よくある問題と解決策
このトピックの内容
このトピックでは、ArcGIS Server を使用する際に発生する可能性がある疑問または問題点と、考えられる解決策を提示します。探している問題が見つからない場合は、Esri Support Center の Web サイトで記事を検索してみてください。
インストール
管理
- 6080 以外のポートおよび arcgis 以外のサイト名を使用するには、ArcGIS Server をどのように変更するのですか?
- ArcGIS Server アカウントを変更するにはどうすればよいですか?
- プライマリ サイト管理者のパスワード リセット (PasswordReset.bat) スクリプトのセキュリティへの影響が心配です。どのように対処すればよいでしょうか?
- ArcGIS Server はネットワークに接続していない状態で動作しますか?
- ArcGIS for Desktop で ArcGIS Web Adaptor を通じてサーバーに接続しようとしていますが、接続に失敗します。
- ArcGIS Server サイト内の GIS サーバー コンピューターの名前を安全に変更できますか?
- ArcGIS Server サイトで HTTP ベースの通信を無効にしましたが、インストールしたショートカットを使用してヘルプにアクセスでなくなりました。
- ArcGIS Server にデータベースを登録しようとすると、「データベース接続が無効です」または「データ アイテムにアクセスできません」というエラーが表示されます。
- ArcGIS Web Adaptor は、利用できないコンピューターやサイトに追加した新しいコンピューターを認識しません。
- ArcGIS Server の 10.0 以前のバージョンで使用したサーバー構成ファイルはどこにありますか?
- 同じ ArcGIS Web Adaptor を、ArcGIS Server と Portal for ArcGIS の両方と連動するように構成できますか?
- HTTPS を使用して ArcGIS Server Manager、ArcGIS Server Administrator Directory、および ArcGIS Server Services Directory にアクセスする場合、アプリケーションを Internet Explorer に読み込むのに、ある程度 (最大 1 分) 時間がかかります。
ArcGIS Server Manager
- ArcGIS Server サイトの作成またはサイトへの参加に失敗しました。どのようにして問題をトラブルシューティングすればよいですか?
- ArcGIS Server Manager にログインできません。
- ArcGIS Server Manager ではどのブラウザーがサポートされていますか?
- バージョン 10 では、ArcGIS Server Manager から Bing Maps キーを取得できました。10.3.1 ではどのように取得できますか?
- ArcGIS Server Manager でサービス定義ファイル (SD) を公開するときに、ローカル ファイル システムしか参照できません。なぜサーバーのファイル システムを参照できないのですか?
サービス
- ArcGIS 10.3.1 for Server にアップグレードしたのですが、サービスの URL とインスタンス名が 10 のときと変わってしまいました。
- なぜ MXD、MSD、住所ロケーター、およびその他の GIS リソースを、ArcGIS Server Manager を使用してサーバーに公開できないのですか?
- ArcGIS Server サイトを作成した後に、ArcGIS Server Manager のサービス リストにサービスが表示されていることに気付きました。これは何ですか?これらの一部はなぜ削除できないのですか?
- Web アプリケーションにサービスを追加しましたが、サービスを使用できません。
- マップ ドキュメントを更新し、サービスを停止してから起動しましたが、マップ サービスでその更新を確認できません。
- ArcGIS Server Manager でサービス定義 (SD) ファイルを公開しようとすると、ブラウザーがクラッシュします。
- ArcMap でマップ サービスを公開しようとして、[ファイル] > [共有] の順にクリックしましたが、[サービス] オプションが使用できません (暗色表示されています)。
- ArcGIS Server で公開できる OGC 互換サービスは何ですか?
- CA 発行の SSL 証明書を使用する ArcGIS Server サイトでサービスを公開できません。
- データベースまたはジオデータベースのレイヤーが含まれているサービスをうまく作成できません。
- マップ キャッシュの作成を開始しましたが、かなり時間がかかっています。これはいつ終わりますか?
