シーン サービスは、ArcGIS Server の 3D シーンに基づく ArcGIS Pro Web サービスです。シーン サービス (Web シーン レイヤーとも呼ばれます) を使用すると、Web シーンを介して 3D コンテンツを ArcGIS Enterprise の組織で共有できます。Web シーンは、Web マップと概念が似ています。ただし、Web シーンは、2D マップやフィーチャ サービスを表示するのではなく、3D シーン サービスを利用して、ArcGIS Pro で最初に作成された 3D コンテンツへのアクセスを提供します。
シーン サービスを作成するための前提条件
シーン サービスを共有するには、次の ArcGIS コンポーネントをインストールおよび構成する必要があります。
- ArcGIS GIS Server (10.3.1 以降)
- Portal for ArcGIS (10.3.1 以降)
- ArcGIS Data Store (10.3.1 以降)
- ArcGIS Pro (1.1 以降)
上記のコンポーネントをインストールしたら、次の操作を実行します。
- ポータルのホスティング サーバーとして使用する GIS Server サイトで、タイル キャッシュ データ ストアとリレーショナル データ ストアを構成します。
リソースの競合を避けるために、各データ ストアを別々のコンピューター上で実行することをお勧めします。ArcGIS Data Store を 2 台のコンピューターにインストールします。データ ストア構成ウィザードまたは configuredatastore コマンド ユーティリティを使用して、1 台のコンピューターにリレーショナル データ ストアを、もう 1 台のコンピューターにタイル キャッシュ データ ストアを構成します。各データ ストアを同じ GIS Server サイトに登録します。
- GIS Server サイトをポータルとフェデレートします。
- GIS Server サイトをポータルのホスティング サーバーとして指定します。
- 組織で ArcGIS Pro ライセンスを構成し、ArcGIS Pro を組織に接続します。
シーン サービスを作成するにはどうすればよいですか？
すべてのシーン サービスは、3D シーンが作成された ArcGIS Pro 内で開始します。3D シーンの作成が完了して公開する準備ができたら、[コンテンツ] ウィンドウで目的のレイヤーを選択し、右クリックして [Web レイヤーとして共有] を選択します。[Web レイヤーの共有] ウィンドウ内のアイテムは、コンテンツを組織サイトで共有するための調整と構成に役立ちます。詳細な手順については、Portal for ArcGIS ヘルプの「シーンの公開」をご参照ください。
メモ:
シーン サービスを公開すると、GIS Server によるキャッシュの自動生成を選択できます。キャッシュのサイズによっては、ポータル Web サイトのScene Viewerにサービスが表示されて使用できるようになるまでに、ある程度時間がかかる場合があります。