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マップ イメージ レイヤーの管理

公開権限を持つマップ イメージ レイヤーの所有者または管理者は、レイヤーの構成済み設定を管理し、レイヤーにより公開されたサービスを終了および開始できます。

注意:

Web 層認証 (IWA、LDAP、クライアント証明書認証など) でセキュリティ保護されているフェデレーション サーバー上にサービスを公開すると、ポータル Web サイトからサービス設定とレイヤー設定を構成できなくなります。 このような場合、フェデレーション サーバー上で ArcGIS Server Manager を使用して、サービス設定とレイヤー設定を管理する必要があります。

サービスの開始と終了

サービスの開始と終了は、マップ イメージ レイヤーの管理時に実行する必要がある共通操作です。 たとえば、サービスのプロパティに対する変更を有効にするには、サービスを終了してプロパティを更新した後で再度サービスを開始する必要があります。

サービスの開始

サービスを開始すると、クライアントがそのサービスにアクセスできるようになります。 サービスの開始時に、サーバーは、指定された最小数のインスタンスを開始します。 クライアントがサービスをリクエストすると、サーバーは利用可能なインスタンスを返します。 現在利用可能なインスタンスがない場合、サーバーは、インスタンスの最大数に達するまで追加のインスタンスを開始して要求に応えます。 インスタンスが最大数に達した時点で、新たにサービスをリクエストしたクライアントはキューに配置され、次に利用可能なインスタンスを待機します。

サービスを開始するには、以下の手順を実施します。

  1. 公開権限を持つアイテム所有者または管理者として、組織にサイン インします。
  2. レイヤーのアイテム ページを開きます
  3. [設定] タブをクリックします。
  4. [マップ イメージ レイヤー] セクションまでスクロールします。
  5. [スタート] ボタンをクリックします。

    モジュールで選択したサービスが開始されます。 [開始] ボタンが利用不可になっている場合は、サービスはすでに開始されていて、現在実行中です。

サービスの停止

サービスを停止するとすぐに、サーバーはそのサービスのすべてのインスタンスをサーバーから削除します。 これにより、そのサービス専用であったコンピューター リソースが解放されます。 サービスが利用できなくなるので、サービスを使用していたクライアントは正常に動作しなくなる可能性があります。

サービスを停止するには、以下の手順を実施します。

  1. 公開権限を持つアイテム所有者または管理者として、組織にサイン インします。
  2. レイヤーのアイテム ページを開きます
  3. [設定] タブをクリックします。
  4. [マップ イメージ レイヤー] セクションまでスクロールします。
  5. [停止] ボタンをクリックしてから、ポップアップ ウィンドウの [サービスの停止] ボタンをクリックします。

    モジュールで選択したサービスが停止します。 [停止] ボタンが利用不可になっている場合は、そのサービスが現在停止していることを示します。

レイヤーの構成

マップ イメージ レイヤーを設定するには、以下の手順を実施します。

  1. 公開権限を持つアイテム所有者として、組織にサイン インします。
  2. レイヤーのアイテム ページを開きます
  3. [設定] タブをクリックします。
  4. [マップ イメージ レイヤー] セクションまでスクロールして、[構成] の見出しを展開します。

    [操作] では、デフォルトで [マップ][クエリ][データ] のオプションが有効になっています。 次の表に、これらの操作の説明を示します。

    マップ

    [マップのエクスポート][レンダラーの生成][KML の生成][凡例のクエリ] メソッドを使用できます。 この操作は、無効にできません。

    クエリ

    [個別属性] メソッドを使用できます。

    データ

    [検索][クエリ][関連レコードのクエリ] メソッドを使用できます。

  5. 必要に応じて、[データ][クエリ] チェックボックスをオフにし、これらの操作を無効にします。
  6. [ダイナミック ワークスペース] で、必要に応じて、[レイヤーの順序とシンボルのリクエストごとの変更を許可する] チェックボックスをオフにします。

    このチェックボックスをオフにすると、ユーザーが Web レイヤーの外観や描画動作を変更することを防ぐことができます。 たとえば、ユーザーはシンボル、ラベル、コンポーネント レイヤーの順序を変更できなくなります。