- マップ キャッシュとグローブ キャッシュを更新しました。クライアント アプリケーションは更新されたタイルが利用できることを自動的に認識しますか?
インストールは自動的にログに記録されませんが、コマンド ラインからインストールを実行すれば、ログ ファイルを作成するパラメーターを指定することができます。インストールのログの作成方法については、「ArcGIS for Server(Windows) インストール ガイド」をご参照ください。
Windows の [プログラムと機能] ダイアログ ボックスを使用して、インストールされている ArcGIS Server の機能を表示することができます。[ArcGIS Server] > [アンインストールと変更] > [変更] の順に選択して、インストールされているコンポーネントのリストを表示または変更します。
ArcGIS Server をアンインストールすると、一部のフォルダーとファイルがディスク上に残ります。これらのファイルが残されているのは、ArcGIS Server を再インストールまたはアップグレードするときに使用するためです。再インストールする予定がない場合は、これらのファイルを削除できます。
残されているファイルは <ArcGIS Server インストール ディレクトリ>\arcgisserver に置かれています。ここには次の要素があります。
- サーバー ディレクトリ
- 構成ストア
- ログ ファイル
これらのフォルダーを残すと、マップおよびグローブ キャッシュ、インストール構成、および再インストールのするときに必要になるその他のサーバー リソースが保存されます。自身で作成して登録したサーバー ディレクトリも、アンインストールの影響を受けません。
ArcGIS Server は、Microsoft Active Directory で管理されているユーザーとロールを使用してセキュリティを適用するように構成されている場合、Active Directory のグローバル カタログを使用してユーザーとロールの情報を取得します。しかし、ArcGIS Server は、グローバル カタログとして動作しないドメイン コントローラーとバインドされている場合、セキュリティを適用できません。この場合、インストールの実行後に、ArcGIS Server が使用するドメイン コントローラーを手動で指定する必要があります。詳細な手順については、「ArcGIS Server が使用するドメイン コントローラーの構成」をご参照ください。
デフォルトでは、ArcGIS Server はポート 6080 を通じて Web サービスを公開し、arcgis というサイト名を使用します。たとえば、ArcGIS Server サイトのデフォルトの URL は http://gisserver.domain.com:6080/arcgis のようになります。別のポートとサイト名を使用して Web サービスを公開するために推奨される方法は、ArcGIS Web Adaptor をインストールすることです。
ArcGIS Server をインストールした後、ArcGIS Server アカウントの構成ユーティリティを使用してアカウントを変更できます。このユーティリティは ArcGIS Server インストールに付属しており、[スタート] > [ArcGIS] > [ArcGIS for Server] > [ArcGIS Server アカウントの構成] の順にクリックして起動できます。
ArcGIS Server アカウントを手動で変更するためにオペレーティング システムのツールを使用しないでください。ユーティリティは、配置内のすべてのコンピューターのさまざまなディレクトリにアクセス権を適用するように設計されています。アカウントを手動で変更すると、サーバー エラーが発生してシステムのダウンタイムを発生させる可能性があります。
ユーティリティを使用して ArcGIS Server アカウントを変更する詳細な手順については、「ArcGIS Server アカウント」をご参照ください。
高度なセキュリティで保護された環境では、構成ストアに対するファイル権限の制限と、プライマリ サイト管理者アカウントの無効化を行います。これらの 2 つのタスクを実行することで、プライマリ サイト管理者アカウントのパスワード リセット スクリプトが、サイトのセキュリティに影響を与えることはなくなります。
詳細については、「安全な環境を構成するためのベスト プラクティス」をご参照ください。
複数台の GIS サーバー コンピューターが ArcGIS Server サイトに参加している場合、サイトが動作するためにはネットワークが必要です。
