ArcGIS Enterprise 11.3 は、更新、拡張機能、およびバグ修正を含んでいます。
11.3 で修正された問題の一覧は、「11.3 で修正された問題の一覧」をご参照ください。
お使いのハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントがバージョン 11.3 と互換性があるかどうかを確認するには、「製品リリース情報」を参照し、廃止された機能のリストを確認してください。 ArcGIS Enterprise 11.3 と互換性のある以前の ArcGIS 製品バージョンを確認するには、「以前のバージョンの ArcGIS とポータルの互換性」をご参照ください。
注意:
11.3 の新機能と要件について、以下のセクションで説明します。 このリリースのベータ機能の一覧については、「ArcGIS Enterpriseの新機能」をご参照ください。
インストール要件
Portal for ArcGIS 自己解凍型パッケージは、.exe 拡張子と .exe.001 拡張子を持つ 2 つのファイルで構成されるようになりました。 パッケージを抽出するには、両方のファイルが同じフォルダー内にあることを確認します。
組織サイトの管理
- ユーザー タイプに含まれ、かつ、ライセンス、設定、または権限によって制御できないアプリケーションへのメンバーのアクセスをブロックします。
- メンバーを一括で削除し、そのコンテンツを移動または削除します。
- 新しいコンテンツが利用可能になるとポータル内の ArcGIS Living Atlas アイテムを更新します。
- メンバーが組織の管理レポートを作成および管理できるようにするカスタム ロールを構成します。
- Portal for ArcGIS がローカル コンピューター上のプロセスと、および複数のコンピューターで通信できるようにファイアウォール上のポート 7820、7830、7840 を開きます。
- ブランチ バージョン対応フィーチャ サービスのサービス Webhook を構成します。
- Map Viewer で印刷する際にテンプレートを使用できるようにするために、カスタム印刷レイアウト テンプレートをグループと共有し、組織のレイアウト テンプレート グループとして設定します。
データ管理
- メタデータ用の新しいエディターが利用できます。メタデータの編集と表示の操作性が向上しています。 新しいエディターはメタデータを編集するときのデフォルトのオプションですが、アイテムの所有者はこのリリースでもメタデータ エディター (Classic) を使用することができます。
- コンテンツがコラボレーション参加者と共有されると、アイテムとサブレイヤーのメタデータも共有されます。
- Microsoft Azure にクラウド ストレージ データ ストアを追加するときに新しい認証方法を使用できます。Azure Blob ストレージ コンテナーのファイルにアクセスするために、Entra ID サービス プリンシパル認証がサポートされます。 Azure Data Lake Storage Gen2 では、ユーザー割り当てまたはサービス プリンシパル認証を使用する SAS トークンおよび Entra ID のサポートが追加されました。
- Microsoft は Azure Active Directory の名前を Microsoft Entra ID に変更しました。 ポータルのオプションはその変更を反映しています。
- データベース データ ストア アイテムおよび一括して公開されたレイヤーの所有者は、ソース データセットと一括して公開されたレイヤーを同期するようスケジュールを設定できます。 これにより、組織に最も都合の良いときに、ソース データのスキーマ、権限、名前の変更でレイヤーを定期的に更新できます。
- ホスト フィーチャ レイヤーまたはマップ イメージ レイヤーが関連付けられたホスト ベクター タイル レイヤーに対して再構築するキャッシュのスケジュールを設定できます。
- マップ イメージ レイヤーのアイテム詳細ページから、サービスでサーバー オブジェクト エクステンション (SOE) とサーバー オブジェクト インターセプター (SOI) を有効化します。
マッピングとビジュアライゼーション
- 属性編集のフォームを構成する際に、フィーチャ間リレーションシップ クラスの関連レコード エレメントを追加します。 フォームへの関連レコードの追加は、ホスト フィーチャ レイヤー、ホスト フィーチャ レイヤー ビュー、および ArcGIS Server フィーチャ レイヤーでサポートされています。
- グループ レイヤーをアイテムとして保存して、Web マップ全体で再利用します。 スタイル設定や表示設定など、多くのグループ レイヤー設定も保存されます。 複数のレイヤーを 1 つのアイテムにグループ化することで、一緒に頻繁に使用するコンテンツを整理、構成、アクセスできます。
- メディア レイヤーをアイテムとして保存して、ジオリファレンス情報、スタイリング、表示設定などのレイヤー プロパティを保持します。 また、既存のメディア レイヤー アイテムをマップに追加することもできます。