  7. [レイヤーの描画] でマップ イメージ レイヤーの描画方法を選択します。

    データから動的に描画

    データは、リクエストのたびに取得および描画されます。 これがデフォルトのオプションです。

    キャッシュのタイルを使用

    データは、定義したマップ縮尺で生成されたキャッシュ イメージから描画されます。

    詳細については、「マップ キャッシュ」をご参照ください。

    キャッシュのタイルを使用すると、その他の設定が表示される場合があります。

    1. 必要に応じて、[表示範囲] でスライダーを使用して、タイルが生成されるマップの縮尺を設定します。

      デフォルトの縮尺範囲は提示されています。 マップの目的および推定キャッシュ サイズに基づいて、非常に大きい縮尺や非常に小さい縮尺をキャッシュしないように指定することもできます。

    2. [タイル スキーマ] で、サービス公開時に行った設定を確認します。 これらの設定は、レイヤーのアイテム ページからは変更できません。

      • [タイル スキーマを設定] - タイル スキーマは、キャッシュの縮尺レベル、タイルの寸法、タイル原点などを決定します。
      • [画像形式] - Web レイヤーのすべてのサブレイヤーにベクター データ ソースがある場合、デフォルト設定は PNG です。 1 つ以上のサブレイヤーにラスター データ ソースがある場合、デフォルト設定は MIXED です。
      • [圧縮] - 圧縮は、形式が JPEG または MIXED である場合にのみ使用できます。 PNG 形式は圧縮されません。 0 ~ 100 の任意の値を使用できます。 値が大きければファイル サイズが大きくなり、画像の品質が高くなります。 値を小さくすると、画質が低下して、ファイル サイズが小さくなります。 デフォルト値は 75 です。

    3. [タイル] で、[タイルの詳細] 見出しを展開します。

      レイヤーについて定義された現在のタイル範囲とタイルのステータスを確認します。

    4. 必要に応じて、[このレイヤーをダウンロードしてオフライン モードで使用することを許可] チェックボックスをオンにします。
    5. レイヤーのダウンロードとオフライン モードでのレイヤーの使用を有効化している場合は、必要に応じて、エクスポート可能なタイルの上限を設定します。
    6. 必要に応じて、[オンデマンドでタイルを作成] チェックボックスをオンにします。

      説明

      オフ

      タイルは自動的に、または手動で、キャッシュを通じてのみ構築されます。 これがデフォルトです。

      オン

      タイルはキャッシュされず、要求に応じて (つまり、クライアント アプリケーションのリクエストに応じて) 作成されます。 これは、主に次のような場合で起こります。

      • タイルがサーバー上に自動的にキャッシュされ、キャッシュ範囲の対象地域を指定した場合。 この場合は、タイルは対象地域に対してのみキャッシュされます。 残りのマップ範囲に対し、タイルがオンデマンドで作成される場合。
      • タイルは、サーバー上に手動でキャッシュされます。 この場合は、タイルは、[マップ サービス キャッシュのタイルを管理 (Manage Map Server Cache Tiles)] ツールで選択した縮尺でキャッシュされます。 選択されていない縮尺については、タイルは、オンデマンドで作成されます。

  8. [保存] をクリックして、変更内容を適用します。

パラメーターの構成

マップ イメージ レイヤーには、構成可能なパラメーターがあります。 パラメーター設定は、マップ イメージ レイヤーやその他のレイヤー、および追加するケーパビリティに適用されます。

  1. 公開権限を持つアイテム所有者として、組織にサイン インします。
  2. レイヤーのアイテム ページを開きます
  3. [設定] タブをクリックします。
  4. [マップ イメージ レイヤー] セクションまでスクロールして、[パラメーター] の見出しを展開します。
  5. [プロパティ][サーバーから返される最大レコード数] の値を指定します。

    この設定により、ユーザー クエリから返される最大レコード数が決定します。 数が多くなると、パフォーマンスが低下することがあります。 デフォルト値は 2,000 です。

  6. [高度な設定] 見出しを展開して、次のパラメーターを設定します。

    • [コード値ドメインの最大数] の値を入力して、フィールド、サブタイプ、レイヤー、およびテーブルから返されるドメイン コードの最大数を指定します。 デフォルト値は 25,000 です。
    • [最大画像高さ][最大画像幅] ボックスで値を指定します。 これらの値は、マップ サービスがエクスポートする画像の最大の高さと幅 (ピクセル) を表します。 これらの値のデフォルト値は、いずれも 4,096 です。
    • [最大サンプル サイズ] ボックスに値を入力して、クラス閾値レンダラーを計算する際にサンプリングされるレコードの最大数を指定します。 デフォルト値は 100,000 です。

