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クラウド ストア リージョンの構成

ArcGIS Server はクラウド ストア リージョンのリストにアクセスして、ユーザーがクラウド ストアを登録する際に表示される [クラウド ストアの登録] ダイアログ ボックスを設定する必要があります。

このリストを取得するには、以下の 3 つの方法があります。

  • Esri は、Amazon Simple Storage Service (S3) バケットにパブリック クラウドのリージョン リストを保持しています。インターネットに接続可能なほとんどのサイトで、このリストを使用できます。これは、ArcGIS Server サイトのデフォルトの動作であり、追加の構成は不要です。
  • Esri は同じリストを中国の Alibaba Cloud Object Storage Service (OSS) バケットに保持しています。サイトが S3 バケット内のリストにアクセスできない場合、または ArcGIS Server サイトが S3 バケット内のリストにアクセスする前に Alibaba OSS バケット内のリストを確認するようにしたい場合、ArcGIS Server 管理者は ArcGIS Server サイトが中国の Alibaba OSS バケットからクラウド ストア リストにアクセスするように構成できます。
  • ArcGIS Server サイトがプライベート クラウドのクラウド ストアを使用する場合、ArcGIS Server 管理者はカスタム クラウド情報を含むファイルを作成できます。

ローカル ファイルにアクセスするように ArcGIS Server を構成

公開者がプライベート クラウド内のリージョンを使用するクラウド ストアを登録する必要がある場合、これらのリージョンを使用するための情報を含むテキスト ファイルを作成することができます。構成が完了すると、ArcGIS Server Manager にクラウド ストアを登録する際に、[リージョン] または [環境] ドロップダウン リストに名前が表示されます。

これらのクラウド ストアは、引き続き ArcGIS Server がサポートするクラウド ストア タイプでなければならないことに注意してください。

プライベート クラウドのリージョンへのアクセスに必要な情報を含むローカル ファイルを作成するには、次の手順を実行します。

  1. regionsforcloudstorage.dat という名前のテキスト ファイルを作成します。
  2. テキスト エディターでファイルを開きます。
  3. ArcGIS Server がプライベート クラウドのカスタム リージョンにアクセスできるように構成する際に必要な情報を入力します。

    次のテキストをすべてコピーして regionsforcloudstorage.dat ファイルに貼り付け、プライベート クラウドのリージョンの値を変更します。

    {
    	"regions": [{
    			"name": "<Add_DisplayName>",
    			"id": "<Add_my-s3>",
    			"s3endpoint": "<Add_my-s3.amazonaws.com>"
    		}
    	],
    	"environments": [{
    			"id": "<Add_my-blob>",
    			"displayName": "<Add_DisplayName>",
    			"storageEndpointSuffix": "<Add_my-core.cloudapi.de>"
    		} 
    	],
    	"Amazon":{
    		"vsipath": "/vsis3",
    		"options": [
    			"AWS_REQUEST_PAYER",
    			"AWS_NO_SIGN_REQUEST"
    			],
    		"regions": [{
    			"displayName": "<Add_DisplayName>",
    			"id": "<Add_my-s3>",
    			"blobStoreEndpoint": "<Add_my-s3.amazonaws.com>"
    		 }
    	 ]
    	},
    	"Azure": {
    		"vsipath": "/vsiaz",
    		"regions": [
    		{
    			"id": "<Add_my-blob>",
    			"displayName": "<Add_DisplayName>",
    			"storageEndpointSuffix": "<Add_my-core.cloudapi.de>"
    		}
    	]
    	},
    	"Alibaba": {
    		"vsipath": "/vsioss",
    		"regions": [{
    				"id": "<Add_my-oss>",
    				"displayName": "<Add_DisplayName>",
    				"blobStoreEndpoint": "<Add_my-oss.aliyuncs.com>"
    			}
    		]
    	}

    注意:

    Amazon Web Service プライベート クラウドのリージョンを構成するには、"regions" および "Amazon" の値を変更します。Microsoft Azure プライベート クラウドのリージョンを構成するには、"environments" および "Azure" の値を変更します。

  4. テキスト ファイルを保存して閉じます。
  5. ArcGIS Server サイト内のすべてのコンピューターにテキスト ファイルをコピーします。ArcGIS Server 10.6.1 を使用している場合は、各コンピューターの <ArcGIS Server installation directory>/arcgis/server/framework/etc にファイルを配置する必要があります。ArcGIS Server 10.6 を使用している場合は、各コンピューターの <ArcGIS Server installation directory>/arcgis/server/framework/runtime/tomcat/webapps/arcgis#manager にファイルを配置する必要があります。
  6. 各コンピューターで ArcGIS Server を再起動します。

ユーザーがクラウド ストアを登録すると、[リージョン] または [環境] ドロップダウン リストに、regionsforcloudstorage.dat ファイルで構成した名前または表示名が設定されます。

Alibaba OSS のリストにアクセスするように ArcGIS Server を構成

組織から中国内から使用できるクラウド ストア URL リストにアクセスするよう求められている場合、ArcGIS Server 管理者は ArcGIS Server Administrator Directory のプロパティを設定できます。

サイト用に構成されたローカル ファイルがある場合、ArcGIS Server はそのリストを読み取ります。サイトが Alibaba のリストにアクセスするようにするには、ローカル ファイルを構成しないでください。

ArcGIS Server が Alibaba OSS のリストに含まれる使用可能なクラウド ストア URL を確認するように構成するには、次の手順を実行します。

  1. ArcGIS Server サイトの ArcGIS Server Administrator Directory にサイン インします。
  2. [system] > [properties] の順に移動します。
  3. [update] をクリックします。
  4. 中括弧 ({}) の中に「"UseSecondaryCloudLookupURL": "true"」と入力します。
  5. [Update] をクリックします。

[Update] をクリックすると、ArcGIS Server が再起動します。ユーザーがクラウド ストアを登録すると、[リージョン] または [環境] ドロップダウン リストに、Alibaba OSS 上のリストが設定されます。