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ナレッジ グラフの設定の管理

ナレッジ グラフの所有者と管理者は、ナレッジ グラフの設定を制御します。 これらの設定は、ナレッジ グラフを編集できるユーザーと編集できる情報、ナレッジ グラフ内の情報の検索を許可するかどうか、ナレッジ グラフ内の情報の成り立ちを定義するために来歴を収集できるかどうかを決定します。

変更できるナレッジ グラフの設定は、ナレッジ グラフのデータ ストアによって決まります。

編集の有効化

ナレッジ グラフの所有者と ArcGIS Enterprise 組織の管理者は常にデータを編集できます。 デフォルトでは、編集が有効化されない限り、他のユーザーはこのナレッジ グラフのデータを変更することはできません。 この設定を使用すると、他のユーザーがナレッジ グラフを編集したり、実行できる編集のタイプを決定したりできます。

ホスト ナレッジ グラフと、ArcGIS が管理するデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフの編集を有効にできます。 編集を有効にすると、ナレッジ グラフを共有していて十分な権限を持っているユーザーは、ArcGIS Pro でコンテンツを編集できます。

ユーザー管理のデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフの編集を有効にすることもできます。 ただし、このナレッジ グラフを編集できるのは、利用可能ないずれかの開発者 API を使用してナレッジ グラフにアクセスして更新するカスタム クライアント アプリケーションを使用した場合のみです。 ユーザーはカスタム クライアントを使用して、ナレッジ グラフに対して許可された編集機能に応じて、エンティティとリレーションシップの作成や、そのプロパティの値の定義などの編集を実行できます。 ただし、新しいエンティティ タイプとリレーションシップ タイプや、既存のタイプの新しいプロパティをユーザーが作成することはできません。 このナレッジ グラフでは、ArcGIS Pro でこの機能を有効化することはできず、コンテンツを編集する操作も ArcGIS Pro で許可されていません。

他のユーザーによるナレッジ グラフの編集の可否、および編集の種類を制御する設定は、次のステップにより変更できます。

  1. 組織にサイン インし、ナレッジ グラフのアイテムの詳細ページを開きます
  2. [設定] タブをクリックし、ページの [ナレッジ グラフの設定] セクションまでスクロールします。
  3. 他のユーザーがナレッジ グラフを編集できるようにするには、[編集の有効化] をオンにします。
  4. [どのような種類の編集が許可されていますか?] 設定で、次のオプションの中から 1 つを選択します。
  5. [設定] タブの下部にある [保存] をクリックします。

編集の要件が変わった場合は、手順 4 で別のオプションを選択して許可されている編集の種類を変更するか、[編集の有効化] をオフにして他のユーザーがナレッジ グラフを編集できないようにします。

検索の有効化

すべてのナレッジ グラフ データに、openCypher クエリを使用してアクセスできます。 ただし、検索が有効になっている場合、グラフ アイテムの検索は、エンティティとリレーションシップのプロパティを対象としたフルテキスト検索のみになります。 この設定を使用すると、ナレッジ グラフにアクセスできるユーザーがフルテキスト検索を使用して対象のコンテンツを検索できます。

ホスト ナレッジ グラフと、ArcGIS が管理するデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフでは、検索は常に許可されています。 これらのナレッジ グラフでは、検索を無効化することはできません。

ユーザー管理のデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフの検索を有効にできます。 これまで許可していた検索を無効化した場合、フルテキスト検索は使用できなくなり、NoSQL データベース内の既存の検索インデックスは削除されます。 アイテムを検索しようとすると、openCypher クエリが使用され、プロパティに指定した値が含まれるグラフ アイテムが検索されます。ただし、アスタリスクを使用して部分的な値を一致させるなどの Lucene 構文は使用できません。

フルテキスト検索を使用してナレッジ グラフ内のグラフ アイテムを検索できるかどうかを決定する設定を変更するには、次の手順に従います。

  1. 組織にサイン インし、ナレッジ グラフのアイテムの詳細ページを開きます
  2. [設定] タブをクリックし、ページの [ナレッジ グラフの設定] セクションまでスクロールします。
  3. ナレッジ グラフ内のエンティティとリレーションシップの検索を許可するには、[検索の有効化] をオンにします。
  4. [設定] タブの下部にある [保存] をクリックします。

ナレッジ グラフを共有しているユーザーが、ArcGIS Pro および ArcGIS Knowledge Studio でエンティティとリレーションシップを検索できるようになりました。 検索文字列に ORLIKE などの演算子を含む Lucene 構文を使用することができます。 また、「plan*」のように、部分的なキーワードにアスタリスクを追加して、関連するすべての単語を一致させることもできます。

検索要件が変更された場合は、[検索の有効化] をオフにすることで、フルテキスト検索を使用してナレッジ グラフ内のエンティティとリレーションシップを検索する機能を削除することができます。

来歴の有効化

ナレッジ グラフで来歴がサポートされている場合、その情報の生成元を示すことができます。 各エンティティまたはリレーションシップのプロパティ値は、ナレッジ グラフ内のドキュメント、外部の Web サイトまたはファイル、値のソースについて説明するテキストを参照することができます。 この設定を使用すると、十分な権限を持っているユーザーがナレッジ グラフを編集してプロパティ値の成り立ちを定義できます。

ナレッジ グラフの所有者と ArcGIS Enterprise 組織の管理者は、来歴が有効であれば、来歴情報を常に追加できます。 ナレッジ グラフの編集が有効な場合、ナレッジ グラフにアクセスでき、十分な編集権限を持っている他のユーザーも、来歴レコードを追加してナレッジ グラフのコンテンツの成り立ちを定義できます。

ホスト ナレッジ グラフと、ArcGIS が管理するデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフの来歴を有効にできます。 来歴を有効化したら、来歴をオフにする前に既存の来歴レコードをナレッジ グラフから削除する必要があります。

ユーザー管理のデータを含む NoSQL データ ストアを参照するナレッジ グラフでは、来歴を有効化することはできません。

ナレッジ グラフに来歴レコードを追加できるかどうかを決定する設定を変更するには、次の手順に従います。

  1. 組織にサイン インし、ナレッジ グラフのアイテムの詳細ページを開きます
  2. [設定] タブをクリックし、ページの [ナレッジ グラフの設定] セクションまでスクロールします。
  3. ナレッジ グラフ内のプロパティ値の成り立ちを指定する来歴レコードを追加できるようにするには、[来歴の有効化] をオンにします。
  4. [設定] タブの下部にある [保存] をクリックします。

ナレッジ グラフを共有していてナレッジ グラフを編集できるユーザーも、ArcGIS Pro を使用して来歴レコードを追加できます。

要件が変更された場合、[来歴の有効化] をオフにすることで、来歴レコードをナレッジ グラフに追加する機能を削除することができます。 来歴を無効化できるのは、ナレッジ グラフに来歴レコードが存在しない場合のみです。