1 台のコンピューターの環境、つまり 1 台の GIS サーバー コンピューターだけが ArcGIS Server サイトに参加している環境を使用している場合には、GIS サービスで参照されるすべてのデータがそのコンピューターにローカルに格納されていれば、ArcGIS Server はネットワークから切断されても正しく動作します。さらに、その GIS サーバー コンピューターがドメインの一部で、コンピューターをそのドメインから切断している場合は、ローカル アカウントを ArcGIS Server アカウントとして指定する必要があります。
サーバー管理者がサーバーへの管理者アクセスを遮断するように ArcGIS Web Adaptor を構成している場合は、ArcGIS for Desktop で、管理者または公開者接続を使用し、ArcGIS Web Adaptor URL を使用してサーバーに接続することはできません。その代わりに、URL 形式 http://gisserver.domain.com:6080/arcgis を使用して ArcGIS for Desktop で GIS サーバーに直接接続できます。詳細については、「ArcGIS for Desktop での ArcGIS Server への接続について」をご参照ください。
はい。ArcGIS Server はコンピューター名の変更を自動的に検出して、新しい名前を使用するようにサイトを再構成します。オペレーティング システムのツールを使用してコンピューターの名前を変更すると、サーバー ログに次のメッセージが記録されます。
ArcGIS Server は、サーバー コンピューター [古いコンピューター名] が [新しいコンピューター名] に変更されたことを検出しました。ArcGIS Server は新しいホスト名を使用するように自動的に更新されます。
サイトの配置に応じて、いくつかの手順を実行して、新しいコンピューター名を使用するようにサイトを正しく構成しなければならない場合があります。
- サイトで SSL を有効にしていて、証明書で以前のコンピューター名が使用されていた場合は、新しい SSL 証明書を生成して、これを使用するようにサイトを構成する必要があります。手順については、「ArcGIS Server での SSL の有効化」をご参照ください。
- 以前のコンピューター名を使用するように ArcGIS Web Adaptor を構成していた場合は、更新されたコンピューター名を使用する新しい URL を使用して、ArcGIS Web Adaptor を構成する必要があります。手順については、「ArcGIS Web Adaptor のインストール後の設定」をご参照ください。
データベース クライアント ソフトウェアやライブラリがサーバー コンピューターで見つからない場合にこれらのエラーが表示されることがあります。ArcGIS Server にデータベースを登録する前に、サイトの各 GIS サーバーには、64 ビット バージョンのデータベース クライアント ソフトウェアがインストールされている必要があります。必要なクライアント ソフトウェアについては、以下のトピックをご参照ください。
- ArcGIS から SQL Server への接続
- ArcGIS から Oracle への接続
- ArcGIS から PostgreSQL への接続
- ArcGIS から Informix への接続
- ArcGIS から DB2 への接続
クライアント ソフトウェアをインストールしたら、ArcGIS Server サービスをもう一度開始してください。
デフォルトでは、ArcGIS Web Adaptor は 1 分ごとに新しいコンピューターや利用できないコンピューターがないかサイトをチェックします。コンピューターを追加、削除、または無効にしてから 1 分以上待機し、それでも ArcGIS Web Adaptor が変更を認識しない場合は、ArcGIS Web Adaptor をサイトに登録した本来のユーザーのプロパティを変更したことが原因である可能性があります。
たとえば、ArcGIS Web Adaptor をサイトに登録するために使用したアカウントを無効にしたり、パスワードを変更したり、ロール タイプを、管理者権限のないロールに降格させたりした場合、ArcGIS Web Adaptor は新しいコンピューターや利用できないコンピューターのサイトのステータスを確認できなくなります。この問題を解決するには、ArcGIS Web Adaptor を再構成する必要があります。手順については、「ArcGIS Web Adaptor のインストール後の設定」をご参照ください。
ArcGIS Server の 10.0 以前のバージョンで使用されたプレーン テキストのサーバー構成ファイルは、バージョン 10.1 以降はサーバー アーキテクチャに含まれなくなりました。似たようなファイルが構成ストアで見つかることがありますが、それらのファイルは手動での編集を想定したものではありません。それらのファイルを直接変更すると、サーバーがひどく不安定になる可能性があります。その代わりに、ArcGIS Server Manager を使用して、サーバーのプロパティを調整する必要があります。また、ArcGIS Server は ArcGIS REST API を公開しています。この API を使用して、サーバー構成変更のスクリプトを安全に作成できます。この手順を開始するには、「ArcGIS Server Manager へのログイン」および「ArcGIS Server 管理のスクリプト作成」をご参照ください。