- デバイスのタイム ゾーン、特定のタイム ゾーン、データのタイム ゾーンを使用してマップのタイム ゾーンを設定し、時系列データを表示します。 デフォルトでは、マップには、マップを表示しているデバイスのタイム ゾーンに基づく日時が表示されます。
- レイヤーをスタイル設定する際、カスタム Web スタイルを参照して追加します。 また、キーワード検索を使用してシンボルをフィルターすることもできます。
- ポップアップを表示する際、複数のレイヤーのフィーチャがマップ内に表示される順序で表示されるようになりました。 これまでは、フィーチャはサーバーから返される順序で表示されていました。
- ユーティリティ ネットワーク内のネットワーク フィーチャ間の関連付けを表示します。
- 箱ひげ図が Map Viewer で使用可能になりました。 箱ひげ図では、数値の分布と中心傾向を視覚化および比較できます。
- チャートの作成は、マップ サービスから取得されたフィーチャ レイヤーでサポートされるようになりました。 サポートされているデータの完全なリストについては、「チャートの構成」をご参照ください。
- ポップアップにチャートを追加する際に、RGB、HSV、16 進数値を使用してカスタム色とカラー ランプを選択します。
- [レイヤー] ウィンドウで、レイヤーをタイトルで検索して、マップに追加されたレイヤーを検索します。
- ポップアップにテキストを追加するときに、新しい [フィールド リスト] からフィールドや式を選択し、カスタム色を適用します。
- 集約されたデータを操作する際に、縮尺の閾値を設定します。 これにより、クラスターやビンを使用しないで、個別のフィーチャを表示する縮尺を選択できます。
- カラー ランプを使用するスタイル (ヒート マップなど) を操作する際に、Map Viewer で利用できる新しいカラー ランプとして Plasma、Cividis、Viridis、Magma、Inferno の 5 つが追加されました。 これらのカラー ランプは、色覚特性のサポートと高度なデータの視覚化を提供します。
- 組織がカスタム印刷レイアウト テンプレートをレイアウト テンプレート グループと共有している場合、それらを Map Viewer で印刷する際に使用できます。
- ArcGIS Pro から、ポータルでリンク チャートを共有し、それらを ArcGIS Knowledge Studio プロジェクトで使用します。
- スケッチ レイヤーにいくつかの機能拡張が加えられました。
- スケッチ レイヤーを操作する際に、スケッチ フィーチャを複製します。
- ツールチップを有効化して、スケッチ フィーチャの描画中にフィーチャのディメンションを表示します。
- [四角形による選択] ツールと [なげなわによる選択] ツールの使用に加えて、[プロパティ] ウィンドウでスケッチ フィーチャを選択します。
- スタンプ、ライン、ポリゴン、四角形、円、テキストをスタイル設定する際、[最近使用したシンボル] リストからシンボルを選択できます。
- タイトルやポップアップを複数のスケッチ フィーチャに一度に追加します。
- スケッチ フィーチャを新しいスケッチ レイヤーにコピーします。
3D GIS
- Scene Viewer のスマート フォン環境での表示が新しくなり、モダンで簡素化されました。
- プレゼンテーション モードを使用して最小限の UI でシーンのコンテンツとスライドを強調します。
- Arcade 式と関連レコードを使用して、3D のポップアップを強化します。
- 制約を使用することで、編集をより正確かつ簡潔にできます。
- 新しい 3D ベースマップが追加され、ベータ版ではなくなりました。
解析
- カスタム Web ツールが、Map Viewer で使用可能になりました。 カスタム Web ツールは、モデル、スクリプト、ノートブックなどのジオプロセシング ワークフローで、ツールまたはジオプロセシング サービス アイテムとして ArcGIS Enterprise で公開およびホストされ、Map Viewer の [解析] ウィンドウからアクセスされます。
- マップ サービスが解析用のフィーチャ入力としてサポートされるようになりました。 サポートされている入力の完全なリストについては、「解析の実行 (Map Viewer)」をご参照ください。
- いくつかのツールに、[入力フィーチャの描画] ボタンが追加されました。これを使用すると、入力レイヤーを対話形式で作成できます。 入力フィーチャを描画するとスケッチ レイヤーが作成され、Web マップに保存できます。
- 解析ツールが BigInteger フィールド タイプをサポートするようになりました。 一部の解析ツールは DateOnly や TimeOnly フィールド タイプもサポートしています。
- ポイント クラスターの検索で、特定の [クラスタリング方法] オプションの出力としてチャートが作成されるようになりました。 [自己調整 (HDBSCAN)] の出力としてメンバーシップの確率分布チャートが作成され、[マルチスケール (OPTICS)] の出力として到達可能性プロットが作成されます。 また、ポイント クラスターの検索に、[時間フィールド]、[検索時間間隔]、[検索時間単位] の 3 つの新しいパラメーターが追加されました。これにより、[クラスタリング方法] が [指定距離 (DBSCAN)] または [マルチスケール (OPTICS)] のときに、距離とともに時間を使用してクラスターを特定できるようになりました。
