ArcGIS Serverへの DB2 データベースの登録
このトピックの内容
ArcGIS Server 管理者は、データ フォルダー、データベース、およびジオデータベースを ArcGIS Server に登録するオプションを使用できます。データ登録により、アクセスする場所のリストが ArcGIS Server に提供されます。データ登録は、複数のコンピューターにわたって公開するときに、ArcGIS Server がデータのパスを調整するのにも役立ちます。
次のセクションでは、ArcGIS クライアントを DB2 データベースに接続する準備を行い (データベースにジオデータベースが含まれているかどうかにかかわらず)、データベースを ArcGIS Server に登録する方法について説明します。
DB2 クライアント ソフトウェアのインストール
サポートされているバージョンの DB2 に ArcGIS 10.1 または 10.2 からダイレクト コネクションを行うには、クライアント コンピューターに DB2 9.7 以降のクライアントをインストールする必要があります。これより前のリリースの DB2 に接続する場合でも、DB2 9.7 クライアントを使用する必要があります。
64 ビット オペレーティング システムでは、64 ビットの DB2 クライアント インストールを実行します。この場合は、32 ビットと 64 ビットの両方のクライアントがインストールされ、32 ビットの ArcGIS for Desktop と 64 ビットの ArcGIS Server アプリケーションの両方から接続することができます。ArcGIS for Desktop を 32 ビット オペレーティング システムにインストールしている場合は、32 ビットの DB2 クライアント インストールを実行します。DB2 クライアント ファイルは、IBM または My Esri から入手できます。DB2 クライアント ソフトウェアに付属している指示に従い、インストールを行います。
DB2 クライアント ソフトウェアをインストールした後、データベースをカタログ化できます。これにより、データベースに接続する際に使用できるデータ ソース名を設定します。ArcGIS Server を DB2 サーバーとは別の Linux コンピューターにインストールしている場合は、DB2 インスタンスをカタログ化する前に、ArcGIS Server コンピューターに DB2 クライアント インスタンスを作成する必要があります。
データベースをカタログ化しなくてもデータベースには接続できますが、その場合は「DB2 への接続」セクションで説明するように、特定の接続文字列を指定する必要があります。
権限の付与
データベースへの接続に使用するログインには、特定の権限を付与する必要があります。ArcGIS Server に公開されているサービスからデータを選択するだけのログインなら、「DB2 でのジオデータベースの権限」で説明しているように、データ ビューアーに必要な権限を付与します。編集可能なフィーチャ サービスにデータを公開する場合は、データ編集者に必要な権限を付与します。ジオデータベースを管理データベースとして登録する場合、データの作成に必要な権限を付与します。
DB2 への接続でオペレーティング システム認証を使用する場合は、ArcGIS Server アカウントに適切な権限を付与していることを確認してください。
DB2 への接続
データベースをサーバーに登録するには、接続情報を指定する必要があります。これには 2 つの方法があります。
- 接続情報を含む既存の *.sde ファイルをインポートします。
[データベース接続の作成 (Create Database Connection)] ジオプロセシング ツールまたは Python スクリプトを使用して、ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーから、データベース接続ファイル (*.sde) を作成できます。
- 登録する際に、接続情報を入力します。
どちらの方法でも、DB2 データベースに直接接続するには次の情報を指定する必要があります。
- 接続先の DBMS の種類
Linux、UNIX、または Windows コンピューター上の DB2 インスタンスに接続する場合は、[DB2] を指定します。IBM z オペレーティング システム上の DB2 インスタンスに接続する場合は、[DB2 z/OS] を指定します。
- カタログ化したデータベースの名前、または DSNless 接続に使用する接続文字列
DSNless 接続文字列は、「HostName=<ホスト>;Port=<ポート番号>;Database=<データベース名>;」の形式で指定します。詳細と例については、「ArcGIS for Desktop でのデータベース接続」をご参照ください。
- 使用する認証の種類。データベースまたはオペレーティング システム
DB2 へのログインはすべてドメインまたはローカル オペレーティング システム アカウントですが (ドメイン アカウントを推奨)、ArcGIS からの接続に対してデータベース認証を指定できます。DB2 は、データベース接続ファイルに指定されているログインとパスワードを使用して接続を検証します。ArcGIS Server で使用するには、ユーザー情報を接続ファイルに保存する必要があります。
オペレーティング システム認証を使用する場合は、DB2 サーバーが ArcGIS Server アカウントを認証できることを確認してください。
ArcGIS 10.3 ジオデータベース以降では、接続に ArcSDE サービスを使用できません。ArcSDE サービスを使用して以前のリリースのジオデータベースに接続する場合は、[ArcSDE 接続ファイルの作成 (Create ArcSDE Connection File)] ジオプロセシング ツールまたは Python スクリプトを使用して *.sde ファイルを作成します。その後、ジオデータベースを ArcGIS Server に登録する際に、接続をインポートできます。
ArcGIS Server への登録
ArcGIS Server Manager または ArcGIS for Desktop のカタログ ツリーから、データベースを登録できます。登録オプションの説明とデータベースの登録方法については、次のトピックをご参照ください。