HTTPS を使用して ArcGIS Server Manager、ArcGIS Server Administrator Directory、および ArcGIS Server Services Directory にアクセスする場合、アプリケーションを Internet Explorer に読み込むのに、ある程度 (最大 1 分) 時間がかかります。
デフォルトでは、ブラウザーで HTTPS URL にアクセスした場合、Internet Explorer はインターネットに接続しようとします。インターネットにアクセスできない環境では、ブラウザーは、一定時間 (通常は 1 分間) インターネットに接続しようとします。たとえば、ブラウザーは 1 分後にタイムアウトし、正常に URL に接続します。この挙動は、タイムアウト値に達するまでブラウザーがハングアップしているように見えるため、よく接続不良と誤解されます。
ブラウザーのこの挙動を防ぎ、直ちにアプリケーションにアクセスできるようにするには、Internet Explorer がインストールされている各コンピューターのタイムアウト値を小さくします。これを行うには、次の手順に従います。
- [開始] > [実行] の順にクリックします。
- [開く] ダイアログ ボックスに「mmc」と入力して、[OK] をクリックします。
- [ファイル] > [スナップインの追加と削除] の順にクリックします。
- [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー オブジェクト エディター] スナップインを選択し、[追加] をクリックします。
- [グループ ポリシー オブジェクトの選択] ダイアログ ボックスで [完了] をクリックします。
- [スナップインの追加と削除] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。
- [コンソール ルート] で、[ローカル コンピューター ポリシー] > [コンピューターの構成] > [Windows 設定] > [セキュリティ設定] の順に展開し、[パブリック キー ポリシー] を選択します。
- [オブジェクト タイプ] で、[証明書のパスの整合チェック設定] をダブルクリックします。
- [ネットワーク検索] タブをクリックし、[これらのポリシー設定を定義] を有効にします。
- [デフォルトの検索タイムアウト設定] の値を 1 秒に変更します。
- [OK] をクリックします。
- [コンソール ルート] で、[ローカル コンピューター ポリシー] > [コンピューターの構成] > [管理テンプレート] > [システム] > [インターネット通信管理] の順に展開し、[インターネット通信設定] を選択します。
- [ルート証明書の自動更新をオフにする] をダブルクリックして、[有効] を選択します。
- [OK] をクリックしてコンソールを閉じます。
ArcGIS Server Manager にログインするには、GIS サーバーに対する管理者権限または公開者権限が付与されたユーザー名とパスワードを入力する必要があります。ユーザー名とパスワードは小文字と大文字が区別されます。ArcGIS Server Manager にログインするには、大文字と小文字を正確に入力する必要があります。使用するユーザー名とパスワードについては、サーバー管理者にお問い合わせください。サーバー管理者の場合は、サイトを作成するときに指定したユーザー名とパスワードを入力します。詳細については、「ArcGIS Server Manager へのログイン」をご参照ください。
ArcGIS Server Manager を使用して Bing Maps キーを取得する機能は、10.1 から削除されました。キーについての情報を得るには、My Esri の Web サイトにアクセスするか、Esri カスタマー サービス担当者にお問い合わせください。
デフォルトでは、ArcGIS Server はポート 6080 を通じて Web サービスを公開し、arcgis というサイト名を使用します。10.1 以降のリリースで作成するサービスには、サービス URL の一部としてポート 6080 と arcgis が含まれます。たとえば、次のように指定します。
ArcGIS Server のバージョン | URL の例 |
---|---|
10 | http://gisserver.domain.com/planners/services/MyMapService/MapServer |
