Amazon Machine Image (AMI) は、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを構築するときに適用されるプログラムと設定を定義します。 Esri ArcGIS Enterprise AMI を使用してインスタンスを作成したり、変更を加えたり、そのインスタンスからカスタム AMI 作成したりできます。 または、Esri が提供する Amazon Web Services CloudFormation テンプレートを実行して、カスタム AMI を作成できます。
カスタム AMI を作成するケースを以下に例示します。
- Elastic Block Store (EBS) ボリュームなどのリソースの追加、設定の変更、データの読み込み、作成したすべての配置に適用される追加ソフトウェアのインストールを行います。 インスタンスをカスタマイズし、そこから独自の AMI を作成すると、次の配置の基盤として使用できるようになります。
- セキュリティ コンプライアンスのためには、保護されたオペレーティング システムが必要です。
- EC2 のインスタンスごとに、特定の ArcGIS ソフトウェアのみを含めることをお勧めします。
カスタム AMI を作成すると、EC2 インスタンスの現在の状態が完全にコピーされます。 したがって、次の点に注意してください。
- カスタム AMI を作成する前に、Web ブラウザーのクッキーや一時ファイルなどの保存した情報を含むすべての個人情報を EC2 インスタンスから削除します。
- カスタム AMI を作成すると、アタッチされている Elastic Block Store ボリュームもコピーされます。 これは、カスタム AMI を配置するときの料金に影響しますので注意してください。 たとえば、現在の EC2 インスタンスに 100 GB の EBS ボリュームがアタッチされているとします。 インスタンスからカスタム AMI を作成し、それを 5 回配置した場合、新しい 5 つの EC2 インスタンスに加えて 5 つの 100 GB の EBS ボリュームが課金されます。
- 実行中の ArcGIS Server サイトと Web サービスを含むカスタム AMI からインスタンスを構築する場合、インスタンスを Amazon Elastic Load Balancer の下に配置して、サイロ アーキテクチャを作成します。 このアーキテクチャは、GIS サーバーが互いに通信する方法を提供しないことに注意してください。 複数コンピューターによる ArcGIS Server サイトが必要な場合は、いずれかの ArcGIS Enterprise on Amazon Web Services 配置ツールを使用して構築します。
希望どおりの EC2 インスタンスを構成したら、Amazon Web Services (AWS) の指示に従って、AWS Management Console を使用して独自の AMI を作成します。
ライセンス:
ArcGIS ソフトウェアを使用して作成した AMI は作成者自身で使用するためのもので、AWS 上で自分の ArcGIS Enterprise 配置を構成するためだけに許可されています。 他の団体に再配布したり共有したりすることはできません。