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ポータル マップ ビューアーの GeoAnalytics Tools の分析環境の使用

ポータル マップ ビューアーの GeoAnalytics Tools の分析環境にアクセスし、使用する方法について説明します。この情報は、すべての GeoAnalytics Tools に適用されます。

注意:

このトピックでは、GeoAnalytics Tools で有効になり、ポータルで使用可能な ArcGIS GeoAnalytics Server について説明します。標準的なフィーチャ解析ツールについては、「解析の実行」をご参照ください。各ツールセットの概要については、「Portal for ArcGIS での解析について」をご参照ください。

ライセンス:

組織の管理者により GeoAnalytics Server が設定され、ビッグ データの解析を実行するための権限が付与される必要があります。これらのツールを使用するには、次の権限が必要です。

  • コンテンツの作成、更新、および削除
  • ホスト フィーチャ レイヤーの公開
  • 空間解析

Portal for ArcGIS 10.5.1 では、以下の権限が必要です。

  • コンテンツの作成、更新、および削除
  • ホスト フィーチャ レイヤーの公開
  • GeoAnalytics フィーチャ解析

これらの権限がないと、下記の [解析の実行] オプションは表示されません。

ArcGIS GeoAnalytics Server の設定の詳細

マップ ビューアーの GeoAnalytics Tools へのアクセスの詳細

環境設定へのアクセス

マップ ビューアーで環境設定にアクセスして使用するには、次の手順を実行します。

  1. マップ ビューアーで Web マップを開きます。解析を実行するマップにオプションでレイヤーを追加したり、ツールを実行するときにレイヤーを参照することができます。
    注意:

    Web マップには、ビッグ データ ファイル共有を追加できません。これらのレイヤーに対して解析を実行するには、レイヤーを参照する必要があります。

  2. 次のいずれかを実行できます。
    • マップのメニュー バーにある [解析] をクリックします。
    • また、解析対象のレイヤーにマウス ポインターを合わせて [解析の実行] ボタン 解析の実行 をクリックすることもできます。
  3. [ラスター解析] が有効になっている場合は、[フィーチャ解析] タブを選択します。[GeoAnalytics ツール] タブがある場合は選択します。
    注意:

    これらのタブは、GeoAnalytics Tools と標準ツールの両方が有効になっている場合にのみ表示されます。標準ツールが有効になっていない場合は、タブは表示されません。

  4. [分析環境] ボタン 分析環境 をクリックします。

[分析環境] ダイアログ ボックスについて

[分析環境] ダイアログ ボックスを下の図に示します。

注意:

この例では、GeoAnalytics Tools に適用される環境を示します。ラスター解析が有効になっている場合は、このウィンドウを表示するには [フィーチャ解析] を選択します。

分析環境

変更を保存せずに [分析環境] を終了

変更を保存せずに [分析環境] ダイアログを終了します。

分析環境設定に関するヘルプを表示

[分析環境] の設定に関するヘルプを表示します。

処理に使用する座標系を設定

処理に使用する座標系を設定します。処理対象座標系のオプションについては、以下をご参照ください。

投影座標系の参照

投影座標系を参照します。

処理対象範囲の設定

処理対象範囲を設定します。処理対象範囲のオプションについては、以下をご参照ください。

変更の適用

変更を適用してダイアログを終了します。

変更を適用せずに [分析環境] ダイアログを終了

変更を保存せずに [分析環境] ダイアログを終了します。

注意:

Portal for ArcGIS 10.5.1 では、追加の ArcGIS Data Store パラメーターが追加されました。詳細については、「ArcGIS Data Store の設定」をご参照ください。

処理に使用する座標系と処理対象範囲の設定

処理に使用する座標系は、すべての GeoAnalytics Tools に適用されます。処理に使用する座標系とは、解析実行中の空間参照のことです。また、この座標系は GeoAnalytics Tools にしか適用されず、ツールを実行するたびに設定する必要があります。結果は、GCS WGS 84 を使用してビッグ データ ストアに保存されます。

注意:

[データ ストアにコピー (Copy to Data Store)] を使用してリレーショナル データ ストアにレイヤーをコピーすると、出力は投影された空間参照に保存されます。

