの追加」をご参照ください。
リレーショナル データ ストアの健全性検証の拡張
validate ArcGIS Server REST コマンドを使用して可用性の高いリレーショナル データ ストアを検証する際に、セカンダリ コンピューターが使用できない場合は、リレーショナル データ ストアの全体的な健全性に関する [HealthyWithWarning] 値が返されます。 リレーショナル データ ストアはまだ使用できますが、この状態では可用性は高くありません。
サポートされなくなった ArcGIS Data Store ユーティリティ
次のユーティリティは複数のリリースで非推奨であり、現在ではサポートが終了し、ArcGIS Data Store にはインストールされていません。
サポート終了 | 以下で置換 |
---|---|
changebackuplocation | |
exportmanageddb | |
importmanageddb | |
removestandby |
修正された問題
ArcGIS Data Store 11.3 に含まれる修正については、「11.3 で対処された問題一覧」をご参照ください。