  7. 必要に応じて、スキーマ ロックを無効化します。

    デフォルトでは、マップ イメージ レイヤーの参照用として使用されるデータセットの変更を防ぐために、[スキーマのロックを有効化] オプションがオンになっています。

  8. 必要に応じて、個別属性のリレートを有効化します。

    [個別属性のリレートを有効化] オプションは、デフォルトではオフになっています。 これをオンにすると、フィーチャが特定されたときに関連テーブルからの情報が返されます。 オフの場合は、関連テーブルからの情報が返されません。

  9. 必要に応じて、[日付フィールド][データのタイム ゾーン] ドロップダウン矢印をクリックし、日付値を保存するタイム ゾーンを選択します。

    日付が記録されるタイム ゾーンを指定すると、ユーザーがマップ画像レイヤーを操作したときに、日付と時刻の値が正しく変換されます。

    注意:

    タイム ゾーンは、日付フィールドのあるレイヤーがマップに含まれる場合にのみ選択します。 タイム ゾーンを指定しない場合、日付は、UTC で保存されたものと想定されます。

    [不明] を選択すると、日付と時間の値は変換されません。 日付フィールドに既知のタイム ゾーンがない場合、またはデータで複数のタイム ゾーンが表されている場合に、このオプションを選択します。 不明タイム ゾーンは、編集情報の記録の日付フィールドには適用されません。 UTC の編集情報の記録日付フィールドでは、サービスの時間が不明に設定されている場合でも UTC が使用されます。

    1. [なし (想定 UTC)][不明] 以外のタイム ゾーンを選択し、タイム ゾーンでサマー タイムを考慮に入れる場合は、[値をサマータイム用に調整] チェックボックスをオンにします。
  10. [なし (想定 UTC)][不明] 以外のタイム ゾーンを選択した場合は、必要に応じて [優先タイム ゾーン] ドロップダウン矢印をクリックし、マップ画像レイヤーからクエリを表示する際に使用するタイム ゾーンを選択します。

    タイム ゾーンを指定しない場合は、日付フィールドが UTC で表示されます。

    1. [なし (想定 UTC)][不明] 以外の優先タイム ゾーンを選択し、優先タイム ゾーンでサマー タイムを考慮に入れる場合は、[値をサマータイム用に調整] チェックボックスをオンにします。
  11. 必要に応じて、[アンチエイリアス設定] で、[アンチエイリアス] ドロップダウン矢印をクリックして、アンチエイリアス モードを選択します。

    なし

    アンチエイリアスが実行されません。

    最速

    速度の面で最適化された、最小限のアンチエイリアスが実行されます。

    速い

    速度の面で最適化され、最速の場合に得られる品質よりも高品質な、部分的なアンチエイリアスが実行されます。 これがデフォルトです。

    標準

    速度と品質の適度なバランスが取れたレベルです。

    最高

    最高品質のアンチエイリアスが実行されます。 このオプションでは、レンダリングに最も長い時間がかかります。

  12. 必要に応じて、[テキストのアンチエイリアス] ドロップダウン矢印をクリックして、アンチエイリアスのテキスト オプションを選択します。

    なし

    テキストのアンチエイリアスが実行されません。

    標準

    フォント タイプによって定められたテキストのアンチエイリアスが実行されます。 個々のフォントには、アンチエイリアス用にフォントを描画すべきサイズを定義するパラメーターが、フォント作成者によって組み込まれています。

    すべて (推奨)

    フォントのパラメーターに関係なく、テキストは常にアンチエイリアスを使用して描画されます。 これがデフォルトかつ推奨の設定です。

  13. [保存] をクリックして、変更内容を適用します。

追加レイヤーおよび追加機能

サーバー オブジェクト エクステンション (SOE) またはサーバー オブジェクト インターセプター (SOI) が組織に追加されている場合、アイテム ページからマップ イメージ レイヤー上のエクステンションを有効化することができます。 詳細については、「サービス エクステンションの有効化」をご参照ください。

マップ イメージ レイヤーを公開すると、WCS と KML によって、レイヤーに追加機能が付加されます。 これらのプロパティは、WCS または KML が有効化されたマップ イメージ レイヤーのアイテム ページから管理できます。 詳細については、以下をご参照ください。

WMS と WFS は、追加レイヤーとしても有効化できます。 詳細については、以下をご参照ください。

注意:

これらの追加レイヤーと追加機能は、クラウド データ ウェアハウスのデータから公開されたマップ イメージ レイヤーには使用できません。