10.1 以降のリリース | http://gisserver.domain.com:6080/arcgis/services/MyMapService/MapServer |
バージョン 10 のサービス URL とインスタンス名を 10.1 以降も維持したい場合は、ArcGIS Web Adaptor をインストールする必要があります。ArcGIS Web Adaptor を使用すると、ArcGIS Server とエンタープライズ Web サーバーが接続され、ArcGIS 10 環境に合わせたサイトの URL を構成できます。詳細については、「ArcGIS Web Adaptor について」をご参照ください。
ArcGIS 10.1 for Server 以降では、公開する GIS リソースに対してより厳格な分析プロセスが適用され、Web で公開する準備が整っているかチェックされます。公開前に GIS リソースを分析する必要があるため、ArcGIS for Desktop は今では、ArcGIS Server にサービスを公開するために使用する主要なツールになっています。
ただし、クラウド環境または極めて安全な環境にあるときは、ArcGIS Server Manager を使用して ArcGIS Server で公開できるサービス定義ファイルを作成できます。サービス定義ファイルにより、GIS リソースとデータのスナップショットを取り、後でそれらをサービスとして ArcGIS Server で公開することが可能になります。ArcGIS for Desktop では、あらゆる GIS リソースを分析し、サービス定義ファイルとしてカプセル化できます。サービス定義 (SD) ファイルを作成したら、ArcGIS Server Manager で参照し、サービスとして公開できます。
詳細については、「サービスの公開について」をご参照ください。
ArcGIS Server サイトを作成した後に、ArcGIS Server Manager のサービス リストにサービスが表示されていることに気付きました。これは何ですか?これらの一部はなぜ削除できないのですか?
ArcGIS for Server は、次のような一般的なタスクの実行に役立つ、事前構成されたさまざまなサービスとともにインストールされます。
- マップおよびイメージ サービスのキャッシュ (CachingTools、ReportingTools)
- サービスの公開 (PublishingTools)
- Web マップの印刷 (PrintingTools)
- ジオメトリ演算の実行 (Geometry)
- ArcGIS Server の機能のプレビュー (SampleWorldCities)
- GIS コンテンツの検索 (Search)
- クライアントと ArcGIS Server 間のデータの同期 (SyncTools)
重要性の高いサービス (CachingTools、PublishingTools、ReportingTools など) はデフォルトで起動され、削除することはできません。これらのサービスを停止すると、ArcGIS Server のパフォーマンスや機能に悪影響を与える可能性があります。
重要性の低いサービス (Geometry、Search、PrintingTools など) はデフォルトで停止されています。それらのサービスを使用する必要があるときは、ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop で明示的に起動できます。SampleWorldCities マップ サービスはデフォルトで起動され、いつでも削除可能です。
サーバーのリソースが使用されるのは、サービスが起動され、タスクの実行を要求されたときのみです。詳細については、「ArcGIS Server の構成内容」の構成済みサービスのセクションをご参照ください。
Web アプリケーションがリモート サーバー (Web アプリケーションがホストされているサーバーとは別のサーバー) からサービスを参照している場合、Web アプリケーションをホストしているサーバーは、そのサービスにアクセスする権限をリモート サーバーから取得する必要があります。多くの場合、Web アプリケーションをホストしているサーバーは ArcGIS Web Adaptor でインストールされたサーバーであり、サービスをホストしているサーバーは GIS サーバーです。これらの 2 つのサーバーが別のドメインに置かれている場合、Web アプリケーションを実行する Web ブラウザーのプラグインは、セキュリティのためにサービスへのアクセスを許可されません。Web ドメインをまたいでサービスにアクセスするには、クライアント アクセス ポリシー ファイルが、サービスをホストする Web サーバーのルート ディレクトリに存在する必要があります。
