ポータル Web サイトでのシーン、ホスト シーン レイヤー、または 3D データの操作中に、以下のような問題に遭遇する可能性があります。 一般的な問題の解決策を示します。
Scene Viewer
ホスト シーン レイヤー
ホスト シーン キャッシュの管理
- ArcGIS Data Store のバックアップが容量を大量に消費します。
- 所有しているホスト シーン レイヤーのキャッシュを移行するオプションが見つかりません。
- 組織の管理者はオブジェクト ストアを構成していますが、所有しているホスト シーン レイヤーのキャッシュを移行しようとすると、オブジェクト ストアが必要だというメッセージがまだ表示されます。
Scene Viewer
Scene Viewer には、レイヤーの順序を設定するための組み込みの階層があります。 ビューアーは、レイヤーを次の順で表示します。 各グループ内で、シーンでのレイヤーの順序を変更できます。
- 3D が有効なレイヤー - これには、Z 値を含む 3D データと、[標高モード] オプションが [地表を基準] または [絶対高度] に設定された 2D データがあります。
- 次に、Scene Viewer はダイナミック マップ サービスと、[標高モード] オプションが [地面] に設定された 2D フィーチャ レイヤーを表示します。
- 最後に、Scene Viewer はホスト タイル レイヤーとキャッシュ マップ サービスを表示します。
たとえば、ハリケーンを表すダイナミック レイヤーは、ハリケーン レイヤーが [コンテンツ] ウィンドウの下部にある場合でも、常に人口密度のキャッシュ マップ サービス (タイル レイヤー) の上に表示されます。
多くの場合、レイヤーは ArcGIS Enterprise より前に ArcGIS Online でリリースされます。 ArcGIS Enterprise と ArcGIS Online における Scene Viewer のレイヤー タイプのリリース情報を示します。
レイヤー | ArcGIS Enterprise バージョン | ArcGIS Online リリース |
---|---|---|
カタログ レイヤー | 11.4 | 2024 年 6 月 |
メディア レイヤー | 11.4 | 2024 年 6 月 |
3D Tiles レイヤー: 3D メッシュ | 11.4 | 2024 年 3 月 |
シーン レイヤー: ボクセル | 11.0 | 2022 年 3 月 |
Open Geospatial Consortium (OGC) Web フィーチャ サービス (WFS) | 11.0 | 2021 年 9 月 |
シーン レイヤー: 建物 | 10.7 | 2018 年 12 月 |
OGC Web マップ サービス (WMS) | 10.6 | 2017 年 9 月 |
OGC Web マップ タイル サービス (WMTS) | 10.5.1 | 2016 年 12 月 |
シーン レイヤー: ポイント クラウド | 10.5.1 | 2016 年 12 月 |
ベクター タイル レイヤー | 10.5.1 | 2016 年 12 月 |
シーン レイヤー: 3D メッシュ | 10.5 | 2016 年 6 月 |
シーン レイヤー: ポイント | 10.4 | 2015 年 11 月 |
シーン レイヤー: 3D オブジェクト | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
標高レイヤー | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
フィーチャ レイヤー | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
イメージ レイヤー | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
マップ イメージ レイヤー | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
タイル レイヤー | 10.3.1 | 2015 年 3 月 |
Scene Viewer は、ほとんどのゲームパッドおよび 3Dconnexion SpaceMouse デバイスによるナビゲーションをサポートしています。 標準的なマウス以外のデバイスによるナビゲーションのサポートは、オペレーティング システム、ブラウザー、およびデバイスによって異なります。 オペレーティング システムおよびブラウザーによってサポートされているデバイスは、以下のとおりです。
Windows
- Chrome - ゲームパッド (Xbox 360、Xbox One、PlayStation 4)、3Dconnexion SpaceMouse
- Firefox - ゲームパッド (Xbox 360、Xbox One)
- Edge - ゲームパッド (Xbox 360、Xbox One)
macOS
- Chrome - ゲームパッド (Xbox 360、Xbox One、PlayStation 4)、3Dconnexion SpaceMouse
注意:
- Safari ブラウザーは、Scene Viewer でのゲームパッドによるナビゲーションも、3Dconnexion SpaceMouse によるナビゲーションもサポートしていません。
- デバイスに接続した後に、ナビゲーションを有効化するために、ブラウザーを再起動することが必要な場合があります。
- デバイスを使用して移動するには、必ず Scene Viewer のブラウザー ウィンドウをアクティブにします。
ホスト シーン レイヤー
ホスト シーン レイヤーに使用されるデータは量が多くて複雑であるため、このデータのキャッシュの公開と作成に長時間を要することがあります。 シーンの公開にかかる時間が、ポータルのホスティング サーバーに対して設定された最大使用時間よりも長いことが判明した場合は、最大使用時間の値を大きくします。 ArcGIS Enterprise 10.7.1 以前のデフォルトの時間は 60 分です。 ArcGIS Enterprise 10.8 以降では、デフォルトの時間の値は 12 時間です。
あるいは、シーン キャッシュを作成してフォルダーまたはクラウド ストレージ データ ストアに配置し、ホスト シーン レイヤーを公開する代わりに、事前作成したキャッシュを参照するシーン レイヤーを公開することもできます。
ホスト シーン レイヤー (シーン サービス) は、ホスティング サーバーに公開されます。 ホスティング サーバーの認証は、ポータルのトークンに依存します。 ポータル トークンの有効期限が切れる前にシーン レイヤーの公開プロセスが完了しない場合、公開に失敗し、ホスティング サーバーの ArcGIS Server ログにトークンの更新に失敗したことを示すエラー メッセージが表示されます。
組織の管理者は、公開を完了できるよう、トークンの有効期限を延ばすことができます。 組織の管理者に連絡して、トークンの有効期限の設定を延ばすよう依頼してください。 手順については、「トークンの最大の有効期限の指定」をご参照ください。
マルチパッチ データを公開する際に、ジオメトリの Z 値から取得した絶対標高値を使用する必要があります。 この問題を修正するには、ArcGIS Pro の [3D レイヤー → マルチパッチ フィーチャクラス (Layer 3D To Feature Class)] ジオプロセシング ツールで、絶対高度を使用するマルチパッチ フィーチャクラスを新規に作成し、新しいマルチパッチ データからシーン レイヤーをもう一度公開します。
ホスト シーン キャッシュの管理
バックアップのサイズは、各ホスト シーン レイヤーのデータの量と、公開するホスト シーン レイヤーの数に応じて増加します。 バックアップ コンピューター上の空き容量が不足していることが判明した場合、ArcGIS Data Store 管理者はバックアップの頻度または保持期間 (あるいは両方) を調整できます。
所有しているホスト シーン レイヤーのキャッシュを移行するオプションが見つかりません。
組織の管理者はオブジェクト ストアを構成していますが、所有しているホスト シーン レイヤーのキャッシュを移行しようとすると、オブジェクト ストアが必要だというメッセージがまだ表示されます。