サイトの使用
このトピックの内容
オンプレミスの ArcGIS Server サイトの場合と同様の方法で、 ArcGIS for Server on Amazon Web Services に接続して公開を行います。このトピックでは、Amazon EC2 でのサイトの操作を簡単にするための注意点をいくつか説明します。
サーバーへの接続
ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services で構築したサイトに接続する場合は、GIS サーバー コンピューターのアドレスを使用する代わりに、Amazon Elastic Load Balancer の URL を使用します。このロード バランサーは、サイトに着信するトラフィックを共通ポートの 80 を通して受信するように構成されています。したがって、URL に一般的な ArcGIS ポートの 6080 を使用する必要はありません。ロード バランサーは、リクエストをサイト内の各 GIS サーバーに分散します。
ロード バランサーの URL がわからない場合は、ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services を開き、サイトの名前をクリックします。メタデータのリストが展開され、[Manager の URL] というアイテムが表示されます。この URL の最初の部分に、ロード バランサーのアドレスが含まれています (通常は、.elb.amazonaws.com が含まれています)。
接続手順の詳細については、「ArcGIS for Desktop からのサイトへの接続」をご参照ください。
ArcGIS Web Adaptor をインスタンスにインストールする必要はありません。一般的に ArcGIS Web Adaptor が行う処理の多くは、Elastic Load Balancer によって実行されます。
サーバーへのデータのコピー
Amazon EC2 ベースのサイトが GIS データにアクセスできるようにするには、2 つの方法があります。
- インスタンスにログインし、FTP やリモート デスクトップのコピーと貼り付けなどを利用して、データを手動でインスタンスにコピーします。
- サービスの公開時に ArcGIS がデータを自動的にサーバーにコピーするように選択します。このオプションでは、サービス間でデータを共有することはできません。また、クラウドとオンプレミスの配置の間でデータを同期することもできません。ただし、サーバーにログインする権限がない場合は、このオプションが必要です。
公開元のオンプレミスのコンピューターにおけるデータ パスが、EC2 インスタンスで使用するデータ パスと異なる場合があります。データの場所を ArcGIS Server に登録すると、公開時にこれらのパスが自動的に修正されます。
データをサーバーに配置した後、オンプレミスのジオデータベースと同期することもできます。同期には、ArcGIS Server ジオデータ サービスを利用できます。詳細については、「ジオデータ サービスと接続環境でのレプリカの使用」をご参照ください。