ArcGIS Living Atlas of the World のコンテンツは ArcGIS Online 上でホストされますが、ポータル管理者は、これらの ArcGIS Living Atlas アイテムにアクセスするようにポータルを構成することができます。 ポータルの外部のコンテンツにアクセスするため、そのコンテンツのライフ サイクルとそれに関連する詳細は、ArcGIS Enterprise のリリース サイクルとは完全には関連付けられていません。
ArcGIS Enterprise の各バージョンには、ArcGIS Online のコンテンツを参照する ArcGIS Living Atlas アイテムの固定されたサブセットが含まれます。 特定のアイテムのデータが変化した場合、そのデータ変更はポータル アイテムにアクセスしたときに表示されます。 ただし、アイテム詳細に対する変更は表示されません。これには、アイテムのライフ サイクルに関する情報が含まれています。
ヒント:
ArcGIS Online でパブリックになっている ArcGIS Enterprise グループの ArcGIS Living Atlas にアクセスすることによって、各 ArcGIS Enterprise リリースに存在していた ArcGIS Living Atlas コンテンツを表示できます。 特定の ArcGIS Enterprise リリースで確認できるアクティブなコンテンツと開発終了バージョン サポートのコンテンツを確認するには、グループ カテゴリを使用します。 このグループのアイテム ページから、廃止されたコンテンツのリストにアクセスすることもできます。
アイテムの中には、ArcGIS Living Atlas コンテンツのライフ サイクルの一環として、次のいずれかの状態に置かれるものもあります。これらの状態は、ポータルに表示されるコンテンツに影響を及ぼす可能性があります。
- 開発終了バージョン サポート (非推奨)
ArcGIS Living Atlas のコンテンツの場合、開発終了バージョン サポート ステータスとは、コンテンツが静的で、今後更新が行われないことを意味します。 アイテムが開発終了バージョン サポートに配置される最も一般的な理由は、似ているが大幅に改善されたアイテムが ArcGIS Living Atlas に追加され、それを代わりに使用する必要があるためです。 ただし、Esri とデータ プロバイダーとの契約が期限切れ間近で、まもなくアイテムにアクセスできなくなるため、アイテムが開発終了バージョン サポートに置かれる場合もあります。 そのようなアイテムを開発終了バージョン サポート ステータスに配置することで、別のアイテムの使用を開始するまでの時間が与えられます。
開発終了バージョン サポートにあるコンテンツは、アイテムが廃止されるまで既存のマップやアプリで引き続き機能します。 コンテンツが廃止され、マップやアプリでコンテンツにアクセスできなくなる前に、既存のマップやアプリ内で開発終了バージョン サポート アイテムを置き換えておくことをお勧めします。 開発終了バージョン サポート アイテムを新規のマップやアプリで使用しないでください。
- 廃止
ArcGIS Enterprise をアップグレードするか、コンテンツの更新を実行すると、廃止されたアイテムはポータル内に存在しなくなります。 それに加えて、ArcGIS Enterprise をアップグレードしなくても、ArcGIS Online から廃止されたアイテムは既存のマップやアプリで動作しなくなります。 このため、廃止される前に開発終了バージョン サポート アイテムを置き換えておくことは重要です。
開発終了バージョン サポート コンテンツの識別
ArcGIS Living Atlas のコンテンツのステータスが ArcGIS Enterprise のリリース サイクルとほとんど無関係であっても、コンテンツにアクセスできなくなる前に既存のマップやアプリをアップグレードできるように、どのコンテンツが開発終了バージョン サポートにあるかを識別できる方法があります。
- ポータルをアップグレードするとき、またはコンテンツの更新を実行するとき、特定バージョンの ArcGIS Enterprise がリリースされる時点で開発終了バージョン サポートになっている ArcGIS Living Atlas のコンテンツのアイテム ページは、その状態に応じてラベル付けされます。
- 各 ArcGIS Enterprise リリースの開発終了バージョン サポートを検索するには、ArcGIS Enterprise グループの ArcGIS Living Atlas を使用します。
- ポータル内の各アイテム ページには、ArcGIS Online 内のアイテムへのリンクが含まれています。 ArcGIS Online のページは、アイテムの現在のステータスを反映しています。
- ArcGIS Enterprise のリリース時に開発終了バージョン サポートになったアイテムはそれぞれ、開発終了バージョン サポートであることを示すタグが付けられます。 次の手順で説明されているとおり、このタグを使用して開発終了バージョン サポート アイテムを識別します。
- ポータルにサイン インします。
- 検索語として「deprecated」と入力します。
これは、ポータルで非推奨のアイテムすべてと、アイテム ページに deprecated という語を含むアイテムを返します。 非推奨の ArcGIS Living Atlas アイテムを identiesri_livingatlas によって所有されていると識別し、[非推奨] バッジを含めることができます。
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツの置き換え
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツを使用していることが判明したら、既存のマップやアプリ内で置き換えることができます。
開発終了バージョンまたは廃止されたコンテンツの ID を検索し、マップが別のレイヤーにアクセスしたりアプリが別のマップにアクセスするように更新するには、次の手順に従います。
- ポータルにサイン インして、開発終了バージョンのアイテムまたは廃止されたアイテムのアイテム ページを開きます。
- アイテム ページの URL からアイテムの ID をコピーします。
たとえば、アイテム ページの URL が https://myportalmachine.mydomain.com/gis/home/item.html?id=986e0b86c8e447549aaecbed728538f0 の場合、986e0b86c8e447549aaecbed728538f0 をコピーします。
- コピーしたアイテム ID を使用して、ArcGIS Online 内の開発終了バージョン サポートのアイテムまたは廃止されたアイテムを検索します。
- ArcGIS Online のアイテム ページには、このアイテムの置換に関する最新情報が含まれます。 アイテムの最新バージョンのリンクをクリックします。
- 代替アイテムの ArcGIS Online URL からアイテム ID をコピーします。
- ポータルに戻り、URL 内のアイテム ID を ArcGIS Online からコピーした ID に置き換えます。
たとえば、ポータルの URL が https://myportalmachine.mydomain.com/gis/home/item.html?id=f720ceb965074b158df5963c5f2f59fb の場合、f720ceb965074b158df5963c5f2f59fb を ArcGIS Online からコピーした ID に置き換えます。
ポータルで代替アイテムのアイテム ページが開きます。 次の手順で使用できるように、このアイテムの名前を記録します。
- 開発終了バージョン サポートまたは廃止されたアイテムが含まれている各マップまたはアプリを開き、前の手順で特定したアイテムで置き換えます。 マップまたはアプリを保存します。