サーバー管理者が ArcGIS Server サイトでセキュリティを有効にしている場合は、このファイルを編集して、Web アプリケーションをホストしているサーバーのドメインを含めることが必要になります。詳細については、「ArcGIS Server へのクロス ドメイン リクエストの制限」をご参照ください。
10.0 以前のバージョンの ArcGIS Server では、サービスが参照する GIS リソースを変更しても、サービスを再起動することによってその内容はすべてクライアントから利用可能になっていました。10.1 以降のリリースでは、GIS リソースとそのソース データの変更をクライアントが認識できるようにするために、サービスを上書きすることが必要になります。
サービスを上書きする手順については、「ArcGIS for Desktop でのサービスの上書き 」をご参照ください。
ソース GIS データセットを含むサービス定義 (SD) ファイルでは、データをサーバーに転送する必要があるため、公開に長い時間がかかる場合があります。ただし、ArcGIS Server Manager を Internet Explorer または Firefox Web ブラウザーで実行している場合は、サイズが 2 GB を超えるサービス定義 (SD) ファイルを公開できないという制限があります。ArcGIS Server Manager を Google Chrome で実行している場合は、2 GB を超えるサービス定義 (SD) ファイルでも公開できます。
サービス定義 (SD) が 2 GB を超えるかどうかが不確かな場合は、サービス定義 (SD) を作成した直後に Windows エクスプローラーでサービス定義 (SD) のプロパティを確認します。デフォルトのステージング場所を変更していなければ、サービス定義は C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\ESRI\Desktop<バージョン番号>\StagingFolder に配置されます。
レイアウト ビューで ArcMap セッションを実行している場合、サービスとしてマップを共有するオプションは使用できません。データ ビューに切り替えると、マップをサービスとして公開できます。「データ ビューおよびレイアウト ビューでのマップの表示」をご参照ください。
CA 発行の証明書を使用して SSL が有効になっている場合、証明書に定義されている CRL 配布点 (CDP) が有効で、ArcGIS Server をホストしているコンピューターからアクセスできる必要があります。SSL 証明書に定義されている CDP が無効だったり、ネットワークやファイアウォール設定のためにアクセスできなかったりする場合、ArcGIS for Desktop での公開は失敗し、ArcGIS Server ログに次の重大なエラー メッセージが表示されます。
Error while using HTTPS security, URL = https://gisserver.domain.com:6443/arcgis/services, HTTP Status Code = 0 and Status Text = (WinInet error code = 12057)
この問題を回避するには、次の手順に従って CDP の検証を無効化します。
- ArcGIS Server をホストしているコンピューターに、ArcGIS Server アカウントを使用してログインします。これは、ArcGIS Server サービスを実行しているアカウントです。
- [スタート] > [コントロール パネル] > [管理ツール] → [サービス] の順にクリックし、[ArcGIS Server] サービスを停止します。
- [スタート] > [コントロール パネル] > [インターネット オプション] の順にクリックします。
- [詳細設定] タブをクリックし、[セキュリティ] セクションまで下にスクロールします。
- [サーバーの証明書失効を確認する] オプションをオフにして [OK] をクリックします。
- [スタート] > [ログオフ] の順にクリックして、現在のユーザーをログオフします。
- コンピューターに再びログインして、ArcGIS Server サービスを開始します。
- ArcGIS Server サイト内のその他すべての GIS サーバーについて以上の手順を繰り返します。
データベースおよびジオデータベース データに必要な権限を適切に設定する方法については、「データを ArcGIS Server でアクセス可能にする」をご参照ください。
マップ キャッシュを作成するための所要時間は、選択された縮尺レベル、キャッシュの生成に割り当てられたサーバー リソースの量、および選択された設定 (タイル形式、格納形式など) に依存します。これらの要因については、「マップ キャッシュの計画」トピックの「キャッシュの作成時間の見積り」で詳しく説明しています。