- 測地線可視領域に、[鉛直誤差] と [屈折係数] の 2 つの新しい可視領域設定パラメーターと、[方位角始点]、[方位角終点]、[仰角]、[俯角] の 4 つの新しい観測点パラメーターが追加されました。
- サーフェス パラメーターに新しい [入力解析マスク ラスターまたはフィーチャ] パラメーターが追加されました。これは、入力サーフェス ラスター内の特定の対象位置に解析を制限します。
- ゾーン統計ラスター関数 (Map Viewer Classic で使用可能) の [統計の種類] パラメーターに、[最頻値の数]、[最頻値の割合]、[最少頻値の数]、[最少頻値の割合] の 4 つの新しいオプションが追加されました。
- 次の解析ツールを Map Viewer で使用できるようになりました。
- コンポジット インデックスの計算は、複数の数値変数を組み合わせて、コンポジット インジケーターとも呼ばれる 1 つのインデックス変数を作成します。
- 河川をラインとして生成は、事前のくぼ地の平滑化は不要で、入力サーフェス ラスターから河川ライン フィーチャを生成します。 くぼ地の特定の位置を指定することができます。 最適な累積閾値を指定できます。
- 河川をラスターとして生成は、事前のくぼ地の平滑化は不要で、入力サーフェス ラスターから河川ラスターを生成します。 くぼ地の特定の位置を指定することができます。 最適な累積閾値を指定できます。
- ディープ ラーニングを使用して変化を検出は、ディープ ラーニング モデルを使用して、2 つのラスター レイヤー間の変化を検出します。
- [テーブルから場所をジオコーディング] は、テーブルの住所を座標に変換します。
- 領域の特定は、入力ラスター内の領域の中から、指定したサイズ要件と空間的制限を満たしている最適な領域を特定します。
- 多次元主成分分析は、多次元イメージ レイヤーをデータの分散を説明する少数の成分に変換して、空間パターンと時間パターンを簡単に特定できるようにします。
- ニブルは、マスクに対応するラスターのセル値を最近傍セル値で置換します。
- 河川リンク ラスターの作成は、ラスターの線形ネットワークの交差部分に一意の値を割り当てます。
- 次のラスター関数を Map Viewer Classic で使用できるようになりました。
- 「GeoAnalytics Server の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Image Server の新機能」をご参照ください。
アプリ
ポータルでは、アプリの新機能と機能拡張を利用できます。
- 「ArcGIS Dashboards の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Enterprise サイトの新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Excalibur の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Experience Builder の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Field Maps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Instant Apps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Knowledge Studio の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Maps for Adobe Creative Cloud の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Mission の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS QuickCapture の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Solutions の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS StoryMaps の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Urban の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Web AppBuilder の新機能」をご参照ください。
- 「ArcGIS Workforce の新機能」をご参照ください。
- 「Indoor Floor Plan Editor の新機能」をご参照ください。
- 「Indoor Space Planner の新機能」をご参照ください。
- 「Indoor Viewer の新機能」をご参照ください。