処理対象範囲は、以下のいずれかのオプションとして設定できます。

  • 入力データと同様 - 入力フィーチャの座標系を使用して処理を行います。これがデフォルト設定です。
  • レイヤー <レイヤー名> - マップに含まれるレイヤーの座標系を使用して処理を行います。
  • [値指定] - 座標系アイコン 座標系の参照 を選択して座標系を参照するか、WKID を入力することで指定した座標系を使用します。

[値指定] オプションを使用して座標系を参照するか WKID を入力すると、[分析環境] には選択された座標系が WKID によって表示されます (以下をご参照ください)。

処理対象範囲は、すべての GeoAnalytics ツールに適用されます。この範囲は、解析の実行時に使用されるデータの範囲のことです。処理対象範囲は、以下のいずれかのオプションとして設定できます。

  • デフォルト - 実行中のツールが指定したデータの範囲を使用します。ツールで [現在のマップ範囲を使用] がオンになっている場合、表示中の範囲のフィーチャだけが使用されます。[現在のマップ範囲を使用] がオンになっていない場合は、すべてのフィーチャが使用されます。このオプションはデフォルトです。このオプションが選択されている場合、[現在のマップ範囲] はデフォルトでオンになります。
  • レイヤー <レイヤー名> - マップに含まれるレイヤーの範囲を使用して処理を行います。このオプションが選択されている場合、[現在のマップ範囲を使用] はデフォルトでオフになります。[現在のマップ範囲を使用] をオンにすると、選択されたレイヤーの範囲を使用する設定がオーバーライドされます。
  • [値指定] - Web メルカトル投影法を使用する座標を入力し、指定された範囲を使用します。このオプションが選択されている場合、[現在のマップ範囲] はデフォルトでオフになります。[現在のマップ範囲を使用] をオンにすると、選択されたレイヤーの範囲を使用する設定がオーバーライドされます。

処理空間参照と範囲に対して [値指定] オプションを選択すると、選択した設定が表示されます。以下をご参照ください。

[データ ストアにコピー (Copy to Data Store)] ツール ウィンドウ

処理の空間参照を設定

処理の空間参照を設定します。座標系を参照 アイコンを使用するか、WKID を入力して空間参照を参照できます。

wkidlatestWkid
処理対象範囲を指定

Web メルカトルの座標値を入力し、処理対象範囲を設定します。

注意:

これらの [分析環境] は、個々のツール ウィンドウまたは GeoAnalytics タブから設定できます。GeoAnalytics Tools では、[処理対象範囲][処理空間参照] パラメーターしか使用しません。標準ツールまたはラスター解析ツールで範囲を設定した場合でも、この [処理範囲] がすべてのツールに適用されます。[処理空間参照]GeoAnalytics Tools にのみ適用され、ツールを実行するたびにリセットされる必要があります。デフォルトでは、このツールではレイヤーの入力座標系を解析に使用します。[処理空間参照] を設定すると、デフォルトの空間参照がオーバーライドされます。

ArcGIS Data Store の設定

Portal for ArcGIS 10.5.1 では、生成されるフィーチャ サービスを保存する ArcGIS Data Store を設定できます。生成されるすべてのレイヤーは、Portal for ArcGIS でフィーチャ レイヤーとして公開されます。このパラメーターは、GeoAnalytics Tools にのみ適用されます。

注意:

[データ ストアにコピー] ツールを使用する場合、ツールで選択した ArcGIS Data Store が解析環境の [ArcGIS Data Store] 設定をオーバーライドします。

ArcGIS Data Store は、以下のいずれかのオプションとして設定できます。

  • [ビッグ データ] - 結果はビッグ データ ストアに格納されます。これがデフォルト設定です。
  • [リレーショナル] - 結果はリレーショナル データ ストアに格納されます。

多くの場合、結果はビッグ データ ストアに保存されます。次のような場合は、リレーショナル データ ストアに結果を保存します。

  • 結果をポータル間での連携に使用するため。
  • 結果との同期機能を有効にするため。

GeoAnalytics Tools の結果が増加すると予想されており、大量のデータを処理するビッグ データ ストアの機能を利用したい場合には、リレーショナル データ ストアを使用すべきではありません。

注意:

ビッグ データ ストアに保存されるすべてのフィーチャは、地理座標系 World Geodetic System (WGS84) に保存されます。